ファミ通.com TVゲーム ファミ通.comトップページ
家庭用ゲームPCゲーム・ハードケータイアプリ・端末ファミ通スクール.netムービーミュージックショッピングプレゼント
カテゴリ別ニュース&企画記事ブロードバンドコンテンツ

飾り枠
マーケットレポート
飾り枠
飾り枠

飾り枠
飾り枠
連載バックナンバー
飾り枠
HOMEゲーム>連載>

第15回 ゲーム&ウォッチ(後編)
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

 前々回、前回に続いて、ゲーム&ウォッチの話です。ファミコンが発売された影響によって日本でのブームは去ってしまったゲーム&ウォッチですが、海外ではしばらくのあいだ安定した人気を保っていました。しかも、けっこうな数の日本未発売タイトルが存在するんですね。今回は、そんな日本未発売の海外版ゲーム&ウォッチの中から、2本を紹介したいと思います。

 

 まず1本目は、あの『スーパーマリオブラザーズ』です。『スーパーマリオブラザーズ』と言えば説明するまでもないと思いますが、'85年にファミコン用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲームの傑作。日本全国で、さらには全世界で大ブームを巻き起こした任天堂の看板タイトルです。その『スーパーマリオブラザーズ』が、ゲーム&ウォッチに移植されていたんですね。ファミコンで大ヒットしたあとに。しかも、こんなビッグタイトルなのに日本では発売されておらず、海外販売のみだったりするんですよ。

 

ゲーム&ウォッチ版『スーパーマリオブラザーズ』

▲これが、ゲーム&ウォッチ版『スーパーマリオブラザーズ』のパッケージと本体です。おなじみのマリオが、ピーチ姫を助けるためにゲーム&ウォッチでも大冒険。

 

 それでは、ゲーム&ウォッチ版の『スーパーマリオブラザーズ』を紹介しましょう。これは、ファミコン版が発売されてから3年後、'88年にゲーム&ウォッチのニューワイドシリーズとして発売されました。ストーリーは"大魔王クッパにさらわれたピーチ姫を救い出せ!"という、いつものアレです。ゲーム内容は、ファミコン版を目指すべく横スクロールを再現しています。ですが、そこは液晶。横長で表示された板(地面)がガクッ、ガクッとブロック単位で移動し、スクロールしているような感覚をプレイヤーに与える、というわけです。プレイヤーは基本的に、強制横スクロール画面でマリオを移動させたりジャンプさせたりして、先へと進んで行きます。壁に挟まれたり、穴に落ちたり、敵の攻撃を受けるとミスとなります。画面右上にはピーチ姫までの残りの距離"DISTANCE"が表示されていて、スクロールしていくとこの数字が減っていき、ゼロになるとピーチ姫が登場。そこへたどり着ければステージクリアーとなります。ステージ構成ですが、ゲーム&ウォッチ版には大きく8つのワールドがあり、さらに各ステージに分かれています。なかには重力の影響のない海のステージや、スクロールしない1画面のステージなどもあり、ファミコン版の炎の回転バーを再現した(ゲーム&ウォッチ版のバーは燃えてはいませんが回転はしている)ステージや、移動床のステージなどもあります。

 

ゲーム&ウォッチ版版『スーパーマリオブラザーズ』

▲実際にはこんな画面でゲームが進行していきます。背景がないので、画面はちょっと寂しげな印象。

 

 ゲームに登場する敵は、雲に乗ったカメ"ジュゲム(LAKITU)"と、大砲の弾"キラー(BULLET BILL)"の2種類。なぜかゲーム&ウォッチ版のジュゲムは、ファミコン版とは違って、トゲゾーの卵のパイポを落とすのではなく、ハンマーを投げてきます。キラーは、ファミコン版のように突進してきます。プレイヤーはそんな攻撃をかわしながら先へ進んで行くことになります。また、"クッパ(Koopa)"は敵としては登場せず、アラームキャラクターとして顔を出します。あらかじめ設定しておいた時間になると、クッパが画面の左上で、首を上下に揺さぶりながら炎を吐きます。それ以外のキャラクターでは、"1UPキノコ(1UP MUSHROOM)"と"スター(STARMAN)"が登場。マリオが接触するとファミコン版と同じような効果が得られ、1UPキノコでマリオの残り人数がひとり追加、スターは一定時間無敵となって敵の攻撃に当っても平気になります。

 

 サウンドは、ファミコン版でおなじみのものをいくつか再現しています。ゲームスタート時の名曲「チャラッチャッ、チャラッ、チャッ!」を始め、ゴール時の「チャンチャラララ〜ラ、チャンチャラララ〜ラ、チャンチャララ、ラ、ラ、ラ、ラ〜」などはゲーム&ウォッチ版でも聞くことができます。また、いちおう裏技が用意されていて、"ジャンプボタン"を押しながら"ゲームキー"を押してゲームを始めると、3-1からゲームを遊ぶことができるんですよ。

 

 総合的なデキについての感想ですが、"なかなかのデキ"だと言えるでしょう。やはりというか、当然というか、オリジナルのファミコン版と比べてしまうとツライものはありますが、よくぞ1画面の液晶でガンバっているなぁ〜って感じ。ステージ構成も非常に変化に富んだものになっているし、ゲーム&ウォッチでこれだけ遊べるのはたいしたものだと思います。サウンドの1部を再現しているところもイイですね。残念なのは、敵キャラクターの種類が少ないこと。それと操作性がイマイチなので、難易度が高く感じられてしまうことでしょうか。マリオの移動を、それぞれ独立した上下左右の4つのボタンで行うので、思わぬミスが発生しやすいんですね。なんでゲーム&ウォッチ版『ドンキーコング』で採用した+ボタンを使用しなかったのか、残念に思います。とはいっても、あの『スーパーマリオブラザーズ』がゲーム&ウォッチで遊べるという、本タイトルのもっとも魅力的な部分はそこにあるでしょう。コレクターズアイテムとしても、価値のあるモノだと思います。

 

 さて、それでは2本目の紹介に入りますね。『ゼルダ』です。そう、あの『ゼルダの伝説』もゲーム&ウォッチ化されていたんですね。もちろん、これも日本未発売。『ゼルダの伝説』は、'86年にファミコンディスクシステム用第1弾のソフトとして登場して注目を集めたアクションRPG。その後も、スーパーファミコンやゲームボーイ、ニンテンドウ64などで続編が発売され、いずれもが大ヒットを記録しているのはみなさんご存じでしょう。『マリオ』と並ぶ、任天堂の看板タイトルのひとつです。そんな『ゼルダの伝説』のゲーム&ウォッチ版も存在するんですよ。

 

ゲーム&ウォッチ版『ゼルダの伝説』

▲『ゼルダ』のパッケージと本体。ツタの絡まるレンガをバックに、トライフォースと"ZELDA"の文字。パッケージのデザインが、かなりカッコイイ!!

 

 ゲーム&ウォッチの『ゼルダ』は、'89年に海外で発売されました。タイトルに『の伝説』という言葉はつきません。『ゼルダ』のみです。シリーズでいうと、前回紹介した『ドンキーコング』と同じ、マルチスクリーンシリーズになります。パカっと開くコンパクト型で、上下にひとつずつ合計2画面で構成されています。基本的には下の画面がメインとなり、そこでの戦闘がプレイ時間の大半を占めます。上の画面は、左半分がダンジョンのマップやアイテムなどの表示を行うサブ画面で、右半分がボスキャラクターと戦うときの戦場になります。ゲーム&ウォッチの『ゼルダ』のストーリーは、"さらわれたゼルダ姫を救い出すために、リンクが戦う"というものなのですが、相手は宿敵の"ガノン"ではなく、8匹のドラゴンという設定となっています。また、ゲーム&ウォッチ版『ゼルダ』の特徴のひとつに、コンティニューボタンの存在があります。ゲームオーバーになっても、コンティニューボタンを押せば続きが楽しめるんですよ。ちなみに、コンティニュー回数の制限はありません。

 

 では、どんなゲーム内容かというと、ルームガーダー(部屋の主)である"ゴブリン"を倒しながら、ダンジョンの奥に潜んでいるドラゴンを倒すというもの。ドラゴンを倒すとトライフォースのかけらが1個入手でき、8個集めるとトラフォースが完成してゼルダ姫を救い出すことができるのです。で、ゲームの核となるのがゴブリンとの戦闘になるのですが、ゴブリンは画面の右にいて、その下にゴブリンの体力が表示されています。リンクが接近して剣で攻撃するとゴブリンの体力が減っていき、ゼロになるとゴブリンを倒すことができます。すると、つぎの部屋への階段が現われるんですね。階段はふたつ現われる場合もあり、どちらへ進むかで登場する敵や、ゴブリンを倒したあとにもらえるアイテムが変わってきます。ゴブリンを倒すともらえるアイテムには、対ドラゴン戦が有利になる"トマホーク"、ダンジョンの構造が表示される"マップ"、リンクの体力を満タンにさせる"ライフの薬"、リンクの体力をひとつ回復させる"ハート"があります。

 

ゲーム&ウォッチ版『ゼルダの伝説』

▲本体をパカっと開くとこんな感じになります。右側のアタックボタンの上にある細長いボタン。その上から3つめがコンティニューボタンです。

 

 敵はゴブリンだけではありません。地面の下には"スタルフォス"がいて、下から剣を突き上げて攻撃してきます。スタルフォスは倒すことはできないので、リンクを左右に移動させて、スタルフォスの攻撃をかわさなければなりません。また、複数で登場することもあり、そのときは『オクトパス』のタコの足のように、時間差攻撃を仕掛けてきます。さらに、画面の左側には"ゴースト"が出現し、リンクの背後から槍を飛ばしてくるんですね。リンクはアタックボタンを押すと、前方を剣で攻撃しつつ盾を後ろへ構えます。その状態のときに、飛んでくる槍を防ぐことができるのです。このように、プレイヤーはスタルフォスとゴーストの混合攻撃をかわしながら、ゴブリンの体力を減らしていくことになります。

 

 ゴブリンを何人か倒すと、骸骨でできた階段が出現します。その階段を上ると、戦場は下の画面から上の画面へと移り、いよいよボスキャラクターであるドラゴンとの戦いになります。ドラゴンは、口から火の玉を吐いてリンクに襲いかかる! リンクはその火の玉を左右に移動してかわしながら、剣またはトマホークでドラゴンを斬りつけるのです。また、ドラゴンは火の玉に加えて、尻尾を伸ばしてリンクを攻撃してきます。その場合は奥(左)へと移動して、尻尾を回避。そしてまた火の玉をかわしながら斬りつけてドラゴンと倒うのです。ドラゴンの体力をゼロにするとトライフォースのかけらがゲットでき、ダンジョンクリアーとなります。全部で8匹のドラゴンを倒し、8つのかけらを集めてトライフォースを完成させると、上の画面の左側にゼルダ姫が登場。リンクが助け出すシーンが見られるんですよ。

 

ゲーム&ウォッチ版『ゼルダの伝説』マニュアル

▲海外版なので、マニュアルはもちろん英語です。 

 

 さて、ゲーム&ウォッチの『ゼルダ』。そのデキについての感想ですが、『スーパマリオブラザーズ』同様、"なかなかのデキ"だと思います。『ゼルダ』シリーズという括りで見てしまうと「ちょと違うかな?」って感じはしますが、RPG風アクションゲームとしてはよくできた楽しいゲームと言えるでしょう。とくに、スタルフォスとゴーストのコンビネーション攻撃が激しくなってくると、アツくなってきます。ただ、リンクの体力が最大になると、急にカンタンになってしまうんですよ。それがゲームバランスを少し崩しているように感じられます。リンクのライフは、最初は3つでスタート。で、アイテム(ハートやライフの薬)によって、ライフを5つ(最大値)にすることができます。そうすると、ファミコンディスク版のように、剣の先からビームが撃てるようになるんですね。この状態が強いのなんの。スタルフォスとゴーストの攻撃にさえ注意していれば、遠距離からボタン連打でゴブリンを楽に倒せてしまいます。なので、このゲームの攻略法は、"体力を満タンの状態をいかに保ち続けるか"がポイントです。ゲーム&ウォッチの『ゼルダ』は、位置付け的には外伝的な存在でしょうか。『ゼルダ』ファンなら、話のタネに一度は体験しておきたいタイトルだと思います。

 

 今回紹介したゲーム&ウォッチの『スーパーマリオブラザーズ』と『ゼルダ』。いつ、どうやって入手したかというと、'97年ごろですかね。新宿西口にあるヨドバシカメラのゲーム売り場で購入しました。そこでは、一時期、海外版のゲーム&ウォッチを逆輸入して販売していたんですよ。当時の週刊ファミ通編集部は初台にあったので、新宿にはチョコチョコと寄っていました。そのときに偶然発見したわけです。現在では、運がよければ、秋葉原などにある海外輸入ソフトを扱っているショップやインターネットのオークションなどで、これらのソフトを購入することができるようです。でも、けっこうなプレミアがついているみたいですね。

 


インフォメーションプライバシーポリシー別窓)|利用条件・免責
FAMITSU.com (C)KADOKAWA CORPORATION 2014
ファミ通.comに使用されている画像を無断で転載、加工などを行った場合、処罰の対象となることがございます。