第37回 GAME FACTORY FUKUOKA 2003を取材! いざ福岡へ!
【見習い記者の取材日記】
●初の出張に浮かれ気味です!
こんにちは、新人記者Iです。僕の所属するエクスプレス班は、ゲーム業界のニュースを取り上げる仕事をしています。よって取材のために外出するのはザラで、地方や海外に出張することもしばしば。ですが、出張に赴くのは経験豊富な上司や先輩記者ばかり。新人の僕に出張なんて言葉は無縁でした。そんなある日、福岡県でGAME FACTORY FUKUOKA 2003というイベントがあるとの情報が。「誰か福岡まで出張してくれ」という上司の言葉が編集部に響きました。まぁ僕には関係ないとばかりに呆けていると、「じゃあおまえら行って来い」と、先輩記者と僕が指差されたのです。えー! 僕を同行させるなんて経費をドブに捨てるようなもの。そう訴えかけると、「コラムのネタにでもしろ」と言われました。というわけで今週は8月30日と31日に福岡県で開催されたGAME FACTORY FUKUOKA 2003について書きますよ。
●GAME FACTORY FUKUOKA 2003って?
地上から見ると雲ばかりなのに、上空は晴れてるんだー。と、生涯3度目となる飛行機への搭乗に感激しながら、僕は今回のイベントについて資料を読んでみました。GAME FACTORY FUKUOKA 2003(以下、GFF2003)は、福岡県にあるゲームソフト開発会社3社が主催する福岡版ゲームショウのようなもの。その開発会社は、『ONE PIECE グランドバトル!』シリーズを手がけるガンバリオン、『.hack』シリーズでおなじみのサイバーコネクトツー、そしていま『ドラゴンクエストVIII』を開発していることで有名なレベルファイブ。イベントではこの3社が作ったゲームソフトの試遊台が出展されるほか、3社の代表取締役によるカンファレンスなどが行われるとのこと。地方開催とは思えないほど内容ギッシリのイベントなのです。
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▲こちらがGFF2003の会場となったイズム。1階の外と地下2階に試遊台コーナーが設置され、8階イベントホールでカンファレンスが開かれた。 |
●話題のタイトルの試遊台ズラリ!
不慣れな空の気圧に耳がキュッキュキュとしちゃいましたが、なんとか福岡に到着。さっそくGFF2003が開催されているイズムというショッピングビルに向かいました。するとそこには、ガンバリオンのプレイステーション2とゲームキューブ用ソフト『ONE PIECE グランドバトル!3』(バンダイから12月発売予定)、サイバーコネクトツーのプレイステーション2用ソフト『NARUTO-ナルト-ナルティメットヒーロー』(バンダイから10月23日発売予定)の試遊コーナーがありました。地元の子供たちを中心に、体験コーナーは大賑わい。非常にいい雰囲気でした!
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▲『ONE PIECE グランドバトル!3』を始め、過去のシリーズもプレイすることができた。 |
▲『NARUTO-ナルト-ナルティメットヒーロー』は、マンガを題材にしたソフトだけに子供たちの人気も高い。 |
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▲もうすぐ発売日を迎える『剣神ドラゴンクエスト』も体験プレイすることができたぞ。 |
▲試遊台コーナーは終日大盛況だったのだ。 |
さらにはレベルファイブのXbox用ソフト『トゥルーファンタジー ライブオンライン』(マイクロソフトから2003年発売予定)の映像も上映されるなど、開発3社の新作タイトルが拝見できました。さらに、スクウェア・エニックスやバンダイ、ソニー・コンピュータエンタテインメントなど、3社のタイトルの販売を行う大手メーカーも協賛していたんです。
●開発3社の社長によるカンファレンスは必聴!
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▲カンファレンスの参加希望者は数多く、座席は毎回満員に近い状態。 |
そしてイベントホールでは、ガンバリオン代表取締役社長の山倉千賀子氏、サイバーコネクトツー代表取締役社長の松山洋氏、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏によるトークセッションを開催。会場に集まった、将来ゲームクリエーターになりたいと夢見る若者に向けて、"福岡県にもゲームを作っている開発会社がある"ということを熱心にPR。3社はそれぞれ工夫を凝らした会社紹介VTRを放映したのです。そしてGFF2003開催について3社の社長がつぎのようなコメントをしました。
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▲こちらが開発3社の社長さん。写真左から山倉氏、松山氏、日野氏。3人はとっても仲よしなのだ。 |
「この3社のようなソフトハウスが福岡にもあるぞー、ということを知ってもらいたかった。そして私たちのようにゲームクリエーターを目指してもらいたい気持ちでGFF2003を開催しました」(山倉氏)
「子供のころ、ゲームはひと握りの天才たちが東京で作っていると思っていましたが、実際は我々のように地方でも作られているんです。はっきり言って、机とパソコンさえあればゲームはどこでも作れます。福岡は水も食べ物もおいしいし、通勤ラッシュなんかもない。ゲーム作りは環境が大事だということを踏まえると、福岡は東京よりもゲーム開発の場所としては適していますよ」(松山氏)
「福岡には優秀なクリエーターがいますが、そういう人も都会じゃないとゲームは作れないと思って、東京に目を向けてしまうんです。ゲーム作りは九州・福岡だって熱いってことを伝えたい。みんな福岡でゲームを作りましょう」(日野氏)
●GFF2003に『ドラゴンクエスト』の生みの親、堀井雄二氏が登場!
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▲堀井氏のトークショーは珍しいこと。会場の観客は貴重なひとときを過ごしたのだ。 |
そしてGFF2003では、福岡のみならずゲーム業界全体が注目すべきプログラムも用意されていました。なんと、あの『ドラゴンクエスト』シリーズのクリエーターである堀井雄二をゲストに招いてのトークセッションが行われたのです。クリエーターを目指す人にとって、堀井氏は雲の上の存在。会場中から熱い視線が集まる中、堀井氏が興味深い発言を連発しました。
堀井雄二氏トークセッションピックアップ |
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Q:最初からゲームクリエーターを目指していたのですか? |
A:始めはマンガ家になりたかったんですよ。昔はゲームクリエーターなんて職業はなかったし、パソコンも宇宙開発なんかに利用されてた時代だからね。 |
Q:マンガ家の夢は叶いましたか? |
A:高校3年のとき、自分で書いたマンガを持って上京したんです。当時は誰かのアシスタントになるのが常識でしたから。そのときは永井豪さんとかに持っていったんですが、やんわり断られてしまって……考えが甘かったね。 |
Q:その後クリエーターに? |
A:いえ、大学の漫研でイラストのアルバイトをしていたら、KKベストセラーズから「早稲田の漫研の本出さないか?」と言われて、気がついたらフリーライターになってたんです。セブンティーンとかで記事書いたり。集英社つながりで、そこからジャンプの仕事もするようになりました。 |
Q:パソコンを使うようになったのは? |
A:コレが遅かったんですよ。27歳のときでした。新聞のパソコン(当時はマイコン)特集を見て、便利そうだなぁと思って。それからパソコンゲームを買って遊ぶようになって、「コレは作れそうだな」と思い、ベーシック言語を覚えました。 |
Q:ゲームを作ったのはいつですか? |
A:ジャンプでゲームの記事も担当するようになったころ、エニックスがプログラムコンテストを開催したんです。それをジャンプで取材することになって。「取材するんならついでに自分のゲームも応募しちゃえ」と作ったのが『ラブマッチテニス』でした。 |
Q:そのゲームは入賞したんですか? |
A:ちょうど受賞作品が発表されるので取材に行ったら、会場に展示してあった受賞ゲームの中に僕のゲームもあって。だから授賞式を取材しながらも表彰されたんです(笑)。 |
……えー、このあとも『ドラゴンクエスト』秘話など堀井氏のトークが盛りだくさんだったのですが、詳細は来週発売の週刊ファミ通9月26日号(9月12日発売)で、先輩記者が詳しく書いていますので、そちらをご覧くださいね。
●レベルファイブの日野氏が『トゥルーファンタジー ライブオンライン』を紹介
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▲日野氏自らが『トゥルーファンタジー ライブオンライン』について解説してくれたのだ。 |
そしてもうひとつのプログラムも注目! 2003年にマイクロソフトが発売するXbox用ソフト『トゥルーファンタジー ライブオンライン』を、開発元であるレベルファイブの日野氏が実際にプレイして見せてくれたのです。まだ開発中とのことですが、Xboxの一押しタイトルだけに、どんなプレイ画面なのか興味深々! さっそく、スクリーンに同ゲームのタイトルロゴが映し出されました。まず、日野氏はキャラクターのメイキングと、ゲーム内の自分の家について説明。そして、なんと会場で作ったキャラクターと、レベルファイブのスタッフ数人が自宅でプレイしているキャラクターでパーティーを組むことになったのです。開発途中なのに大丈夫? と思いましたが、ボイスチャットによる会話も問題なく、オンラインプレイに成功したのです。
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▲こちらが『トゥルーファンタジー ライブオンライン』。※この画面はすでに公開されているもので、会場で流された映像ではありません。 |
パーティーを組んだあとは、アイテムの受け渡し、食料となる鶏との格闘、ダンジョン探索など、初公開の映像が僕の目の前に飛び込んできました。いやぁ〜、正直言っておもしろすぎです。自分じゃなく、人のプレイを見てここまでおもしろいと思えるなんてスゴイ! ボイスチャットによる掛け合い、ファンタジーなゲーム画面。まるで映画を見ている気分になりました。『トゥルーファンタジー ライブオンライン』、これは期待したいですね!
●GFF2003のようなイベントは全国に広がるかも!?
とういうわけで、今回は福岡県で行われたゲーム開発会社主催のイベントGFF2003について書きましたが、いかがでしたか? なんといっても、主催3社のゲーム開発に対する姿勢、地元愛、それらが凝縮された熱いイベントでしたよ。じつは僕も、おもしろいゲームは東京で作られているモノがほとんどと思っていました。でもこのイベントを通じて、いかに自分の考えが浅はかだったかを思い知らされました。ゲームを作りたいという熱い気持ちがあれば、作る場所なんてどこでもいいんですよね。今回のGFF2003が来年も再来年も行われれば、この考えかたが全国に浸透して、いずれは日本列島津々浦々でこのようなイベントが行われるのではないでしょうか? 来年のGFF2004(?)も、また取材に伺いたいですね。なにしろ、福岡まで行ったのにラーメン屋がどこも混んでて、カップラーメンしか食べられなかったんですから!
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