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アジア太平洋地域で初の大規模なゲーム展示会! Games Convention Asia 2007が開幕
【GCA 2007】

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●アジアが抱えるゲームビジネスの問題点とは?

▲シンガポールにあるアジア有数の巨大コンベンションホール、”サンテック シンガポール”で”Games Convention Asia”が開幕!


 2007年9月6日〜9日までシンガポールで、”Games Convention Asia 2007(GCA 2007)”が開催されている。これは、アジア太平洋地域全体を視野に入れた初の大規模なゲーム展示会。約80社が出展するエキシビジョンのほか、業界関係者向けのカンファレンスである”GC Asia Conference”、商談などが行われる”GCA ビジネスセンター”、そしてゲーム競技大会”Regional Cyber Games Tournament”の4つの催しで構成されている。


 GCAは、毎年ドイツのライプツィヒで開催されているヨーロッパ最大のゲーム展示会”GC-Games Convention-”と連動したイベントだ。その立ち上げに関わったElectronic Arts Asia Pacific Pteのプレジデント、ジョン・ニアマン氏に聞くと、GCの事務局からアジアでも同じようなゲーム展示会が開けないかという働きかけがあり、なかでも交通の便がよく、大きな展示ホールを持つシンガポールで開催されることになったのだとか。シンガポールのゲーム市場は日本や韓国と比べるとそれほど大きくはないものの、アジア各国から優秀な人材が集まる場所として注目され、エレクトロニック・アーツやコーエーなどが開発拠点を置いている。また、PCゲームが主流のアジアにおいて、日本や香港、台湾に続く家庭用ゲーム機市場の発達した国でもある。


 エキシビジョン会場を見渡すと、日本でも馴染みのあるメーカーはソニー・コンピュータエンタテインメントと任天堂、エレクトロニック・アーツのみという顔ぶれ。任天堂に関しては、アジア地域の代理店であるMAX SOFT社がブースを出展していた。そのほかは、PCゲームメーカーばかり。ニアマン氏によれば、韓国や中国のPCゲーム市場は20億ドルもあり、アジアの中では非常に影響力が強いのだという。出展タイトルは、日本や欧米ではすでに発売されているものがほとんど。レースやシミュレーション、スポーツ、FPS(ファースト・パーソン・シューティング)が人気だそうで、エレクトロニック・アーツのスポーツゲームやFPSに多くの人が集まっていた。一方、日本を始め、世界中で人気が高まっているカジュアルゲームはまだまだ認知度が低い様子。ニアマン氏は、「任天堂が非常にすばらしい仕事をして、カジュアルゲームの可能性の扉を開けてくれた。今後はアジアでもカジュアルゲームが盛り上がっていくでしょう」と今後に期待を寄せている。


▲PCゲームの出展数が多く、子供から大人まで幅広い人が体験していた。


▲カップルで来ている人が多いのも特徴的。こちらは、プレイステーション3で配信されている格闘ゲーム『鉄拳5 DARK RESURRECTION』をふたりで仲良く対戦している様子。日本のゲームファンにはうらやましい光景?


▲ステージイベントも実施。9月6日はビジネスデイで、一般の人は参加できないはずだったが、子供を連れたおじいちゃんや、買い物途中に涼みにやってきたおばさんなどがのんびりとステージを見ていた。第1回目の開催とあって、かなりゆるい雰囲気。


 シンガポールでは前述のとおり家庭用ゲーム機の市場が発達しており、新世代機のプレイステーション3とXbox 360、Wiiもすでに発売されている。その価格は、プレイステーション3が799シンガポールドル(約60000円)、Xbox 360が699シンガポールドル(約53000円)、そしてWiiが649シンガポールドル(約49000円)。Wiiには、『Wiiスポーツ』など2本のソフトが同梱されているそうだが、日本での発売価格と比べると高い印象だ。ただし、これは正規ルートでの価格で、実際には450〜500シンガポールドル(約33000円〜38000円)で販売されているものもあるそう。シンガポールは関税がかからないフリーポートであることもあり、アジア各国から正規ルートとは別の平行輸入品が多く入ってきているのだとか。しかも、それらの多くは改造されたWii本体で、海賊版のソフトを遊ぶこともできてしまうのだという。インドネシアではWiiの海賊版ソフトが3シンガポールドル(約200円)ほど、シンガポールから歩いていくことができるマレーシアでも5、6ドル(約400円)で購入できる。この状況では、正規のWii本体を購入する人が少ないのも無理はない。正規の市場ではプレイステーション3とXbox 360が同等の人気を誇り、Wiiは後を追う形となっているが、実際にWiiがどの程度普及しているのかはわからないそうだ。ちなみに、プレイステーション3に関しては、ブルーレイディスクをコピーすることができないため、改造された本体や海賊版ソフトは現在のところ出回っていないようだ。


 現在、日本と韓国、香港、台湾、シンガポール以外のアジア各国では公式にはゲーム機が発売されていない。アジア全体で家庭用ゲーム市場を広めていくには、正規のゲーム機本体が普及することが必要なはずだが、改造された本体や海賊版ソフトの問題が大きくのしかかっている状況だ。こうした背景を持つGCAだが、ジョン・ニアマン氏はGCAがアジアのゲームビジネスを高めていく第一歩になるとして、「まずは開催できたことが成功だと思います」とコメント。「いまは家庭用ゲーム機やPCなどのハードに関係なく、ゲームビジネスの認知を広めていく段階。たくさんの方に興味を持っていただけているので、来年にはもっと出展社も増えて規模を大きくすることができるでしょう」と、早くも今後の展開に目を向けていた。

 
 

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