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実写映画『ひぐらしのなく頃に』の撮影現場に潜入!

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●長野県高遠町にて撮影が進行中
 

ひぐらしのなく頃に

 

 2008年に池袋シネマサンシャイン、渋谷Q-AXシネマほかにて全国ロードショーが決定した劇場映画『ひぐらしのなく頃に』。同作は、PCの同人ゲームとして登場して以来、アニメ、コミック、プレイステーション2への移植、小説など、さまざまなメディアで展開されている作品で、満を持しての実写映画化となったのだ。この実写映画『ひぐらしのなく頃に』の撮影が、長野県伊那市高遠町にある鉾持神社にて行われたぞ。

 取材当日は、鉾持神社にて”綿流し”の祭りのシーンを撮影。取材陣が鉾持神社に着くと、屋台の設営や機材の搬入など、撮影の準備をスタッフたちがせわしなく行っていた。

ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

長い階段を登ると境内が。ここに屋台や古手梨花が”舞”を踊る舞台が設置される。当日は日差しの強い1日だったが、高遠町は湿度が低く、カラッとした陽気で非常に過ごしやすかった。


 現地では、さっそく及川 中監督と、前田公輝(前原圭一役)、飛鳥 凛(園崎魅音役)、松山愛里(竜宮レナ役)、あいか(古手梨花役)のインタビュー取材が行われた。
 

ひぐらしのなく頃に

左から及川中監督、飛鳥凛、前田公輝、あいか、松山愛理、原作者の竜騎士07氏。

 まず最初に映画への意気込みを聞かれると、及川監督は、企画を聞くまで『ひぐらしのなく頃に』のことを知らなかったことを告白しつつも、「撮影中に「『ひぐらしのなく頃に』のファンです。期待してます!」と声をかけられることが予想外に多かったので、期待に応えられるようにがんばります」(及川)とコメント。

 続くキャスト4人もやはり、出演が決まるまで原作に触れたことがなかったことを語り、「役をつかむのに苦労したけれど、前原圭一という人物がどんな人物なのかを箇条書きにしてみたら、その人物像にすごく惹かれたんです。自分自身、前原圭一という人物の感情をいろいろな形で出し切れればと思っています」(前田)、「自分と魅音との性格や、立ち位置がぜんぜん違っていたので苦労しました。原作に忠実にするだけではなく、自分の中にいる魅音を形にしようと役作りをしています」(飛鳥)、「映画初出演で、竜宮レナというすごく重要な役をいただいて、いろいろと悩みました。いまは、監督と相談しながらレナという役を演じています」(松山)、「アニメやマンガで梨花ちゃんを研究しました。作品の中でも重要な役なので、がんばりたいです」(あいか)とそれぞれに意気込みを語った。
 

ひぐらしのなく頃に

緑豊かな高遠町。町の印象を質問されると、キャスト陣は口々に「夜になると星がキレイ」、「空気がおいしい」、「地元の方がみんな温かい」とコメントする。さらには、「撮影に入るとスタッフの鼻毛がどんどん伸びるんだけれど、ここではぜんぜん伸びない(笑)」と及川監督が茶目っ気たっぷりに高遠町の空気のキレイさを伝えた。

 また、原作が非常に長い物語であるということで、監督に映画の構成について質問が飛ぶと、監督は原作者である竜騎士07氏と台本に関して何度も打ち合わせを重ねたことを明かす。「原作の始まりの部分である”鬼隠し編”の映像化となります。その中で、あとに続くストーリーのちょっとしたヒントや伏線みたいなものも取り入れていこう、と」(及川)。さらに監督はキャラクターについてもコメント。「私自身としては、キャラクターの捉えかたが物語以上に難しく感じていて、最大に重要なのはキャスティングであると考えました。ですから、今回の主要メンバー5人は、私が自信を持って選択をした5人です」と、今回のキャスティングについて自信を覗かせた。

 キャスト陣に対しては、「ここを見てほしいという注目ポイントは?」という質問が。これに対し「最初はまわりが女の子だらけで、圭一もウキウキなんですが、途中からひとりっきりの世界に入っていくという流れですね。あとは電話ボックスのシーンが必見です」(前田)、「最後のシーンももちろんですけれども、みんなで楽しそうにしているシーンは、自分自身演じていて本当に楽しかったので見てほしいです」(飛鳥)、「みんなにやさしくしていたレナが、豹変するところです」(松山)、「今日これから撮影するんですけれども、舞を踊るシーンです」(あいか)とそれぞれが見どころをアピールした。

 監督とキャスト陣のインタビューが終了すると、今度は原作者である竜騎士07氏にもコメントをいただくことができた。以下がその内容。
 

ひぐらしのなく頃に

――映画化のきっかけは?

竜騎士07 PCのゲームから始まって、マンガ化、アニメ化といろいろなメディアで展開してきたのですが、その中で「実写でも見てみたい」という意見が出てきた、というのが理由のひとつとしてありますね。じつは『ひぐらしのなく頃に』は最初、舞台台本として書き上げたものだったんです。現在は、マンガやアニメになっていますが、私の中では舞台の上で役者さんに演じてもらうことを想定して書いた作品だったんです。そういう意味では、ここにきて初めて原点に帰ってきたような気持ちになりました。

――キャストの皆さんに会ったときには、どう感じられましたか?

竜騎士07 ふだんはPCのモニターの前で作業をするので、雛見沢という町や登場キャラクターたちは自分の頭の中にはいるんですけれど、現実に目の前にいるわけではなかったんです。それが実際にキャストさんが演じられている姿を見て、初めて「ここにいるんだ!」ということを実感して、感動しました。

――役者さんは、ご自分が持たれていたイメージと合っていましたか?

竜騎士07 すごくよくやってくれていると思います。単純にアニメやコミックと比較すると、生身の人間ですからイメージと違うと思われる方もいらっしゃると思います。ですが、私がもともと書いた『ひぐらしのなく頃に』という作品の世界観から言えば、本当にピッタリで。「前原圭一が、たしかにあそこにいた!」というのが、いまの私の感想ですね(笑)。

――今回、原作で言うところの、”鬼隠し編”の映像化ということですが、そのほかの物語も映像化される?

竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に』の原作は、全部で8〜9部に渡る、非常に長大な作品です。今回はその中の第1部に当たる”鬼隠し編”を映画として再構成しようということになりました。ですから、映画を観てもらって、「これはどうなるんだろう?」と関心を持ってもらった方々はコミックやアニメを見ていただけると、また別の話が広がっていくので、楽しんでもらえるのではないか、と思います。そういう意味では『ひぐらしのなく頃に』という作品の、新しい入り口になればいいな、というのが実写化に期待するところですね。

――竜騎士先生のほうから、映画化するに当たって何かリクエストはあったのでしょうか?

竜騎士07 脚本に関しては、及川監督とけっこうやり取りをさせていただきました。いわゆる”脚本のキャッチボール”と言いますか。脚本で私なりに納得のいかない場所があれば、及川監督に相談をして、及川監督から「実写はこういう表現なので、こうしていきたい」と相談があれば、そこでまた議論をして、というキャッチボールを入念にしましたので、私も原作者として相当自信を持って皆さんにご覧いただけるものに仕上がったと自負しています。私的には徹底的に脚本は見させてもらいましたね。いま、私がこうしてリラックスして撮影を見ていられるのも、私として関われることをすべてやり遂げたからなんですよ。あとは及川監督の腕の見せどころなんで私は楽しみに待つだけです。あと、伏線に関してお話させていただきますと、劇場版は第2話に続くよ、というわけではなく、あくまでも1本の作品として観られるようにしています。原作をご存知の方が観られると、第2話、第3話のエピソードが少しずつ取り入れられていることがわかると思いますね。

――原作のファンに向けて、ひと言メッセージをお願いします。

竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に』という作品は、ファンタジックなところもありながら、現実的なところもあるんですけれど、実際には非常に”人間”が描いている作品なんです。これまではマンガやアニメという形で表現されてきたので、ややもすると御伽噺ではないのかと誤解されやすい。でも、本来は人間に演じてもらいたくて作った台本だったんです。アニメやコミックから入った方は、実際に役者さんが演じられているところを見ると違和感を持たれるかもしれませんが、むしろ人間が演じる『ひぐらし』のほうが原点であるので、『ひぐらし』の原点を楽しんでいただきたいと思います。

――逆に原作を知らない方へのメッセージもお願いします。

竜騎士07 この作品は、ある謎に挑んでもらいたい作品なんです。今回の映画は、主人公の前原圭一が非常におかしな目に合って、最後に悲惨な目にあってしまうという話。前原圭一は、最後の最後に「どうしてあんなに楽しかった毎日が、こんなに狂った日常になってしまったのだろう?」と自問自答しながら幕を閉じます。これが”鬼隠し編”における”謎”に当たるわけです。ぼんやりと観ていると、この作品はただのホラーやサスペンスになるんですけれども、「どうして主人公はこんな目に合ったのか、この世界はどうしてこんなに歪んでしまったのだろう?」という理由を考えたときに、この物語の謎を考える楽しみができると思います。ちなみに原作では、”鬼隠し編”でこの謎に答えられた人は1パーセントしかいませんでしたね。ですから、映画をご覧になった皆さんにも「なぜ前原圭一はこういう数奇な運命をたどったのか?」という謎に挑んでいただければ、うれしいですね。


ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

日も暮れ始めたころ、徐々にセットが組み上がり祭りの様相をうかがわせるものになる。地元の人々もエキストラとして続々と鉾持神社へと集まり始めた。

 

ひぐらしのなく頃に

北条沙都子役の小野恵令奈。

 ここで、北条沙都子役の小野恵令奈が合流。単独でインタビューに答えてくれたぞ。まず、撮影時のエピソードを聞かれると「沙都子はセリフが少なくて、表情で語るシーンが多くて、最初のころは監督にきびしく指導してもらいました」(小野)とコメント。「注目のシーンは?」という質問には「これから撮影するシーンで、お祭りの中みんなではしゃぐシーンがあるんですけれども、すごく楽しみなんです。アドリブなども多い作品なので、そういうところも観てほしいです」(小野)と笑顔で答えていた。

 日もすっかりと暮れ、あたりが暗くなるころには祭りのシーンの撮影準備が完了。集まったエキストラを交えて、祭りの雰囲気を伝えるシーンから撮影が開始される。撮影は、地元民との見事な連係により、順調に進んでいった。
 

ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

エキストラの中に紛れる竜騎士07氏の姿を発見! もしかしたら、映画でも見つけることができるかも!?


 そして、主要キャスト陣が祭りの輪の中に入り、射的などを楽しむというシーンの撮影に入る、というところで取材陣は帰路につかなければならない時間となってしまう。「キャストの演じる姿は、映画館で観るのです」というオヤシロさまのお告げかと思ってしまうほどの絶妙なタイミング。後ろ髪をひかれながらも、我々は真っ暗で先の見えなくなった階段を、少しずつとぼとぼと降りていく。このとき、地元の子供たちが階段を1段飛ばしで駆け下りていく姿が、非常に印象的だった。
 

最後にあとから合流した小野恵令奈も含めた、仲よし5人組でパシャリ。


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