日本代表選手が決定! 世界最大のゲーム大会”WCG 2007”日本予選が開催 【動画追加】
●『デッド オア アライブ 4』の板垣プロデューサーも応援に!
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▲”World Cyber Games 2007”グランドファイナルへの挑戦権を賭けて、48名の選手たちが火花を散らした! |
世界最大のゲーム大会”World Cyber Games 2007”の日本代表選手を決める日本予選(主催:テクノブラッド)が、2007年8月26日にエンターブレイン本社のイベントスペース”WinPa”で開催された。
”WCG 2007”日本予選 |
Word Cyber Games(WCG)は、今年で開催8回目を迎えるゲーム大会で、毎回世界70ヵ国120万人以上が参加する。”Beyond the Games(ゲームを越えて)”というスローガンのもと、言語や文化、人種の壁を越えて行われる世界最大のe-Sports(エレクトロニック・スポーツの略。ゲームをスポーツとして捉えた競技性のあるエンターテインメント)イベントとなっている。WCG 2007のグランドファイナルは、10月3日〜7日にアメリカのシアトルで開催される予定で、PCゲーム8種目、家庭用ゲーム4種目で競われる。日本予選が実施されたのは、このうちXbox 360用ソフト『デッド オア アライブ 4』のみ。48選手による予選トーナメントを勝ち上がった3名が、決勝リーグへと進出。最終的に、優勝者1名がシアトル行きの切符を手にすることができた。
予選トーナメントは、A、B、Cの3ブロックに別れて実施され、それぞれ16名の選手が出場。1回戦8試合、2回戦4試合が行われた。試合のルールは、3本先取で、体力メーターはふつう、対戦マップはノーデンジャ−・ランダムを採用。使用キャラクターは試合ごとに選ぶことができ、ハヤブサを使用する選手が多い印象だったが、偏りなく多くのキャラクターが登場した。選手たちは当然のことながら、シリーズ作品のほとんどをプレイしている強者揃いで、お互いにXbox Liveでも対戦したことのある人ばかり。仲間うちを応援する声も飛び交い、和やかな雰囲気で試合が進められた。
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▲e-Sportsの精神に則り、試合まえにはお互いの健闘を誓って握手。熱い戦いが続き、さまざまなドラマが生まれた。大会ルールとして、Xbox 360の純正コントローラーが用意されているが、マイコントローラーの使用も認められている。出場選手たちの多くは、ジョイスティックを持参してきていた。 |
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会場に緊張感が生まれだしたのは、ブロック準決勝から。昨年のWCG日本予選優勝者や上位入賞者など、注目選手たちが順当に勝ち上がり、堅くなっていた選手も実力どおりの力を発揮できるようになったようだ。そして、決勝リーグ進出をかけた予選決勝をまえにして、スペシャルゲストが登場。『デッド オア アライブ 4』のプロデューサー、板垣伴信氏と、ディレクターの江原克則氏が壇上に呼ばれた。ふたりはこの日を楽しみにしていたと語り、「僕と江原のそれぞれからプレゼントも用意しています。僕はキャラを愛して使ってくれているのを感じさせた方にプレゼントをあげたいと思います」(板垣)と、選手たちにハッパをかけた。
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▲スペシャルゲストとして江原氏(左)と板垣氏(右)が登場すると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。 |
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ここまでで勝ち残ったのは、Aブロックからあやねを使用するLEy選手と、ザックを使用する活忍犬選手。Bブロックは、ハヤブサを使用する餅A選手と、あやねを使用する遊選手。Cブロックは、ハヤテを使用する枯葉選手と、こころを使用するTHINE選手。ここまで危なげない戦いを見せてきた活忍犬選手と餅A選手はそれぞれ相手に1本も与えることなく勝利。THINE選手も、1本は失ったものの決勝リーグへと駒を進めた。
じつは、決勝で当たることになった活忍犬選手と餅A選手は、因縁の対決でもある。活忍犬選手は、2005年の日本代表としてWCG世界大会へ行き、見事世界王者となった選手。しかし、昨年2006年は準決勝で餅A選手に破れ、結果的に餅A選手が世界大会へと行っている。活忍犬選手は、「昨年負けているので、追われる立場というより追う立場。ここまで来れただけでもうれしいですけど、気を引き締めていきます」と冷静沈着な表情を見せていた。
一方、今回の決勝リーグでは3ポイント先取制の試合を2試合先取で勝利とすることから、餅A選手は「昨年は1試合なので勢いで勝たせてもらいましたけど、今回は2試合。お互いに納得がいくように決着がつけられると思います」と戦意をむき出しに。THINE選手は、「僕は大きなことを言う勇気はないですけどがんばります」と語り、決勝リーグを戦うライバルふたりについては「かっこいいですね」と率直にコメントしていた。
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▲決勝リーグをまえに抱負を語った3名の選手。左から、餅A選手、THINE選手、活忍犬選手。 |
決勝リーグ1戦目は、活忍犬選手(ザック)対餅A選手(ハヤブサ)。1試合目は、餅A選手が2本先取して王手をかけたところから、活忍犬選手が強気な攻めで奪い返し、そのままの勢いで連続3ポイントを決めた。これで完全に活忍犬選手のペースかと思われたが、2試合目の1本目は餅A選手が地形を活かして大ダメージを与えるとノーダメージのまま先取。続く2本目もギリギリの攻防となりながら、餅A選手が取った。追い込まれた活忍犬選手だったが、またもここから逆襲。1試合目と同じ3対2のスコアで2試合連続で勝利を決めた。この結果に、会場はおおいに沸いていたが、当の活忍犬選手は「膝が震えてます」とひと言。無心の勝利で、昨年の雪辱を果たした。
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▲コントローラーを使用する活忍犬選手(右)は、椅子を引いて一歩下がるのがスタイル。一方の餅A選手(左)は、食い入るように前のめりになってプレイしていた。 |
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▲宿命の対決を終えて、大きくガッツポーズをとる活忍犬選手と、天を仰いだ餅A選手。 |
一方の餅A選手は相当悔しそうな様子を見せていたが、続いてTHINE選手(こころ)との試合に。さきほどの敗北から気持ちを入れ替えて、餅A選手が流れるようなコンボを見せてつぎつぎにポイントを取り、2試合とも3対0で勝利した。これにより、決勝リーグ3戦目の活忍犬選手対THINE選手は、活忍犬選手が1試合でも取ればそのまま優勝が決まることとなった。しかし、ライバルの餅A選手との戦いに勝利して気持ちが緩んだのか、ガードの固いこころをうまく捉えることができず、1試合目はTHINE選手が勝利。続く2試合目は、序盤で勢いに乗った活忍犬選手が3対0と相手に何もさせず勝ちを決めた。だが、お互いにあとがない状態で臨んだ3試合目はTHINE選手が3対1で勝利し、この戦いはTHINE選手に軍配が上がった。
WCG 2007日本予選は、3者が1勝1敗ながら、ポイント数で上回った活忍犬選手が優勝。餅A選手は2位、THINE選手は3位となった。大会を総括して、板垣プロデューサーと江原ディレクターから以下のような言葉が贈られた。
「このゲームは発売されてから1年8ヵ月も経っていますが、熱い戦いが見られて思った以上に活性化していると感じました。優勝した活忍犬選手のザックは、ザックらしい戦いかたをした上できちんと勝ち上がっていたので感動しました。僕は、この熱い思いを次回作にぶつけたいと思います」(江原)
「感動する瞬間がたくさんありました。とくに、ザックが残り体力が1ミリくらいのところからこころをはね返したシーン。世界で戦う人には、逆境をはね返し、絶対に勝つという強い意志を持ってほしい。活忍犬さんには、世界で戦って勝ってきてほしいと思います」(板垣)
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▲事前に約束していた特別プレゼントは、板垣氏が「こころのひたむきさ、負けても諦めないところに感動しました」とTHINE選手に授与。江原氏は、「ザック、すごくかっこよかったです」と活忍犬選手にプレゼントを手渡した。 |
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▲グランドファイナルに向けて、「ふだんどおりにやりたい。結果として勝てたらいいと思います」と活忍犬選手。 |
板垣氏は続けて、「僕は、日本人の誇りを世界に見せるためにゲームを作っています。だから、そのゲームの日本代表選手には絶対に勝ってほしい。それを約束してください」と呼びかけた。活忍犬選手もしっかりとうなづき、会場に残って結果を見届けた各選手たちからも応援の拍手が贈られた。大会終了後、活忍犬選手に話を聞くと、板垣氏のコメントについては「言われるまでもなく、自分でもそう思っていたので勝ちに行きます」とキッパリ。決勝リーグでは2本取られてから巻き返すという試合運びが続いたが、「正直、覚えていないんです。自分が危ないということも思っていなかったくらいで。去年は2本取られてビクビクしてたんで、今回は1ヵ月まえから、あえて自分を緊張させたり練習してきました」と、勝利の裏側を明かした。
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▲予選ブロック決勝まで進んだ6名の選手たちと、板垣氏、江原氏で記念撮影。活忍犬選手、大会に参加したほかの選手たちの分までがんばってください! |
ファミ通.comでは、このWCG日本予選のプロデューサーを務めた松井悠氏にインタビューを実施。グランドファイナルに向けての展望や、WCGを始めとするゲーム競技大会の意義について聞いた。
「一昨年の世界王者である活忍犬選手が、昨年のリベンジを果たしたということでドラマティックな展開になっていますが、世界大会本選のほうがどうなるのか……。現在、アメリカではプロリーグができて『デッド オア アライブ 4』の選手も登録されています。アメリカとカナダの代表選手は、このプロリーグで活躍している人たち。そこにどうアマチュアのアジア圏の選手が挑むかが見どころでしょう」(松井)
日本はご存知のとおり、世界からゲーム大国としてリスペクトされる存在。だが同時に、「ゲームプレイヤー大国ではない」という言われかたもしているのだという。韓国やアメリカを始め、ゲームのプロリーグがあってe-Sportsという概念が広まっている国ではプレイヤーのレベルが著しく向上しており、日本人のお家芸である格闘ゲームの分野でも大会を勝ち抜くのは難しくなっている。スポーツの世界では、競技人口を増やし、裾野を広げることがすなわち、トッププレイヤーのレベルを上げることにつながると言われているが……。
「e-Sportsや、プロゲーマーといった流れを嫌がる方がいらっしゃるのも事実です。つまり、”ゲームは楽しく遊ぶものだからプロなんて必要ない”、”ゲームはスポーツなんかじゃない”という考え方ですね。そういった意見がでてくるのも私は理解しています。ただ、野球という”ゲーム”でたとえるならば、メジャーリーグ、プロを目指す人もいれば、キャッチボールや日曜日の草野球を楽しむ人もいる、そういういろいろな楽しみ方があっていい。だからこそ幅が広がっているんだと思います。ただひとつ言えるのは、WCGの理念はただの競技ではなく国際交流も目指しているということ。事実、1度でも世界に行ったことのある選手は明らかに違うんです。視野が広くなって人間的にも成長する。海外のゲームシーンは日本とはまったく違いますから、それを多くの人に見てもらいたいですね」(松井)
松井氏は最後に、「今後、日本でもe-Sportsが盛り上がってほしい。何よりもプレイヤーに夢ができますから」と笑顔でまとめた。
※テクノブラッドの公式サイトはこちら
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