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【マイクロソフト】モリニュー氏が語る!『Fable 2』はすべての人に愛されるRPGに!
E3 Media & Business Summit

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●カジュアルユーザーでもコアゲーマーでも等しく楽しめる内容にしたい

 世界的に著名なクリエーターであるライオンヘッドスタジオのピーター・モリニューがXbox 360用ソフトとして開発中のRPG『Fable 2』。「小さな子供が大人に成長して結婚し、子供を産んで育てる……といったことが可能になります」(モリニュー)という同作。ピーター・モリニュー氏は折に触れ、壮大な構想を持つ自身の作品の要素を、少しずつ明らかにしてくれている。今年の3月に行われたゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)2007では、『Fable2』にペットとして忠実な犬が登場することを明らかにしてくれたが、E3の“Microsoft E3 2007 Reception”では、RPGの要とも言うべき戦闘システムについて教えてくれた。ちなみに、戦闘システムについては、モリニュー氏みずからが「前作の『Fable』は失敗した」と明言しており、おそらく『2』においても、もっとも注力している部分である。モリニュー氏はまずはこう切り出した。

 「私の夢は、『Fable 2』を遊んだすべてのプレイヤーに、『Fable2』が愛されるようになることです。コンピューターゲームを一度も遊んだことのないカジュアルゲーマーでも、1000の異なるゲームをプレイしたことのあるコアゲーマーでも変わりなく『Fable 2』を愛してもらいたい。そのためには開発上の難しい課題がいくつかありました」(モリニュー)

 何よりも熱心なゲームファンに支持を得ているモリニュー氏の口から、「カジュアルゲーマーに訴求したい」という言葉を聞くのは意外だが、そのための方法論として、モリニュー氏は、ストーリーを魅力のあるものにすることのほかに、「もっと重要なのがゲームデザインの部分で、カジュアルゲーマーでもコアゲーマーでも楽しんでもらえるものにしたいと思っています」(モリニュー)だという。その大切な要素が戦闘システムだ。リアルタイムRPGの戦闘システムのすぐれた例として『ゼルダの伝説』シリーズを例に引いたモリニュー氏は以下のように続けた。

 「たしかに、『ゼルダの伝説』シリーズの戦闘システムはすぐれています。しかし、その難易度が高く、カジュアルゲーマーは必ずしも最後までプレイできるわけではない。『Fable 2』はシンプルな操作を実現していて、剣と斧の攻撃と、弓と銃の攻撃、魔法の3種類を、それぞれひとつずつのボタンに割り振っているんです」(モリニュー)

 剣、あるいは斧による攻撃をひとつのボタンで行うということで、あるいは味気ない戦闘システムを想像する方もいるかもしれない。だが、モリニュー氏はこういう。「経験の少ない人はボタンを連打するでしょう。それはそれでかまいません。でも一方で高度なことも可能になっています。ボタンを押し続けて溜めて攻撃することで、強力な攻撃を仕掛けることもできるようになる。立ち位置によっては、壁を利用した攻撃も可能になります」(モリニュー)。コアゲーマーであれば考えてボタンを押すし、カジュアルゲーマーであれば直感的な操作し、同じく爽快なプレイ感覚を味わえるというわけだ。取材陣とのQ&Aでは、モリニュー氏は以下のように答えてくれた。

▲みずからデモプレイしながら戦闘システムを語るモリニュー氏。回転斬りをしたり、距離が近ければ攻撃が頭突きになるなど、ひとつのボタンでいくつものアクションが起こせる。


――カジュアルゲーマーに訴求する理由は?
ピーター
 カジュアルゲーマーをターゲットにした作品が少ないからです。今回のE3を見ても、私の妻や息子がプレイできないものばかりです。それは非常に残念なことで、彼らもE3で出展されているゲームをプレイしたいと思っているはずなんです。ところがゲーム業界の人たちがどんどんゲームを難しいものにしています。『Fable 2』は、けっしてゲームを簡単にするということではなくて、ゲームを遊びやすくしているのです。

――戦闘システム以外でカジュアルゲーマーに訴求している点は?
ピーター
 『Fable 2』では戦ってヒーローになることができる。それは男性であっても女性であってもかまいません。たとえば男性を選んだ場合は、結婚をしてきれいな女性と結婚をすることができる。セックスのときに避妊をして子供を産まなくてもいいし、もちろん子供を作ってもいい。家族に家を買い与えて、さらにお城を買って……という展開が可能です。お金持ちになれます。お金が好きという人はたくさんいると思うので(笑)、そういう人たちにとってはうれしいのではないでしょうか。
 つまり、何が言いたいかというと、単に敵を殺すだけでなくて、いろんなことができる自由度の高さが、『Fable 2』がより多くの人たちに対して魅力的な部分になっているのではないかということです。ゲームシステムだけではなくて、裏にあるコンセプトや発想を考慮しています。

――前作の『Fable』では、“善”と“悪”の対立がファンからのアツい支持を得ましたが、『2』では?
ピーター
 もちろん、『2』では善と悪の対立をもっと盛り上げていきたいと思っています。『2』では、もっと悪というものを掘り下げていきたい。悪にも2種類ありまして、ひとつは純然たる悪と、もうひとつは他からの影響を受けて悪に染まったもの。前者の例としては吸血鬼があり、後者の例としてはアドルフ・ヒットラーがある。ふたつの悪をきちんと描いてみたいです。それと同時に、残酷さや気高さ、親切さといったことも『2』の重要なテーマになります。

 話を聞くたびに思わず遊んでみたくなってしまう『Fable 2』。「すべての人に愛されるソフトになってもらいたい」というモリニュー氏の夢が実現するかしないかは、実際にプレイして判断してもらうしかないだろう。『Fable 2』の気になる発売時期については、「開発にはあと1年くらいかかるでしょうから、来年末くらいになるでしょうね」(モリニュー)とのことだが、これはあくまでも欧米の話。日本では『Fable 2』は発売スケジュールには載っていないからだ。とはいえ、『1』が発売されたことあり、『2』も必ずや発売される(はず)と信じつつ、その完成を心待ちにしたい。

▲奇才ピーター・モリニュー氏の口から「カジュアルゲーマーに訴求する」という言葉が聞かれるのは意外だが、より多くのユーザーにゲームを楽しんでもらいたいという思いがあるようだ。

 

▲幅広いユーザーに訴求するために、シンプルな操作で多彩な動きを実現する『Fable2』。

 

▲「見えるものはすべて購入できます」と豪語するモリニュー氏。大富豪になることもできる!

 

▲E3に合わせて公開された設定資料。細かな設定が世界観を説得力のあるものにする。

 

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