中国最大のゲームショウ、明日開幕
【CHINA JOYリポート】
●中国国産ゲーム、世界進出が目標
明日2007年7月12日から16日まで、中国の上海で同国最大のゲームショウ”CHINA JOY(CHINA DIGITAL ENTERTAINMENT EXPO&CONFERENCE)”が開催される。イベントは今回で5回目を迎え、東京ゲームショウのように体験コーナーやイベントステージがメインでユーザーを強く意識した内容となっている。
中国のゲーム市場のメインは完全にPCオンラインゲーム。本日行われたカンファレンスで、新聞出版総署(デジタルコンテンツ産業を管轄する政府機関)は、2006年の市場規模は前年度比73.5パーセント増の65.4億元、ユーザー数は3260万人に達したことを明らかにした。「ネットゲームの中心は中国になる」(新聞出版総署)と強気な発言も残した。
市場規模は着実に拡大しつつあるようだが、ここへ来て大きな課題も見えてきた。これまで中国政府はゲーム産業の繁栄に相当な力を注いできた。国産ゲームが弱いとわかれば国家プロジェクトを掲げ、国内メーカーに数百のオンラインゲームをリリースさせた。市場の黎明期の主役は韓国や台湾メーカーだったが、数年で勢力図がガラリと変わり、国内メーカーが市場を牽引するように。だが、このままでは市場の土台となるのは国内消費者。「5年以内に消費大国から生産出版大国にしたい」(同)。こんどは国産オンラインゲームを世界に羽ばたかせたい、グローバル展開に積極的な姿勢を見せている。国産ゲーム『完美世界』の運営権利が日本のメーカーに200万米ドルで売れたことを例に挙げ、「これに追随せよ」と言わんばかりの強調ぶりだった。
具体的な施策までは言及されなかったものの、世界基準のタイトル作りには、もっとクオリティーの高い作品開発が急務。国内の大手、盛大も「ゲームクリエーターは尊敬される職業ではなく一般的なものになった」とゲーム開発の敷居が低くなったことを強調し、開発意欲を刺激するさまざまな施策を打ち出す。社内で優秀なコンテンツを開発した者に報酬として利益の20パーセント(!)を支給する、優良ディベロッパーには1億元出資する、一般ユーザーから毎月アイデアを募集し、優秀作品には200万〜1000万元援助するなど、国内での人材発掘&育成に本腰で取り組む。グローバル化にはよりよいパートナー選びも重要で、先日、テクモとの業務提携し、『DOA ONLINE』を発表したが、これも世界進出の一環となる。
もうひとつ、新聞出版総署の課題は、オンラインゲーム中毒者を作らないこと。ゲーム産業をあくまでも健全に育てたいと考えており、オンラインゲームを長時間プレイできない法律も導入。オンラインゲームへの登録は実名が義務で、未成年とわかれば3時間以上プレイすると経験値などのポイントが半減、5時間以上プレイするとまったく入らなくなるという驚きの新システムがゲームに組み込まるようになった。だが、どこにも抜け道があるようで、ネットカフェでは時間に縛られることなくプレイしている未成年ユーザーもいるとか。今後の政府の対応も気になるところ。
いよいよ明日からCHINA JOYが開幕。イベントの様子は追ってお伝えする。
※CHAINA JOYの公式サイト
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