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楽しいトークセッションも! 九州・福岡のゲームメーカーが秋葉原で就職説明会を実施!

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●GFF参加8社による、ユニークな就職企業説明会に!

 この冬いちばんの寒さに見舞われたという2007年2月25日の朝……秋葉原ダイビルにスーツ姿の若者たちが続々と入っていった。そう、"福岡ゲーム産業就職フェアin東京"に参加する学生さんたちである。レベルファイブやサイバーコネクトツー、ガンバリオンなど、いま福岡にはすぐれたゲーム開発会社が集まっているが、この"福岡ゲーム産業就職フェアin東京"は、そんな福岡に優秀な人材を導くべく、福岡県等の主催で行われた。「元気のある九州・福岡のゲームメーカーの魅力を訴求しようと、東京で開催することになりました。今日のフェアがきっかけになって、皆さんの新しい未来が開けるといいですね」との福岡コンテンツ産業拠点推進会議 会長の杉山知之氏が冒頭のあいさつでも述べたとおり、まさに九州・福岡のゲームメーカーの勢いを感じさせるイベントとなった。当日参加した学生さんは400人で、首都圏はもちろんのこと、広島県や福岡県などの遠方からの参加者もあった。

▲首都圏を中心に400人の参加者が。九州のゲームメーカーに対する関心の高さをうかがわせた。


 2部構成で行われた"福岡ゲーム産業就職フェアin東京"。第1部の"福岡ゲォーラム いま、九州・福岡のゲームがおもしろい"では、まずは参加各社による会社説明が行われた。今回の就職フェアに参加したのは、九州・福岡のゲーム開発社により構成される団体GFF(Game Factory's Freindship)に所属する各社。レベルファイブ、サイバーコネクトツー、ガンバリオン、システムソフト・アルファー、エレメンツ、アルファ・システム、ペガサスソフト、SAMURAIホールディングスの8社。設立年や社員数、代表作などの会社概要が紹介された。そのあとは、レベルファイブ、代表取締役社長の日野晃博氏、サイバーコネクトツー、代表取締役社長の松山洋氏、ガンバリオン、代表取締役の山倉千賀子氏によるトークセッションが実施。"なぜ九州・福岡なのか?"や、"クリエーターになったきっかけ"などをテーマにトークが行われた。日ごろから仲良しという3氏だけに、トークの息もピッタリで、楽しいやりとりの応酬となった。以下、トークセッションの内容をかいつまんで紹介しよう。

ゲーム業界に興味を持ったきっかけ

日野 マイコンの時代からゲームが好きで、中学高校のころは自分でプログラムを組むほどのメカオタクでした。
松山 もの心ついたときから紙と鉛筆が好きで、絵を描いてばかりいました。小さいころは少年ジャンプでマンガを連載するのを決めていたくらい(笑)。大学時代の友人とゲーム会社を作ろうと話をしたときに、ゲーム会社のことを調べたのですが、ゲームは映画やアニメの要素があって、なんでもできる総合エンターテインメントだと思った。これで「やりたいことが全部できる」と決めました。
山倉 だけだったので、学生のころはゲームをしていませんでした。それが高校時代にファミコンショップでバイトをやりはじめまして、「なんでこのソフトはこんなに売れるんだろう?」と思って、お店からハードとソフトを借りてから、ゲームにはまってしまった。お店を4年くらいやって、そのあと店長からバイヤーにと……ゲームに関わってかれこれ16年になります。

クリエーターとしてうれしいことは?

日野 パブリッシャー業務に初めて参入した『レイトン博士と不思議な町』は、本当に売れ行きが気になって、たくさんのゲームショップを見に行きました。テレビCMを含め女性に向けたプロモーションを展開していたのですが、女性の方がパッケージをもってレジに持っていってくれるのを見て、本当によかったと思った。自分たちが「この人たちに遊んでほしい」と思ったものがちゃんと伝わって、うれしかったですね。
松山 発売日は売り場を見ていて、何時間でもじっとしていますよね。商品がちゃんと並んでいなかったら、お店の人にちゃんと並んでもらうようにリクエストを出したり(笑)。で、我々の仕事はわりと一方通行で、自分たちではおもしろいと言っていても、お客さんの気持ちはわからない。だから、ファンレターが来て「ここがおもしろかったです」と言ってくれるときは本当にうれしいですね。ファンレターは隅々まで読んでいるし、ユーザーさんのブログもしっかりとチェックしていますよ(笑)。
山倉 私もいっしょです。自分たちの作ったソフトの発売日に、お店に見にいって、パッケージをとってくれたお客さんに「レジまで持っていって〜!」って念を送っちゃいますよね(笑)。あとは、初めてゲームが動いたとき。仕様書があって、アイディアを出して、いざプログラムを組んで……さあ、実機上で動いて操作ができるときの気持ちは格別です。空想のなかのものがやっと形になってこの世に生まれたときは、ジーンとくる感覚がありますね。赤ちゃんみたいに何もできないのが、スタッフの手によって、どんどんおもしろく成長していく。その過程も自分たちで作っているという感覚があります。

学生さんへのメッセージ

日野 九州・福岡は環境もよくてやりやすいので、ゲームメーカーもどんどん成長しています。福岡をゲームのハリウッドにすべくがんばっています。僕らの壮大な計画に協力してほしいです。
松山 「福岡をゲームのハリウッドに」というのは、かなり大真面目でやっています。世界に通用するゲームを出すことで、日本のゲーム業界を変えていきたいと思っています。自分がやりたいことをできる環境はそうそうありません。私たちは新しい仲間を求めているので、「この会社おもしろそう」と思ったら、ぜひ仲間になってほしい。
山倉 私たちは本気で福岡をゲームのハリウッドにしたいと思っています。福岡でゲームを開発することがプラスになるような、ステータスに感じられるようなことをやっていきたいです。好きなことをするのは人生にとっていいことだし、人生では仕事をする時間がいちばん長いので、だったら好きなことを仕事にすべき。だったら、福岡が最適な環境です。


▲左からレベルファイブ、代表取締役社長の日野晃博氏、ガンバリオン、代表取締役の山倉千賀子氏、サイバーコネクトツー、代表取締役社長の松山洋氏。三氏の楽しいトークに真剣に聞き入る学生さんの口元も、思わず微笑まされられることもしばしばのようだった。


 お昼休みを挟んで第2部は、参加企業8社による"就職企業説明会"。各社がそれぞれ1時間15分の持ち時間のなかで、自社のプレゼンテーションを行った。さすがは人に喜びを与えることが目的のゲームメーカーだけに、企業説明の内容もユニークで、クリエーターによるトークショウなどを交えながらの飽きさせない内容となった。

▲「ふつうの会社の説明会とは違う」と松山氏が言うだけあって、いっぷう変わったサイバーコネクトツーの会社説明会。参考例を引きつつ、企業に作品を提出する際に、してはいけない具体例を教えてくれた。写真は、企画書を書くときには"多彩な技が使えます!"と、書いてはいけないと説明しているところ。

▲こちらはサイバーコネクトツーの社内。いつでもディスカッションができるように、パーテーションなどは一切なし!

▲キビシイ口調ながらも暖かい松山氏のコメント。そんな松山氏が学生たちに薦めたのが、「自分の作品を見せること」。ひとりでも多くの人に作品を見せることで、自分の作品が切磋琢磨される。説明会には、シリーズが完結したばかりの『.hack//G.U.』の開発スタッフの方々も。


▲暖かい会社の雰囲気がそのままの、ガンバリオンの会社説明会。"永く愛されるゲームを作る会社"が、代表取締役の山倉氏が思い描くガンバリオンの目標だ。

▲ビデオでは社長ブースを紹介。社長と社員との距離がかなり近いというガンバリオン。

▲昨年11月23日に発売されたばかりの『JUMP ULTIMATE STARS(ジャンプアルティメットスターズ)』の開発スタッフも説明会に出席。みなさん福岡以外の出身で、「通勤電車に乗らなくて済むし、福岡は本当に住みやすいですよ」とのこと。

 

▲五ッ星の会社を作ることを目標にして設立されたレベルファイブ。今年になってパブリッシャーデビューを果たした同社は、世界一のゲームメーカーというさらなる高みを目指す。

▲1998年の設立以降、右肩上がりで業績を伸ばしているレベルファイブ。とくに2004年度以降の伸びは驚異的。福岡のゲームメーカーを牽引する存在だ。

▲レベルファイブのスタッフのみなさんによるクリエーターズトークショウ。「制作スタイルは?」や「レベルファイブの求める人材とは?」などが話題になった。


 こうして1日を使って行われた"福岡ゲーム産業就職フェアin東京"は終了した。会場にいた学生さんに話を聞いたところ、今回の就職フェアに参加した理由は、「レベルファイブが好きだから」、「サイバーコネクトツーが好きだから」といったように、お気に入りのゲームメーカーがあるから参加したケースがほとんどで、九州・福岡のゲームメーカーの認知度の高さをうかがわせた。さらに、九州・福岡で働くことについて聞いてみたところ、「好きなゲームを作れるのなら、働く場所は関係ありません。ましてや、九州は住みやすそうだし」とのお返事が。会場の熱気に、日本のゲーム業界の明るい未来を予感して帰途についた記者だった。

 

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