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メディア芸術祭贈呈式で『大神(OKAMI)』が表彰! 神谷英樹氏の直撃インタビューも


●『大神(OKAMI)』がメディア芸術祭エンターテインメント部門大賞に!

▲第10回文化庁メディア芸術祭の贈呈式が行われ、受賞者や審査員など日本を代表するクリエーターが一堂に集まった。


 第10回文化庁メディア芸術祭の贈呈式が、2007年2月23日に都内で開催された。文化庁メディア芸術祭は、文化庁とCG-ARTS協会の主催で毎年実施されているもので、ゲームソフトや映像作品、Webサイト、アニメーション、マンガなど幅広い分野のメディア芸術を公募。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4分野で、それぞれ大賞1点、優秀賞4点、奨励賞1点が選出されている。


 今年は、エンターテインメント部門の大賞と、優秀賞2作品をゲームソフトが獲得。カプコンのプレイステーション2用ソフト『大神(OKAMI)』が大賞に、任天堂のゲームボーイアドバンス用ソフト『リズム天国』と、ニンテンドーDS用ソフト『しゃべる! DSお料理ナビ』が優秀賞に選ばれたのだ。贈呈式には、『大神(OKAMI)』のディレクターを務めた神谷英樹氏と、『リズム天国』の開発チーム代表、大澤和義氏、『しゃべる! DSお料理ナビ』開発チーム代表の土山芳紀氏が来場。文部科学副大臣の池坊保子氏から表彰状を、エンターテインメント部門の審査委員主査を務めるポケモンの代表取締役社長、石原恒和氏からトロフィーが授与された。


▲池坊文部科学副大臣から、表彰状を受け取った神谷氏。


▲エンターテインメント部門の受賞者たち。左から2番目が大澤氏、3番目が土山氏、4番目が神谷氏だ。


 大賞に選ばれた『大神(OKAMI)』の神谷英樹氏は、受賞について以下のようにコメントした。


 「このような賞をいただき、ゲーム制作への情熱がより一層大きくなりました。ゲームは触ってなんぼだと思うので、実際に『大神(OKAMI)』の映像と触り心地、そして僕らが込めた遊び心を感じてもらえればと思います」(神谷)


 ゲーム以外では、アニメーション部門の大賞に選ばれた劇場アニメ『時をかける少女』の監督、細田守氏や、マンガ部門の大賞作品、『太陽の黙示録』の作者であるかわぐちかいじ氏などが表彰された。第10回メディア芸術祭は、2007年2月24日〜3月4日まで東京都写真美術館で展覧会が開催され、作品を視聴したり、実際にプレイすることができる。


▲メディア芸術祭の展覧会会場を入ると、大賞の作品がお出迎え。『大神(OKAMI)』を実際にプレイすることもできる。


▲『リズム天国』と『しゃべる! DSお料理ナビ』も体験可能な状態で展示。『リズム天国』は無条件に楽しいこと、『DSお料理ナビ』は"お料理ナビゲーター"という新分野を生み出したことが評価されての受賞となった。


▲KONAMIのWii用ソフト『Elebits(エレビッツ)』など、推薦作品9作品も出展。


▲マンガ部門やアニメーション部門も、作品をぞんぶんに閲覧することができるぞ。



 贈呈式の終了後、会場内で神谷氏を直撃。今回の受賞や、気になる今後のことについても聞いた。メディア芸術として評価されたことについては、「正直、僕メディア芸術ってどういうものかわからないんですけど(笑)。でも、賞に選んでもらえたというのはとてもうれしく思っています」と率直にコメント。


 「この作品は、ユーザーからもおもしろかったという声をいただけましたし、こういった形で賞もいただいて、今後の励みになります。これからも作品を作り続けていく上で、エネルギーになりました」(神谷)


 失礼ながら、賞を意識したことはあったかと尋ねると、「賞狙いは、ぜんぜんないですねえ(笑)。ユーザーがどう思うかをいちばん意識しています」(神谷)とのこと。「それで販売本数という結果につながれば最高なんですけどね」と笑いながら、「こんなことを言うと稲葉(『大神(OKAMI)』のプロデューサー、稲葉敦志氏)に怒られるんですけど、売上についてはあんまり……。ユーザーにとっては、おもしろいかどうかってことだけじゃないですか」と、きっぱり言い切った。ユーザーの目線でゲームを作り続けてきた神谷氏らしい発言だ。


▲神谷氏の今後の動向を気にかけているゲームファンを多いはず。新作の発表を楽しみに待とう!


 神谷氏は、『大神(OKAMI)』を制作したクローバースタジオが解散し、新会社"SEEDS"の一員としてスタートを切ったばかり。気になる身辺の変化と今後のことについては、以下のように語った。


 「大きな会社にいたときは、わりと自分たちが異端児であることを楽しみながら作っていたところがあるんです。小さい開発チームだけど、どーんと当ててやろう、みたいな。でも、いまは1本に命をかけている部分があって、意識が変わりました。いままで、100人が100人おもしろいと言うより、その中の10人に最高と言ってもらえる作品を作ろうってよく話していたんです。でもいまは、100人が100人最高って言うゲームを作ろうかな、と。立ち位置が変わって目が覚めたというか、気持ちが新たになったことで目標を高く持てたので、そこに向かってがんばっていきたいですね」(神谷)


 次回作については、「本気で楽しみにしていただいていいですよ。絶対裏切らないものを発表します」(神谷)と、力強く語った。今回の受賞で『大神(OKAMI)』にふたたびスポットライトが当たったことで、さらに意欲を燃やしている様子の神谷氏。今後の活躍に期待したい。

※"文化庁メディア芸術祭"の公式サイトはこちら
 

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