家電市で明らかになった、Xbox 360が実現するデジタル・エンターテインメントの世界とは?
CEATEC JAPAN 2006
●Xbox 360はさまざまなデジタルエンターテインメントコンテンツを楽しむためのプラットフォーム
アジア最大規模のデジタル家電の見本市、CEATEC JAPAN 2006も3日目。この日は、マイクロソフトによる"Xbox 360が実現するデジタル・エンターテインメントの世界"という、ゲームファンには興味深いセッションが行われた。講師として登壇したのは、国内のハードまわりを取り仕切るマイクロソフトのプラットフォーム開発総括部 総括部長、間中信一氏。間中氏は、「Xbox 360は、さまざまなデジタルエンターテインメントコンテンツを楽しむためのプラットフォーム」と位置づけたうえで、Xbox 360の持つ可能性をレクチャーした。
▲マイクロソフトの間中氏がXbox 360について講演を行った。ゲームファンにとって目新しい情報はなかったものの、Xbox 360の今後の戦略について、わかりやすく説明してくれた。 |
インタラクティブエンターテインメントとしてのゲームや、従来のデジタルエンターテインメントとしての映像などを楽しめるXbox 360にあって、間中氏がもっとも強調したのが、オンラインによるサービス、つまりXbox Liveだ。
「Xbox 360は、オンラインサービス抜きには話ができません。Xbox Liveは、すでに全世界34ヵ国で利用されており、Xbox Live アーケードによるゲーム配信や、Xbox Live マーケットプレースをとおしてのダウンロードコンテンツなど、幅広いサービスを提供しています。ゲームにおいても、多人数参加型(MMO)タイプのものから、す速いリアクションが求められる格闘ゲームのようなタイプのゲームまで幅広くサポートしているのです」(間中)
併せて、Xbox FriendsやMSNメッセンジャーなど、マイクロソフトがPCで展開しているオンラインサービスとの連繋を紹介して、「Xbox Liveサービスは新たなデジタルエンターテインメントサービスのベースとなります」(間中)。そんなXbox Liveの今後の目標は、来年にも発売が予定されている、ウインドウズVistaとの連繋。
「私たちは、今年、Live Anywhereという概念を発表させていただきました。それは、利用するハードウェアに限定されずにソフトウェアを楽しめるようにするという、統一されたデジタルエンターテインメントサービスのことです。Live Anywhereでは、コントローラーを統一したり、Xbox 360とウインドウズVistaで同時にソフトをリリースしたりということを考えています。そこでもっとも我々が力を入れているのが、Live for Windows、つまりXbox Liveサービスとウインドウズ対応のゲームソフトとの連繋です。そこでは、Xbox 360とウインドウズVistaのプレイヤーがいっしょのゲームでオンライン対戦ができるといったことが可能となるのです」(間中)
間中氏の講演から明らかになった、マイクロソフトが目指す"Xbox 360が実現するデジタル・エンターテインメントの世界"とは、Xbox 360やウインドウズVistaを中心としたサービスの統合のこと。この目標が実現されれば、ユーザーにとってはゲームハードの垣根が取り払われ、より利便性が高まることは間違いない。
▲マイクロソフトのデジタルエンターテインメント構想では、ホームネットワークとしての役割を期待されているXbox 360。 |
▲間中氏により、Xboxプラットフォームの歴史も紹介された。ゲーム機のみならず、オンラインサービスやWebサイト、開発環境にも力が入れられていることが改めて強調された。 |
▲Xbox 360プラットフォーム全体像では、やはりXbox Liveが大きな役割を果たす。 |
▲MMORPGから格闘ゲームまで幅広いジャンルをサポートしているXbox Live。「古いタイトルでもサービスが終わらない」、「タイトルを超えてメッセージを送受信可能」などの特徴を紹介。 |
▲PCのオンラインサービスである、Xbox FreindsやMSNメッセンジャーと、Xbox Liveとの連繋も。このへんの連繋はマイクロソフトの持つ強みといえる。 |
▲Xbox 360を中心に広がるデジタルメディアの世界。その際、11月22日発売予定のXbox 360 HD DVD プレーヤーも大きな役割を果たす。画面にはプレイステーション・ポータブル(PSP)の写真も見られるが……。ハードの垣根を越えた、Live Anywhere構想はどこまで実現する? |
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