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「日曜日だけでゲームを作る!」業界初の試みがいよいよ始動! (その1)
【特別企画】ドキュメント・サンデーゲームスタジオの挑戦

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●やる気に満ち溢れた、8つの個性が集まった!

 ファミ通.comでも以前紹介した、シグナルトーク・コーポレーション主催によるサンデーゲームスタジオがいよいよ始動した。

 プロアマを問わず、人材を幅広く募集。社会人でも参加できるように、開催を日曜日に限定して、数ヵ月のうちに作品を完成。Webのダウンロードゲームとして、実際に製品化を実現する……という極めて実践的なサンデーゲームスタジオ。エントリーの条件をきびしくしたために、応募者数自体は必ずしも多くなかったようだが、本当にやる気のある人材だけが集結。複数回の厳正なる審査を経て、8人の精鋭が選抜された。そして、8月25日からいよいよサンデーゲームスタジオがスタート! 最初ということで、27日までの3日間にわたっての集中講義が行われた。バンタン電脳ゲーム学院で行われた、その集中講義の様子を紹介するまえに、まずは3日間のタイムスケジュールを紹介しておこう。

■8月25日 金曜日
午前10時〜講演
午前10時20分〜参加者自己紹介
午前11時〜企画会議
午後12時〜昼食
午後1時〜企画会議・企画書作成
午後7時 1日目終了

■8月26日 土曜日
午前10時〜講演
午前10時10分〜講演
午前10時30分〜企画会議・企画書作成
午後12時〜昼食
午後1時〜ゲーム制作
午後7時 2日目終了

■8月27日
午前10時〜講演
午前10時10分〜講演
午前10時20分〜ゲーム制作
午後12時〜昼食
午後1時〜ゲーム制作
午後7時 終了

 ご覧いただければわかるとおり、まさに3日間ゲーム尽くし! もちろんゲーム制作のための場なので、あたりまえと言えばあたりまえの話なのだが、この3日間、参加者たちはあまりに密度の濃い時間を過ごすことになるのだ。サンデーゲームスタジオは、このプロジェクトを企画した、シグナルトーク・コーポレーションの代表取締役、栢孝文氏の講演で幕を開けた。

 「じつはみなさんはかなりの実力の持ち主で、私たちのほうでお教えすることは何もありません。ただひと言あるとするならば、"いいゲームを作ってほしい"というだけ。この小さな部屋から発信するメッセージが、ゲーム業界全体に波及していくと信じて、がんばってほしいです」(栢)

 そして、ゲーム制作に取り組む参加者へのメッセージとして、「アイデアを持ってゲーム作りに取り組む」、「(制作したゲームをプレイしてもらえるであろう)100万人を具体的にイメージしながらゲーム制作をする」などとレクチャーしてくれた栢氏だが、とくに興味深かったのが、Game 2.0という概念の紹介。 

 「いままでは、ゲームソフトは作り手が売るだけ……という一方通行の流れがありました。翻るにWebでは、ブログやSNS(ソーシャルネットワークサービス)のように、一般ユーザー側も発信する双方向型のWeb 2.0が盛んになっています。ゲームにもその流れが来ていまして、オンラインゲームともなると、ゲームはクリアーしたけれど、チャットなどをして末永く楽しむという、いわゆるGame 2.0の波が来ようとしているように思います。このGame 2.0という概念が、今後どこまで普及してくれるかはわからないのですが(笑)、今回のサンデーゲームスタジオでは、制作過程でもこのGame 2.0を取り入れたいと思っています」(栢)

 つまり具体的には、サンデーゲームスタジオで制作中のタイトルは、その過程を順次ホームページにアップ。一般ユーザーの意見を募っていくという。そしてすぐれた意見については制作中のタイトルにフィードバックさせるというのだ。「いままでのゲーム業界は、制作過程をすべて秘密にしていたので、こうしてオープンにしていくのは画期的なことだと思いますよ」(栢)というように、サンデーゲームスタジオでは、いままでのゲームの作りかたまで変えていこうという意図があるようだ。

↑サンデーゲームスタジオを企画した、シグナルトーク・コーポレーションの栢孝文氏。’99年にセガのドリームキャスト向けソフト『チューチューロケット!』の企画などを担当。その後ソニー・コンピュータエンタテインメントを経て、2002年シグナルトーク・コーポレーションを設立。


 さて、今回のプロジェクトで厳正なる審査のうえで選ばれたのは、男性5人、女性3人の計8人。ゲーム開発経験者もあり、未経験者もありとその経歴はバラバラだが、ひとつだけ共通しているのは参加者たちの溢れんばかりのやる気。「選考ではモチベーションの高い人たちを優先して選んでいます」(栢)というだけあって、どの顔も相当気合いが入っていた。そんな8人は、栢氏の講演のあとで、ふたつのチームに分かれて、それぞれ別のタイトルに取り組むことに。各チームの内訳は、プランナー、プログラマー、デザイナー×2というユニット。デザイナーがふたりというのがいささか変則的だが、今回の応募ではデザイナーに優秀な人材が多いことから、そのような選択になったという。それぞれのチームは、プランナーが事前に考えていたゲームのアイデアを叩き台に、サンデーゲームスタジオで作っていくゲームをつめていくことになった。この4人はいわば、同じ船に乗り合わせた運命共同体のようなものであり、そこでできたゲームのよし悪しが、そのまま自分の評価に直結しかねない。という事情もあり、企画を巡って話し合いは白熱。かなりアツイ議論が戦わされた。ときには、声を荒げたやりとりも……。とはいえそれも、参加者がそれぞれ「ゲームに対する深いこだわり」があればこそ。

 「ふつう、ゲーム開発だと一部モチベーションの高いスタッフがいて、あとはそれについていく……というケースがほとんどなのですが、今回の参加者はみんなモチベーションが高い。ならば、情熱と情熱がぶつかり合うのは当然であって、結果、かなりいい感じで企画が磨き上げられたように思います。プロジェクトがはじまるまえは、"もっと手助けしないといけないのでは?"と思っていたのですが、そんな必要はぜんぜんありませんでした」(栢)。

 議論をすること6時間。どちらのチームも作るべきゲームの詳細が煮詰められていった。いずれも、最初にプランナーが出したアイデアをベースに、それぞれ磨き上げられたものとなった。それぞれに具体的なプロジェクトについては、専用サイトをご覧いただいて、気になった点などあれば、どしどし意見を送っていただくとして、こうしてサンデーゲームスタジオは順調に船出をした。「ゲーム制作の過程は山あり谷ありで、今後いろんな試練などがあると思います。そうした課題をぜひとも乗り越えていってほしいです」と、最初の講演のときに栢氏が言った。業界でも初の試みとも言うべき、このサンデーゲームスタジオで、いったい彼らがどのような作品を作り出すのか……ファミ通.comでは今後も追いかけていきたいと思う。

↑プランナーとして参加している大石さん。ゲーム開発の経験はないが、そのユニークなアイデアに、審査員たちも驚嘆したとか。

↑プランナーの意見をもとに、ふたつのチームにわかれて意見を戦わせる。8人とも初対面ながら、「いいゲームを作る!」という同じ目標からか、遠慮せずにがんがん意見をぶつけあった。

↑スタッフの意見をもとに、いろんなアイデアを盛り込んでいく。こうしてゲームが徐々に磨き上げられていく。

↑初日の最後には、急遽タイトルのプレゼンテーションを行うことに。それぞれが意見を出し合う。栢氏の意見に熱心に耳を傾ける参加者たち。

↑プレイヤーが補助線を引いて魔方陣を描き、街をきれいに飾りつけていく2Dアクションの『イルミナ』(仮題)は、イメージビジュアルまでできあがった!


※サンデーゲームスタジオの公式サイトはこちら 
※Yahoo!ゲーム「サンデーゲームスタジオ」特設ページ
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