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Wiiの発売日、価格の発表は9月。WiiとDSの連動は『ポケモン』から
【任天堂経営方針説明会】

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●Wiiは次世代機ではない
 

▲任天堂の岩田社長。
 

 「業界が携帯型にシフトする中でWiiはどのような姿であるべきか?」(岩田社長)


 岩田社長はニンテンドーDSの登場によって、ゲーム市場が据え置き型ハードから携帯ゲーム機が中心に移行してきたと分析。これをふまえて、Wiiのコンセプトは「生活の中に自然に浸透していくようなゲーム機」と語った。


 任天堂はニンテンドーDSで『nintendogs』、『おいでよ どうぶつの森』、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』などを発売し、ゲーム人口拡大を実現してきた。これはアイデア勝負のタイトルが市場に受け入れられた結果。「ニンテンドーDSで、従来の"処理性能至上主義"からのパラダイムシフトが起こった。これは据え置き機(Wii)でも起きると考えている」とし、「次世代機という言葉が従来の延長線上の進化を表わすならば、Wiiは次世代機ではない」と岩田社長。ほかのハードとは「一線を画す」と語気を強めた。

 

▲「家族のみんなが敵視しないハード」とも強調。


 では、"生活に溶け込むハード"になるため、Wiiにはどのような具体的な機能が込められているのか。プレイステーション3やXbox 360と比較すると、Wiiは「スペックが低い」という声も耳にする。しかし、これを岩田社長は、「技術の進歩を従来路線とは異なる方向に活用しているだけ」と一蹴。WiiはHD(ハイディフィニション)には対応していないが、本体は薄く、小さく、邪魔にならない。静かで消費電力も少ない。バーチャルコンソールやWii Connect 24などの新サービスが展開予定で、そして何より、テレビリモコンのように誰でも直感的に使えるワイヤレスコントローラーも大きな特徴だ。


 「私だって技術者の端くれ。キレイな画面は非常に魅力に感じます。でもそれを実現しようとすると、ハードのサイズが大きくなり、ファンはうるさくまわり、ソフトの開発費は高騰し、すべての商品が大作化していく。Wii Connect24のようなサービスも展開できない。要はバランスが大事だと思っています。最新技術をどこに投入するか、ここが重要」(同)


 次世代機を開発するうえで"処理能力至上主義"という選択肢は、敢えて選ばなかったと強調。"できない"のと、敢えて"選ばなかった"とは大きな違い。あくまでWiiは独自のコントローラーやサービスで、業界の"異端児"として突き進む構え。


 ソフト面でもそのコンセプトは同様で、「家族のそれぞれにとって興味が沸くような用途を提案することが大事で、それを実現できたときに革命的なパラダイムシフトができる」と、本体と発売と同時期に、"Wiiらしい"タイトルを多数投入することを明言。具体的な内容は避けたが、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が脳活性化のジャンルを築き上げたような、生活に密着した仕掛けを用意してきそうだ。


●バーチャルコンソールでは500円や1000円のゲームも!?


  Wiiの目玉機能、ゲームを配信するバーチャルコンソールについて新しい発言が。当初はファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドーDS、ゲームキューブ、PCエンジンメガドライブなどの過去の作品が遊べる、とだけ報道されてきたが、「コンパクトな作りの新作を500円とか、1000円で遊んでもらいたい」(同)という新しい構想が飛び出した。

 

 この構想の根底には、「シンプルなゲーム内容なのに無理にでもモードを追加して5800円で販売するような、あらゆる商品が大作化していく流れに歯止めをかけたい」という岩田社長の思想があり、コンパクトな商品はコンパクトな価格に、という強い思いが込められている。Wiiのソフトの価格帯はこれまで50ドル以下とだけされていたが、さまざまなバリエーションが生まれそう。また、コンパクトなゲーム開発は、新しいクリエーター発掘にもつながると踏んでいるようだ。


 バーチャルコンソールの起動時間についても言及し、「すべてのゲームで、というわけにはいかないでしょうが、開発者に"3秒で起動しよう"と口うるさく言っています」と岩田氏。自由にプレイを始めたり、終らせたりできるニンテンドーDSを強く意識しているようで、これはユーザーにとってうれしい仕様だ。


●WiiとDSの連動は『ポケモン』が第1弾
 

▲ニンテンドーDSのすさまじい勢いを背に、Wiiが好調なスタートダッシュを切れるか?

 

 これまで完全にベールに包まれていたWiiとDSの連動については、「もともとニンテンドーDSを持っていて、家にWiiがあるとうれしい仕掛けを作りたい」とし、ニンテンドーDSをタッチスクリーンコントローラーにしたり、Wiiを店頭のDSステーションに見立てた体験版のダウンロードサービスや、テレビ画面を通してDSソフトを遊ぶような拡張要素を考えているという。さらに具体的な発言も。
 

▲Wii用ソフト『ポケットモンスター バトルレボリューション』は年内に発売予定。


 今秋発売予定のニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド』、『ポケットモンスター パール』がそれ。まず、このソフトについて説明すると、Wi-Fiコネクション対応で、世界中のユーザーとポケモンをバトルさせたり、交換したりできるほか、ボイスチャットにも対応しており、話ながらゲームをプレイできるなど劇的な進化を遂げる模様。岩田社長は「『ポケモン』を最高の形で爆発させるために、Wi-Fiコネクションを続けてきた」と相当な力の入れようだ。


 このソフトがニンテンドーDS本体をさらに大きく牽引するのは間違いないが、なんとWiiと連動する第1弾タイトルであることも明らかに。ソフトをニンテンドーDSに差し、Wiiに専用ソフト『ポケットモンスター バトルレボリューション』を入れると、なんと手元の2Dのポケモンたちが、3Dとなってテレビ上で対戦を始める。Wi-Fiへの対応も考えられているようで、ポケモンが2Dから3Dに変わるだけではない、任天堂らしい展開に期待できそうだ。なお『ポケットモンスター バトルレボリューション』は冬にも発売される予定という。


 Wii本体の電源を切っても省電力で24時間常時接続が保たれるサービス"Wii Connect 24"については、E3での発言と重複していたが、「対戦だけにしか使わないというインターネットの利用は狭いと思っています」と、ネットワークを通じて新しいゲームスタイルを提案すると約束。Wi-Fiコネクションでの実績がどのように活かされるか?


●Wiiの詳細発表は9月
 

 そしてもっとも気になるWiiの価格と発売日。これについては「今年の9月ごろに発表する機会を作ります」と明言。目標販売台数については、「我々は10年間チャレンジャーであったわけで、ゲームキューブよりはるかに売れないと失敗だと思っている」と、今期のハード出荷台数600万台、ソフト1700万枚を目指す。

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