シリコンナイツ直撃取材! Xbox 360用ソフト『Too Human』の魅力に迫る!
カナダ・シリコンナイツ取材記・第1回
●日本クリエーターへのオマージュが込められた『Too Human』
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▲神と人間、機械(マシン)との戦いを壮大なスケールで描くSFアクション、それが『Too Human』なのだ。 |
カナダにやってきた。
目的はただひとつ、カナダの開発メーカーであるシリコンナイツを取材することである。
シリコンナイツと言っても、日本のゲームファンには認知度が低いかもしれないけれど、ニンテンドーゲームキューブの『エターナルダークネス 招かれた13人』(発売元:任天堂)や『メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス』(発売元:コナミデジタルエンタテインメント)の開発元である……と言うと、ピンとくる方も多いかもしれない。まあ、わかりやすく説明すると、カナダで1、2を争う開発力を誇るメーカーなんである。
そのシリコンナイツは、4年間くらい任天堂のハードでゲームを開発していたけれど、Xbox
360の登場を機に、マイクロソフトとコラボレートすることを決定した。そこで満を持して発表したタイトルが『Too Human』である。あえて和訳すると「あまりにも人間的な……」とでもいうべき、ゲームとは思えないタイトル名に心惹かれてしまった記者は、シリコンナイツでインターナショナルのプレスツアーが開催されるということを風の便りに聞き及び、上司に「シリコンナイツに行かせて!」と直訴した。まるで、パッケージを見てゲームソフトを買ってしまうような衝動さであるが、ここは気合のひと押し! 「しょうがないなあ〜」と呆れたような顔をしつつも快くシリコンナイツへの取材を承諾してくれた上司をあとに(何しろ、いつも無茶を言っていますので……)、記者は一路カナダへと旅立つのであった……。
日本から飛行機で9時間あまりをかけてたどり着いたのは、カナダ第2の都市であるトロント。取材に赴いたのは2月の中旬。トロントの緯度は北海道の上端と同じくらいと聞いていたので、てっきり「これは寒いかな……」と重装備仕様だったのだが、意外と快適だった。カナダの大地はとにかくだだっ広く、まさに"自然の宝庫"といったところ。とくに、クルマの窓の外からずっと見えていた、5大湖のひとつオンタリオ湖のデカさといったら! こんな広大な大地で育まれたゲームならば、さぞやスケールの大きな作品に仕上がっているであろう……と、早くも期待が高まってしまうのだった。
トロント空港からクルマで1時間ほどのところに目指すシリコンナイツはあった。オフィスに入ると、壁一面に" シリコンナイツ" のロゴが! ロゴには剣があしらってあり、シリコンナイツ(Silicon Knights)という社名の由来が、"シリコンの騎士たち"であることを改めて実感する。そう考えるとつくづくかっこいい社名だ。創業者であり、現・代表取締役でもあるデニス・ダイアック氏は、およそ騎士だの剣だのが大好きな人とのことで、社名はそのあたりの氏の好みからつけられたのだろうが、"騎士"というのが、ある意味シリコンナイツを象徴する言葉だと気が付くのはしばらく先だ。
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▲オフィスを入るとすぐのところに、剣をあしらあった会社のロゴが。"シリコンの騎士たち"……とてもステキな社名なのだ。 |
今回のプレスツアーに集まったのは、アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、カナダ、スウェーデン、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、メキシコ、そして日本の計12カ国25名のプレス陣。ちなみに、アメリカとカナダは今回はウェブサイトのオーナーのみの参加であり、雑誌編集などのために、別途プレスツアーが組まれていたというから、いかに『Too Human』が世界中からアツイ注目を集めているかがわかる。
まず我々が通されたのは、収容人数120席を誇るというシリコンナイツ専用シアター。さながらミニシアターといった趣きで、北米のゲームメーカーのスケールの大きさを感じてしまう。「じつは、このプレスツアーに合わせて、2週間まえに完成したばかりなんです。今後は、プレゼンなどに活用していきたいですね」とは、今回のプレスツアーをアテンドしてくださった、フェス尚香さん。こんなところでゲームをプレイしたら、さぞや楽しかろうな……と思ってしまう。
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▲オフィス内には収容人数120人を誇るシアターが。オフィスの拡充にあたり、2週間まえに完成したばかりとのことだが、コレだけの規模のシアターを持てるなんて、本当にうらやましい。 |
シアターに『Too Human』の主要メンバーが集合するなか、プレスツアーはプレジデントであり、プロデューサーを務めるデニス・ダイアック氏の挨拶から始まった。
「『Too Human』は未来を舞台にしたSFアクションです。長い時間をかけたプロジェクトで、ストーリーは北欧神話をベースにしています。人間対機械(マシン)、そして神との三極による戦いが描かれるのです。プレイヤーは神であるバルダーとして、人間を率いてマシンと戦うことになります。肝心のアクションは、銃や剣などを駆使するのですが、すごく簡単な操作で誰でもプレイできるようになっています。使うのはアナログスティックとボタン。あとは、ごくたまに左右のトリガーだけ。操作を簡単にしたのは、ゲームが2Dから3Dへと移行するときに、難易度などが上がることで一般ユーザーが振り落とされたように感じていて、そうした層を取り戻したいと思ったからです。そのために、カメラアングルなどもプレイヤーが気にならないように細心の注意を払っています」。
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▲本作では、ハリウッド映画のスタントも多数手掛けているファーストアクションスタントチームがモーションキャプチャーを担当している。今回のプレスツアーでは、彼らによる演舞も披露された。棒を使ったフィリピンの"カリ"という競技を見せてくれた。「マーシャルアーツの達人たちがどういうふうに戦うのかを見て、ゲームに取り入れた部分もありますね」(デニス)とのこと。ホンモノの持つ迫力に圧倒! |
ハリウッド映画の制作手法を強く意識しているという『Too Human』は、さながら『スターウォーズ』シリーズや『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのごとく、トリロジー(三部作)を予定している。「我々が信じているのは、これからはテレビゲームがエンターテインメントの中心になるということ。映画に負けないだけの作品を作りたいと思っています」と力強く語るデニスがゲームの将来に見据えているものは、我々が想像するよりも遥かな高みだった。
そんなデニスとシリコンナイツのゲーム作りの根底にあるのは、じつは日本のゲーム作りの手法。ゲームキューブ用ソフト『エターナルダークネス 招かれた13人』や『メタルギアソリッド
ザ・ツインスネークス』などを開発することで、宮本茂氏に小島秀夫氏という、日本を代表するクリエーターとコラボレートする機会に恵まれたデニスは、それこそふたりからいろんなことを学んだという。「宮本さんからは操作性の大事さを、小島さんからはスペクタクルの重要性を教えてもらいました」というデニスだが、『Too Human』にはふたりのクリエーターに対するオマージュも色濃く込められているようだ。
次回は、そんな『Too Human』の魅力に、さらに深く迫ってみることにしよう。
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主人公は神であるバルダー。人間を率いて機械(マシン)と戦うことになる。 |
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▲バルダーは剣やガンなどを駆使して戦う。武器は何種類か用意されているようだ。シチュエーションによっては、かっこいいアクションを決めれられることも! ガンでは、映画『リベリオン』のガンとアクションをあわせた"ガン=カタ"を思わせる動きを見ることができた。爽快感バツグン! |
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▲剣によるアクション。剣とガンを駆使してのコンボなどもあるようだ。 |
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▲主人公のバルダーが戦うことになる機械(マシン)。北欧神話をベースにした本作だが、どのような物語が紡がれることになるのか……そのへんは一切謎に包まれている。 |
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