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『ナインティナイン・ナイツ』完成記念!! ディレクターのサンユン・リー氏に聞く!(後編)

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●次回作『Kingdom Under Fire:Circle of Doom(仮題)』では、いろんなことにトライしたい!

▲今週木曜日(4月20日)に、いよいよ発売される『ナインティナイン・ナイツ』。


  『大魔城』や『フラッシュポイント』などのMSX作品(いずれも韓国向けソフト)をプログラムすることで、そのキャリアをスタートさせたサンユン・リー氏は、’94年にファンタグラムを設立。以降、PC向けゲームを主戦場に、韓国ゲームとして初めてヨーロッパおよび日本で発売された『Zyclunt』(’95年)や、韓国ゲームで初めて国内販売が10万本を突破した『Forgotten Saga』(’97年)などの話題作を立て続けにリリース。韓国ゲームを牽引する存在となる。2001年にはPC向け『キングダムアンダーファイア』を世界35カ国で発売。そして2004年には満を持して家庭用ゲーム市場に参入し、Xbox向けに『キングダムアンダーファイア〜ザ・クルセイダーズ〜』をリリース。全世界から30あまりの賞を受け、その名声を確固たるものとする。そんな氏が日本のキュー エンタテインメントの水口哲也氏とタッグを組んで開発したタイトルがXbox 360向け『ナインティナイン・ナイツ』(以下『N3』)だ(サンユン・リー氏はディレクションを担当)。前回のインタビューに引き続き(→コチラ)、今回はサンユン・リー氏のXbox 360に対する印象や、気になる今後の展開などを伺ってみた。

▲日本では2005月1月にジャレコより発売され、熱心なファンを獲得したXbox用ソフト『キングダムアンダーファイア〜ザ・クルセイダーズ〜』。ファンタグラムの名を日本のファンにも知らしめた。


――『N3』の開発は無事に終了したわけですが、Xbox 360というハードについてはどう思いますか?
サンユン・リー(以下サンユン)
 グラフィックチップの強いハードなので、非常に興味のあるマシンですね。開発者としては、やりたいことをおおむねすべて実現できる感じです。開発キットが途中のバージョンでは、「こんなもんなのかな?」という印象があったのですが、開発キットが徐々にバージョンアップしてくるとだんだんすごくなってきた。いま言えるのは、「本当にものすごいハードウェアです」ということですね。プレイステーション3と比較しても、さほど遜色はないのでは……という印象があります。

――通常ゲームマシンは、発売時期が遅くなればなるほどスペックが高くなるのですが、プレイステーション3がXbox 360から約1年後に発売されるであろうことを考えると驚くべきことですね。
サンユン
 また、これはマイクロソフトさんの方針だと思うのですが、Xbox 360は単なるゲーム機というわけではなくて、ホームエンターテインメントの方向に進んでいることも魅力です。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)さんももちろん、同じ方向を向いているのでしょうが、マイクロソフトさんはすでに「こういうことができますよ」という具体例を示してくれている。そういう意味では、マイクロソフト陣営のほうが、1歩も2歩も先を進んでいると思います。やっぱり、PCの分野で圧倒的なシェアを持っているウインドウズの存在が大きいですね。ゲーム・デベロッパース・カンファレンス(GDC)2006では、ウインドウズVistaやXNAの紹介などをしていましたが、新しいオンラインゲームができそうだ……という期待もあります。

――そんなモンスターマシン向けに開発する次回作が気になるところですが……。
サンユン
 『Kingdom Under Fire:Circle of Doom(仮題)』(以下『COD』)ですね。『N3』を開発する過程で、「これはこうすればいいんだな」とわかってきた部分も多いのですが、次回作にはそういったノウハウを全部つぎ込みたいと思っています。開発は『Kingdom Under Fire:Heroes』を開発したブルサイドが手掛けていて、ファンタグラムはライセンシーを提供する感じになります。

▲現時点ではキャラクターイラストのみ公開されている 『Kingdom Under Fire:Circle of Doom(仮題)』。Xbox 360とPC向けに発売される予定。その詳細が判明するのは5月にロサンゼルスで開催されるE3だ。


――それでは『COD』は、具体的にはどのような作品に?
サンユン
 アクションRPGなんです。『キングダムアンダーファイア〜ザ・クルセイダーズ〜』ほどシミュレーション性は強くなくて、アクション要素が強い。どちらかというと、カプコンの『デビル・メイ・クライ』に近いですね。新しいスタイルのアクションRPGを目指しています。

――自動生成のダンジョンを探索するそうですね。
サンユン
 そうです。地下、地上と自動生成のダンジョンでプレイしてもらいます。また、いままでのゲームでは、『キングダムアンダーファイア』を含め、キャラの動きはあくまでも2次元的でした。ですが、本作ではゲームプレイ自体が3次元的にできている。壁から敵が出てきたり、あるいは空から襲ってきたりする。しかも360度すべての角度から。しかもフィールド全体を破壊できるようにしたいと思っています。言葉だけではイメージが掴みづらいかもしれませんが……。

――オンライン機能についてはどうですか?
サンユン
 もちろん、対応しています。シングルプレイとオンラインプレイの境界がなくなります。たとえば、シングルプレイでゲームを進めていくと、オンラインでほかのプレイヤーが乱入していきなり協力プレイがはじまる……といった感じです。そうした新しいトライをしていきたいですね。

――最初の発表で、『COD』は「続編に繋がるタイトル」とありましたが、『キングダムアンダーファイア』シリーズの外伝的な位置づけ?
サンユン
 あえて言えばそうなりますね。正統な続編については、まだヒミツです(笑)。

――いずれにせよ、『COD』の詳細が気になるところですが……。
サンユン
 いましばらくお待ちください。5月にロサンゼルスで開催されるE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)で、もう少し詳しくお話できると思います。発売は2007年春を目指しているのですが、とてもスケールの大きなゲームになりますので、ご期待ください。

 日本のゲームが大好きで、とくにクリエーターでは「重くてリアルな作風を持つ」コナミの小島秀夫氏とセガの鈴木裕氏がお好みだというサンユン・リー氏(とくに『バーチャファイター』シリーズにはかなり夢中らしい)。「『COD』は、市場規模を考えると、アメリカユーザーをより意識したものとなりますが、日本人好みの要素もたくさん入れたいと思っています」というサンユン氏。『COD』は何らかの形で日本でも発売されるとのことなので、今後の展開を心待ちにしたい。

▲韓国を代表するクリエーターである、サンユン・リー氏が見据えるものは? 今後の行く末に期待したい。



※サンユン・リー氏インタビュー・前編はこちら 

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