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PSPの2年目の展望は?
【GDC2006リポート】

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●PSP(プレイステーション・ポータブル)はポータブルプレイステーションではない

 

 現地時間3月24日、GDC2006は本日最終日。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEA)が、"PlayStation University"と題してPSP、プレイステーション3、Cellプロセッサーに関して、超専門的なセミナーを行っている。

 

PSPの現状

▲92パーセントが男性。ひとり当たり3本のゲームを所有。アクションとレースが好まれているなど、細かくPSPユーザーの現状を分析。


 そのなかで興味深かったのが、"PSP Year2"というプログラム。文字どおり、PSPの2年目の展望を説明していくというもの。SCEAのプロダクトマネージャー、マーク・ヴィテロ氏が壇上に立ち、まずはPSP本体発売から1年間を振り返るとともに、今後の展望を語った。


 北米市場ではPSPは好調だ。北米ではニンテンドーDSを上回っており、2005年12月末現在で約580万台、ワールドワイドで1500万台出荷している。ソフトも同じく好調に推移しており、北米で1600万枚出荷、ワールドワイドで3400万枚出荷している。新ハードの出だしとしては理想的だ。
 

ハードの市場占有率

▲北米での携帯ゲームのハードのシェア。ムラサキがPSP、青がDS、エメラルドグリーンがゲームボーイ。


 ヴィテロ氏はPSPのビジネスの方向性として、PSP SpotなどでユーザーがPSPのゲームに触る機会を増やしていく、ゲーム以外のアプリケーションに力を入れていく、デベロッパー(ゲーム開発を専門とする会社)との関係を強めていくことを約束。とくに最後のディベロッパーとの強固な関係を築くために、意見をくみ上げる専用のWebサイトを立ち上げるなどを対処していくという。これには、せっかくディベロッパーがおもしろい企画をパブリッシャー(ゲーム発売メーカー)に持っていっても、コストの面などで採用されないケースが多いためと見られる。SCEがディベロッパーとの距離を縮めることで、これまでになかったゲームが誕生する可能性が高まりそうだ。
 
  そして今後の最大の課題としたのが、「Xboxには『Halo』、ゲームキューブには『マリオ』、『ゼルダ』など、ハードには代表作があるものだが、PSPにはないこと」(ヴィテロ)。

 

PSPはポータブルプレイステーションではない

▲プレイステーション・ポータブルはポータブルプレーステーションではない。

 

 "プレイステーションポータブルはポータブルプレイステーションではない"とし、ヴィテロ氏は今後、PSPの機能とゲームの見直しを図っていくと力説。これについては、SCEの久夛良木健社長も3月15日の戦略発表会で同じようなことを発言していた。


  解決策としてヴィテロ氏は、(1)シリーズものでもアプローチの仕方をかえること、(2)PSPをインタラクティブに使う方法を考えること、(3)Wi-Fiなどマルチプレイヤー(多人数プレイ)を有効活用することの3つを提案した。とくにマルチプレイヤーについては「今後、非常に大きな要素」として、オンライン、コミュニティー、パーソナリティー(PSPにはひとつひとつ個々に画面があること)、ゲームシェアリングなどの特徴や機能を活用してPSPならではのインタラクティブなゲームを開発したいとした。


 さらには、ハードの連動が重要とし、「家ではプレイステーション2、そのままゲームデータをPSPでプレイするような連動。プレイステーション3のゲーム上のキャラクターをPSPに持ってきて、別のゲームとして遊ぶことも可能でしょうし、PSPをプレイステーション3のコントローラーとして使うこともできるでしょう」と、据え置き機との密接な関係が新機軸ソフト誕生のきっかけになるとした。

 

 「PSPのソフトは移植作が多い」という意見は実際によく聞く意見。本体が好調なだけに、PSPならではのソフトの開発は急務。世界中のゲームファンが待ち望んでいる。

 

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