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企画・ニューストピックス

SCEの基調講演、プレイステーション3の映像づくし
【GDC2006リポート】

●残念ながら撮影禁止!
 

 現地時間3月22日、GDC2006でソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のワールドワイドススタジオのフィル・ハリソン社長が"PlayStation3:Beyond the Box"というお題で基調講演を行った。


 発表内容は3月15日に日本で行われた"PS Business Briefing 2006 March"と大きくはいっしょで、発売から6年経つプレイステーション2がまだまだ好調であること、PSP(プレイステーション・ポータブル)の周辺機器"カメラ"、"GPSレシーバー"を発売すること。そして、プレイステーション3を11月初頭に全世界同時発売することを改めて全世界に発信した。


 重複する部分は多かったものの、やはりありましたサプライズ。すでにお伝えしているプレイステーション3でのe-デストリビューションに続き(→関連記事)、プレイステーション3の最新デモ映像がなんと8つも公開! だが非常に、非常に残念なことに、撮影は開演5分後以降、一切禁止……。会場全体にアナウンスされるほどの厳重ぶりだ。SCEがどれだけプレイステーション3の露出を大切にしているかがわかる。今回は、とくに印象的だった映像をピックアップして、開発者のコメントと記者の印象でお届けする。


 まず放映されたのは、前回のE3 2005でも話題になったアヒルがリベンジとばかり再登場する映像。深海に沈むアヒルのおもちゃと沈没船。そこから上に視点を切り替えると、スカイブルーの海に群れをなした無数の魚群が。すべてが個々に動き、中には群れからはぐれそうになる魚も見える。太陽の日差しが水面をつきぬけ、海中までキラキラと幻想的な光が差し込んでくる。まるで本当に海でダイビングしている感じ。「2000〜3000の魚の群れがリアルタイムで動く」(ハリソン)と、感動さえ覚える圧倒的な映像が公開された。こちらの映像に関してはGDC EXPOで公開されていたので画像を掲載。

 

▲2000〜3000匹の魚群をみよ。どの魚をフューチャーしても、しっかりと魚の形をしており、個々別々の動きをしている。「プレイステーション2なら最大で200匹がせいいっぱいかな」とは説明員。ふたつのCellプロセッサしか使っていないのに、これだけのクオリティー。
 

▲昨年のE3 2005で公開されたアヒルのデモ映像。バスタブに無数のアヒルのおもちゃが落ちてくる。すべては緻密な物理計算で表現されている。
 


 ソニー・コンピュータエンタテイメントヨーロッパのリチャード・リー氏の「こんどは非常に洗練された物理計算をみせるデモです」という言葉のあとに映し出されたのは、砂漠に立つ無数の兵隊。リー氏がおもむろにコントローラーを持ち、兵隊に標準を合わせボタンを押したと思ったら、いきなり爆音とともに、兵隊が一挙に吹っ飛ぶ。あちこちから「ギャー」と兵士たちの言葉にならない断末魔の叫びが聞こえてくる。プレイヤー視点は上空から斜俯瞰、真横、ズームイン、ズームアウトとす早く切り替わる。そのたびに構わず打ちまくるリー氏。無数の兵隊たちは美しい(?)弧を描きながら、花火のように四方八方に飛んでいく。ちょっと悪趣味ともとれるこの映像で、会場には狂喜ともとれる歓声が響いた。リー氏は最後に「これをみてもらえれば、いろいろなゲームデザインが考えられるでしょ。ここのままでも十分にゲームになるけど」とニヤリ。

 

 E3 2005で初公開されて、「本当にリアルタイムで動いているの?」と問い合わせが多かったという、ロンドンの名所ピカデリーサーカスのデモ映像。本当に観た人が疑ってしまうくらい街が緻密に作られていて、クルマや自転車が通り過ぎ、人が気ままに生活を送っている。チープな言い方をしてしまえば、映画『マトリックス』のように仮想空間を作ってしまった感じ。街の空気感をきちんと感じられるものだった。

 

 このほかにも、銃で撃たれて段階的に見事に崩壊していくクルマやオフロードレースゲーム『MOTOR STORM』では、重い砂にタイヤを空回りさせながら進むバギーの様子、ビルの合間をクルマが飛び交う近未来空間など、ここに掲載できないのが残念すぎる映像が公開された。それぞれのクリエーターは口々にCellプロセッサの圧倒的なパワーを賞賛し、大容量ブルーレイディスクには本当のHD(ハイデフィニション)映像が表現できる、1枚でさまざまな言葉に対応でき、ローカライズでのコスト削減を狙えると期待を込めていた。約2ヵ月後のE3 2006ではさらにクオリティーをあげた映像を公開するとのことなのでお楽しみに。

 

●ゲーム中にビデオチャットしながらレースを楽しむ


 プレイステーション3では当然のようにオンライン対応ゲームは増えるはずで、ゲーム中のコミュニケーションの幅も広がっていく。ビデオチャット、メール、アバター、オークションと、プレイステーション3のネットワークサービス"プレイステーション ネットワーク プラットフォーム"では現在考えられるオンラインサービスがほとんどできる予定。たとえば今回公開された『フォーミュラー1』の画面に、右下に別のプレイヤーの顔(ウインドウ)が映し出され、レースをしながらビデオチャットを楽しめるというのがあった。

 

 ゲーム画面からメールなどを直接呼び出すのも可能のようで、何かのボタンを押すとPSPのGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)のようなクロスメニューが登場。ゲーム画面はうっすらメニュー画面の下に見えていて、SCEらしいデザイン性の高さがうかがえた。

 

 "プレイステーション ネットワーク プラットフォーム"ではゲーム中にメールをしたり、アイテムを購入するなど、オンライン対応ソフトならではのサービスを当たり前のように受けられるうえ、メニューも直感的で操作性がよさそう。こういった技術もSCEがメーカーに提供していく。こちらも残念ながら画像はお見せできないが、"あるようでなかった"痒いところに手が届くオンラインサービスを受けられるのは間違いなさそう。

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