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"観るMSG3"プレミアム上映会で小島監督大いに語る!

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●"『サブシスタンス』=存在"は「伝えゆくこと」がテーマ
 

 本日(12月22日)、コナミからプレイステーション2用ソフト『メタルギア ソリッド3 サブシスタンス』が発売された。この発売を記念して、東京、六本木の会場で、"観るMSG3"プレミアム上映会が開催。これは、同ソフトの初回生産版に同梱されるディスク3"観るMSG3"に収録されている映像を映画用のスクリーンで鑑賞するというイベント。会場には、抽選で選ばれた『メタルギアソリッド』ファンが詰めかけ、大スクリーンの迫力ある映像に酔いしれたのだ。

▲会場は、この日を待ちわびたファンでぎっしり。そして客席の中央には小島監督の姿が!

 

 映像は、ゲーム本編のムービーシーンに、カメラアングルを変更した戦闘シーンなどを加え再編集したもの。集まったファンには、『メタルギア ソリッド3スネークイーター』でいちど観たことのあるシーンだったはず。かくいう記者も『スネークイーター』はプレイしていたのだが、のっけから引き込まれてしまった。中盤でのコブラ部隊との死闘では、プレイしたときの苦労を思い出し、最後にザ・ボスの本意が語られるくだりでは、やはり胸に熱いものが……。

▲最初のシーンはなんと、スネークとザ・ボスが最後に戦う白い花が咲き乱れる湖畔の場面。いきなりクライマックスを見せてしまうとはビックリだ。

 

 映像の詳細は、自分の目で確かめてもらうとして、『スネークイーター』をプレイした人でも十分楽しめる内容であることは保証しておきたい。ゲーム本編では、数10時間かけてクリアーすることで観られるストーリーを、テンポよく3時間30分前後で観られるのだ。映画のように楽しむのにはオススメできる。
 

 さて、鑑賞終了後、ステージには舞台挨拶で小島秀夫監督と、キャラクターデザインの新川洋司氏が登場。以下、そのやり取りを掲載する。
 

小島氏 こんな年末に朝早くからお越しくださってうれしいです。これは、映画ではありませんので。あくまでゲームの映像をプレイしたかのように観られるという趣旨ですのでね。3時間半というのはちょっと長かったですかね? まあ『キングコング』には長さで勝ちましたけど(笑)。どうしてこういうことをやったかと言いますと、『メタルギア ソリッド3』はアクションゲームなんで、難しかったり時間がなかったりで、どうしても最後までできない人がいる。そういう人でもゲームをやったかのような気持ちになれるし、さらに観たことでもういちどゲームに挑む気になってもらおうという意図なんです。
 

司会者 発売日を迎えていまの気持ちは?
 

新川氏 もう何10回と観た映像なんですけれど、ボクも新しい発見というか、別の感動がありましたね。みなさんほとんど(『メタルギア ソリッド3スネークイーター』は)プレイされた方だと思いますが……。
 

小島氏 どうですかね? 感動してもらえましたかね? スタッフにはサクラで「泣け!」と言っておいたんですが、泣いてくれなかったですね(笑)。ボクは久しぶりみ観たんですが、感想はたいしたことないな、と。いろんなオッサンが順番に出てきて「ウォリャー!」と死んでいくゲームなんでね(笑)。これなら『4』は簡単に上を行けるなと思いましたね! 『4』もオッサンが出てくるゲームなんですけれどね。
 

新川氏 でもボクは後半はすごく感動しましたよ。昨日も『4』の企画会議やブログの仕事をやったんですが盛り上がってきましたね。
 

司会者 いまブログの話が出ましたが?
 

小島氏 9月からhideoブログ、略して"ヒデブー"というのをやってきましたが、少し飽きてしまいまして。新しいのをやろうかな、ということでhideoチャンネル、略して"ヒデチャン"というのを始めたんです。
 

司会者 今日は発売記念イベントも2ヵ所であるんですよね。
 

小島氏 ラスベガスと…。
 

司会者 いえいえ。秋葉原と有楽町です。ラスベガス連れていってください(笑)。


▲小島監督(左)は「たいしたことない」と謙遜していたが、それは映像で感動させたあとだからこそ、言える言葉なのだ。


 このように、小島氏の舞台挨拶は終始笑いの絶えない、サービス精神たっぷりの内容。最後に小島監督は以下のようにコメントし、イベントを締めくくったのだ。
 

 「焼き直しと捉えられがちなんですが、ボク的には"もう『4』はいらんのとちがうかな?"と思うくらいすべてが入ってますんで、楽しんでください。また、ザ・ボスの思いをスネークが伝えていくように、この作品は"残る"とか"伝えゆく"というのがテーマですんで。だから"サブシスタンス"="生存"、"存在"なんです」(小島氏)
 

 なお、有楽町ビックカメラで行われる発売記念イベントは、別の記事でお伝えする。

 

 

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