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HOMEニュース>マイクロソフト丸山嘉浩Xbox事業本部長、中央大学でXbox 360を大いに語る!

マイクロソフト丸山嘉浩Xbox事業本部長、中央大学でXbox 360を大いに語る!

●学生を相手に、エンターテインメントやXbox 360についてアツくレクチュアー

 東京都八王子にある広大な緑に囲まれた学び舎・中央大学にて、マイクロソフトの丸山嘉浩Xbox事業本部長による講演会が行なわれた。"Xbox 360とハイデフエンターテインメント〜エンターテインメント業界をめざす学生におくる〜"と題されたこの講演会では、丸山氏の学生時代の思い出話から、Xbox 360の最新情報まで、幅広い話題が飛び出したのだ。今回は、その講演の模様をお届けしよう。

▲早稲田大学で経済学学士号を取得後、ダートマス大学エイモス・タック経営大学院で経営学修士号を取得。そして、三菱商事、マッキンゼーアンドカンパニーなど金融機関の経営コンサルタントを務める。その後、スクウェア・エニックス(当時スクウェア)の米国子会社であるスクウェアソフトの上級副社長兼最高執行責任者(COO)を経て、2003年10月に現職に。


 Xbox 360のデモムービーのあと登壇した丸山氏は、まずは自身の就職時の思い出話から披露。「大学時代はアウトドア派で、川下りなどに熱狂していましたね。大学にはけっきょく5年間通いました(笑)。最終学年の夏休みに実家に帰ったときに、"学生の就職活動はたいへん"というテレビニュースを見た母に、「どうするの?」と聞かれ、とりあえずスーツを買いました(笑)。就職はあっさり決まってしまいました。やりたいことはべつにあるわけではなかったのですが、とりあえず入ってしまった、というのが就職活動の思い出ですね」。そのほか、大学時代に1年間カナダに留学して、北極圏に4ヵ月行っていたこと。そこで冒険家の植村直己と1ヵ月間生活をともにした話などを披露してくれた。

 三菱商事、マッキンゼーアンドカンパニーなど金融機関の経営コンサルタントを経て、いよいよゲーム業界へ。「当時は任天堂とセガハードの時代で、アメリカで日本メーカーのソフトはあまり展開していなかったのですが、日本だけではもったいないのでそろそろ海外で展開しようか……というときにスクウェアに入りました。ディズニーなどとの提携による『キングダムハーツ』などもあり、かなり新しいことに取り組みましたよ」。その後、2003年10月にマイクロソフトXbox事業本部長に就任し「ゲーム業界ではおもしろい経験をいっぱいさせてもらいました」と続けた。

 また、気になる次世代機については、「Xbox 360では楽しいビジネスをみんなに提供しようと思っています。新しい機械で大切なのは、新しいゲームをプレイしたときに新しい楽しみが提供できるかどうか。Xbox 360ではユーザーの方に支持してもらえるようなものを作っていますし、誰も見たことがないような世界を実現したいと思っています。あと、ゲーム機というのは1回出たらそれっきりなのですが、Xbox 360は進化します。その仲立ちとなるのがXbox Liveです。我々はXbox 360を"進化するプラットフォーム"と呼んでいるのですが、Xbox 360の進化するさまも楽しみにしてほしいですね」と抱負を述べた。

 そして、この講義の本題ともいえる"エンターテインメント業界をめざす学生におくる言葉"としては、「エンターテインメントは19世紀以降の技術です。エンターテインメントをビジネスでやるのは本当に難しい。私が、社内の者につねに言っていることがあります。それは"私たちが作っているエンターテインメントというのは、世間の人にとってはなくてもいいものだけど、あると楽しくなるもの。そこをわきまえてソフトを開発してほしい"ということです。マーケーティングでは市場ニーズを探る"リサーチ"が必須になっていますが、エンターテインメント業界には、このリサーチということはあんまり当てはまらない。たとえば、同じような時期に、同じような映画が重なってしまうというのがその一例です。そのためには、エンターテインメントって何だろうということを理解してほしいし、人に対して"楽しい時間を提供する"ということをつねに考えてほしい。ほかのビジネスと違って、成功の方程式はないので、誰にでもチャンスはある。こういったことに興味のある方は、ぜひこの業界を目指してほしいですね」と結んだ。

▲講演会では、デモムービーのほかに、『ナインティナイン・ナイツ』の実機を使ってのプレイも披露。ワイヤレスコントローラーを使って、会場の後ろからプレイしていた。10メートル離れていても快適にプレイできるそうだ。

▲「この画面は本邦初公開です」というマイクロソフトの方の発言とともに、Xbox 360の電源を切る画面が紹介された。ま、プチスクープということで、あえて掲載……。


 そのあとは、学生たちによる質疑応答へ。ゲーム業界のVIPに会えるという機会がそんなにないためか、学生たちからは盛んに質問が飛び交った。そのなかから代表的なものをピックアップすると……。

――社会人で学生と違うと思ったのはどの点?
丸山
 夏休みがなかったことです(笑)。最初はそれだけでもつらかった。これがやりたいということで会社を選んだわけではなく、自分がやっていることが楽しいと思わないと、仕事を続けるのは難しい。やっている内容をしっかりと理解することですね。

――任天堂やSCEといったライバルは気になるか?
丸山
 みなさん情報に対するガードが固いので、わからないことが多いです。ですので、あんまり意識していないです。われわれが必要だと思うことをしっかりとやることを心がけています。

――ライバルとは何が違う?
丸山
 SCEさんとうちがやっているビジネスの形態は似ていますね。基本はサードパーティーさんに良質のコンテンツをそろえて盛り上げていただく。任天堂さんはその点べつで、自社でしっかりとしたタイトルを作っています。で、SCEとうちとで違うところは、マイクロソフトは基本的にソフトの会社であり、ハードの魅力を引き出すようなソフトを作る。一方でSCEは商品を作る力がすごい。そのへんは見習うべき点が多いと思っています。

――次世代機では、大手メーカーからしかタイトルが出ないのでは?
丸山
 それは大問題です。私が理想としているのは、プレイステーション初期のような、いろいろな奇抜なソフトがたくさん出てくるような状況です。もちろん、我々も大きなタイトルは作っていますが、バラエティーに富んだタイトルを出せるような環境を整えたい。

――どんな経験がいまの自分を創った?
丸山
 最初は金融コンサルタントという堅い仕事をしていました。それでエンターテインメント業界に入ったときは、正直困惑しました。「なんじゃ、これは!」と思いましたよ(笑)。それから10年、20年と経って驚くことはたくさんありますけど、大切なのは柔軟な判断をすること。やわらかい頭で判断してほしい。

 受講者に大学生が多かったためか、就職活動にまつわる質問が多かったようだ。そして最後に丸山氏の「11月20日からXbox 360の試遊台が並ぶので、遊んでやってください。全国の2000箇所に設置予定です。今回言葉ではたくさん言いましたが、実際に目で見てXbox 360のすごさを実感してほしいですね」という言葉で講演会は幕を閉じた。

 ちなみに、今回の講演にはちょっとしたきっかけがある。10年まえ、当時の日本マイクロソフトの社長である成毛真氏が中央大学で講義を行なった。それを聞いた学生が感動してマイクロソフトに入社し、その後輩が今回の話を先輩に相談したところ、丸山氏の講演が実現したというのだ。「当時の状況といまの状況がよく似ているように思えたんですよ。当時はちょうどウインドウズ95の発売時期で、パソコンが大きな盛り上がりを見せた。そして今年はXbox 360が発売される。Xbox 360の大いなる盛り上がりを期待したいですね」(マイクロソフト社員)という。この講義が学生たちの未来に対して、得るところがあったとすれば、喜ばしいこと。そして、このなかから、将来のゲーム業界を支える人材が現れるかもしれない……。

▲最後に主催者の学生さんから花束の贈呈。照れながらもうれしそうな丸山さんでありました。

 

※Xboxの公式サイトはこちら 


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