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スクウェア・エニックスとタイトーが緊急記者会見! その1

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●産業構造の変革期へ向けたグループ化

 

 既報のとおり、スクウェア・エニックスがタイトーの株式を公開買付(TOB)により取得することを発表。それについての記者会見が、本日(8月22日)に東京の帝国ホテルで行われた。

 

▲帝国ホテルで行われた緊急会見には、多くのマスコミやアナリストが集結。今回のニュースの注目度の高さがわかる。

 

 会見には、スクウェア・エニックスの和田洋一代表取締役社長と、タイトーの西垣保男代表取締役社長が出席。TOBに至った経緯や今後の方針について説明した。和田社長は会見の冒頭でつぎのように説明。

 

 「我々スクウェア・エニックスは総合的な検討の結果、タイトーさんを我々のグループに迎え入れたいと思い至りまして、その実現の最短の手段としてTOBを選択。ここに報告することになりました。背景には業界の環境変化があります。非常に大きな産業構造の根本的な変化が起きることに対し、これにどう対応するのか。この問題意識は、スクウェアがエニックスと合併したときと何ら変わっていません。いよいよゲームコンソールに関しては次世代のものが姿を見せ始めており、家庭用ゲームソフト市場自体が一種の変換期を迎えています。またゲーム会社という観点からも、我々スクウェア・エニックスの発足が端緒になったのか、その後非常に巨大な合併、提携の動きが出てきました。さらにネットとコンテンツの融合といったテーマで他業界との提携、合併が非常に盛んになっております。産業構造変革へ向けた、多種多様な提携、合同という動きが起こっておりまして、ここに対して我々も仕上げにかかりたいということで今回の決定に至りました。

 新しい時代においてコンテンツサービスはいかにあるべきなのか。現状、想定しているユーザーさんに対する出口、広い意味でのプラットフォームですが、これが単品ではなく組み合わせがどうなるかによって新しいサービスのあり方、新しいコンテンツのあり方というものが考えられるのではないかと思っています。したがって産業構造の変革期においては、"総合化"ということが非常に重要になってきます。そこでタイトーさんとのTOBを決意したわけです」(和田)

 

 さらに和田社長は、タイトーをTOBの相手に選んだ理由にも言及。

 

 「なぜタイトーさんなのかと言うと、まず我々スクウェア・エニックスが展開している業務と、ほとんどかぶるところがありません。完全な相互補完の関係にあると言えます。ここにおいてシナジーがもっとも効果的に現れると期待しています。そして企業文化。我々スクウェア・エニックスのモノに対するこだわりには自信がありますが、タイトーさんの非常に真摯でまじめな企業文化が、同じグループとして活動する際に非常に力強い支えになると思ってます」(同)

 

▲記者団の質問に答えるスクウェア・エニックスの和田社長(右)とタイトーの西垣社長(左)。

 

 今後については、まず67パーセントの株式取得を目指してTOBを開始。目標は100パーセントの取得で、完全子会社化を目指す。気になるのはタイトーというブランドがどうなるか、ということだが、これについて和田社長は「スクウェア・エニックスのようにひとつの会社として合併してしまう、というものではありません。業態、文化がかなり異なってますので、別会社として運用します。別会社としてお互いの収益拡大を図り、相互のシナジーを個別案件で実現させていきたいと思います」と説明。今後も引き続き、スクウェア・エニックス、タイトーというブランドは使われていくようだ。

 

 続けて、タイトーの西垣社長がマイクを握り、つぎのようにコメント。

 

 「産業構造の大きな変化を迎えている"いま"については、和田社長とまったく同様の認識を持っています。具体的に言うと、我々は創業50年を越えるゲーム会社ですけど、産業構造の変化そのものを企業のコンテンツの変化としてどう捉えるか、というところで悩んでいました。そんなとき、春ごろですが、和田社長といろいろな話をする機会を得て、その中から今回の話が煮詰まっていったわけです。重複する事業分野が少ない、重複するところがあっても、たとえばコンシューマーゲームなら、スクウェア・エニックスさんは大作を、タイトーはカジュアルゲームをと、同一の分野でも補完しあえる。そういうことも含めて、非常にいい話だと思いました。そして企業文化。まったく同種の匂いといいますか、文化を感じました。安心して、お互いに信頼関係の中で新しい世界に向かって進んでいけるんじゃないか、と思ったわけです」(西垣)

 

 今後の事業計画について和田社長は「TOBが終わってから、日を空けずに発表する」と語るにとどめが、挨拶の最後につぎのように力強く語っている。

 

 「今回はあえて、共同記者会見としました。よく"資本の論理"ということが言われますが、その考えはいっさいありません。資本の論理という根拠であれば何をやってもいい、ということはまったくない。私どもは、同じグループになるための手法として、最短であるがゆえにTOBというものを選択しています。ポイントは価値を高めるための手段にすぎない、ということ。経営陣、従業員、筆頭株主その他がいかに同じ方向を向いているか、ということがもっとも重要なんです。こういう問題意識から、タイトーさんの筆頭株主である京セラさんからも参考意見をいただいた上で、西垣社長と私とで共同記者会見に臨みました」(和田)

 

 このあとの記者団との質疑応答については、のちほどリポートする。

 

▲会見の最後にガッチリと握手! 両社の今後の動きから目が離せなくなりそうだね。

 

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