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プレイステーション3に関する久夛良木氏、茶谷氏のコメントを掲載 【PS Meeting 2005】
【PS Meeting 2005】

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●久夛良木氏の口から開発ツールに関する発表が!

 

 プレイステーション2、PSP(プレイステーション・ポータブル)に続いてはプレイステーション3に関する話題に。まずソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏みずからがステージに立ち、まずはプレイステーション、プレイステーション2との互換性について改めて説明した。

▲こちらがプレイステーション、プレイステーション2との互換性に関する説明。プレイステーション3で、プレイステーション用ソフトも、プレイステーション2用ソフトもプレイできることが、改めて宣言されたのだ。

 

久夛良木氏のコメント(その1) 

 プレイステーション3の最大のアドバンテージのひとつはプレイステーション、プレイステーション2の膨大なソフトウェア群。プレイステーション3の当然の機能として、互換性を持たせようと考えております。多くのユーザー、販売店の方などにも安心していただけるでしょう。我々はこれまでのプレイステーションフォーマットの互換性を保ったうえで、新しい可能性を追求していきたいと考えております。


 続いて久夛良木氏は、"What happened after E3?(E3のあとで何が起きたのか?)"と題して、"早く開発ツールが欲しい"というソフトメーカーの声を紹介。その声に対する回答として、プレイステーション3の開発ツールに関するこれまでの経過とこれからの予定について、以下のように説明した。

久夛良木氏のコメント(その2)

 E3での発表後、数多くのソフトメーカーから早くツールを欲しいというご希望をいただいております。我々の予想をはるかに越える希望をいただいておりまして、いままでさまざまな検討を社内で行って参りました。春の時点ではCellを検証をするためのボックス(First Cell Evorution System)を、それでもE3の映像を公開したのち、もっと知りたいとい声もあり、いくつかメーカーに提供しているのですが、いくらなんでもこれを多くの方にお渡しするわけにはいかない。そこでこれらの機能をデスクトップPCサイズにまとめて(PS3 Evolution System)、プレイステーション3の機能を盛り込んだ開発ツールを作って、現在ご案内を始めたところです。最終的には我々はこうしよう(PS3 Refernce Tool)と思っています。これは今年の年末にはお渡ししたい。たくさんの人が共有するのでできるだけコンパクトなサイズに。ただ、ここに至るまで数多くのツールを出さないと、メーカーさんも我々も困りますから。


▲こちらがPS3 Refernce Tool。ラックに収めやすい形になっているが、縦置きしやすい形も考慮しているという。

 


  久夛良木氏は具体的な数字を挙げてプレイステーション3の開発ツールの出荷スケジュールを以下のように示した。

 

開発ツールの配布スケジュール

7月まで

450台

8月

200台

9月

300台

10月

300台

11月

30000台

12月

3000台以上

     

 続いて、久夛良木氏はプレイステーション3の技術的な達成について解説。以下のように述べた。

久夛良木氏のコメント(その3)

 ソニー・コンピュータエンタテインメントがプレイステーション3で何をしたいか、これについて改めてお話させていただきたい。プレイステーション3のキーテクノロジーは何か? いまから10年まえ、私たちが初めてプレイステーションをご提案させていただいたとき、大きなメッセージがございました。それは、それまでのスプライトによる2次元の世界を、リアルタイムで動く3Dの世界にする。当時の先端技術のコンピューターテクノロジーを家庭のゲームで楽しめるようにしますから、なんとか応用してくださいと。どうしていいかわからないという話もありましたが、なんとかいっしょにやっていきましょうと。それから10年やってまいりましたが、この2Dの世界にすばらしい映像表現が加わって、コンピューターエンターテインメントをさらに大きく飛躍させるきっかけになったと。プレイステーション、プレイステーション2も含めまして10年を超えるライフサイクルをご提案させていただいてると、我々は思っています。いま全世界的に、ほとんどのディスプレイがフルHDになることは間違いない。そのときに次世代機をまた変えるというのはたいへんなので、発表当初からHDに完全対応、そして中途半端なメディアでなく世界の技術者がなっとくするようにブルーレイディスクを標準搭載することも決定いたしました。これらを実現させると、とても家庭用の値段では出せないだろうと、そう言われていることは十分承知しております。これについては世界の多くの方を相手にしますので、我々もがんばるしかない、と。あ、今日は値段の話はしませんよ(笑)。"高いぞ"ということだけはまぶしておきます(笑)。


 さらに久夛良木氏は「本日のショウの最大のメッセージはこれかもしれません」として、SCEコーポレートエグゼクティブ兼CTOの茶谷公之氏をステージに。茶谷氏の口からは、AGEIA社やエピック・ゲームズ社、Hovok社とプレイステーション3の開発ツールに関するライセンス契約を締結したこと、そして英国SNシステムズ社を買収したことが伝えられたのだ(→関連記事)。

▲開発ツールが充実したことで、プレイステーション3用のソフトライアップが豊富になることは間違いない。



●バンダイとコーエーが最新デモ映像を公開


 茶谷氏による開発ツールに関する発表に続いて、バンダイ、ビデオゲームカンパニープレジデントの鵜之澤伸氏、そしてコーエーの襟川恵子代表取締役会長が登壇。それぞれ、プレイステーション3用に作ったデモ映像を公開した。

 

▲鵜之澤氏によると、このデモ映像は開発ツールを使わずに作ったとのこと。バンダイの開発部隊(ベック)がかなりがんばったという。


▲コーエーは、『三國志』の英雄、関羽が"義"という文字が描かれた玉を弄びながら、襲いかかってくる者を倒していくムービーを公開。

 
 バンダイの鵜之澤氏は公開した映像に関して、以下のようにコメントしている。

 「まだ物理シミュレーションの演算結果は入っていません。これはCellのメインのCPUしか使っていないんです。Cellにはあと7つCPUがあります。それを使うとビルに弾を撃つと崩れたり、風が吹いたりするわけです。たったひとつのCPUを使っただけでもここまでリアルにガンダムを表現できる。これはアニメの表現を超えています。たぶん作るゲームそのものを変えないといけない。たとえば、プレイステーション2だと弾を2、3発打ち込むとモビルスーツが爆発する。でもこれだけリアルだとそれではおかしいですよね。弾を打ち込むと腕が取れたり、倒れてもまた立ちあがってくるといった、そんなようなゲームになるだろうと思います」(バンダイ 鵜之澤氏)

 

 バンダイとコーエーのデモ映像によって、さらにその形が見えてきたプレイステーション3用のソフト。発表会では新たなソフトが5タイトル発表されているので、そちらの情報も要チェック!

 

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