20年の歩み、ゲーム業界はここまで大きくなった
データで見るゲーム市場
●2005年上半期の家庭用ゲーム市場は、ハード好調で前年比3.6%増
2005年も折り返し地点を過ぎた。2005年の上半期(1〜6月)の家庭用ゲーム市場規模は、ハードが730.5億円(前年同期比150.7%)、ソフトが1340.9億円(同88.5%)、合計すると2071.4億円(同103.6%)となっている。昨年末に発売されたニンテンドーDSとプレイステーション・ポータブル(PSP)が年明けも順調に販売台数を伸ばしており、ハード市場を活性化した結果が現れたと言えるだろう。
2005年下半期も、ハードでは年末にXbox 360の発売が予定されているほか、ソフトも8月に『ワールドサッカー ウイニングイレブン9』などビッグタイトルが登場する。さらに、2005年度発売予定の『ファイナルファンタジーXII』など、まだ発売日がはっきり決まっていないソフトの動き次第では、上半期は前年に比べマイナスとなったソフト市場の巻き返しも期待できる。2005年後半のゲーム業界も目が離せない展開となりそうだ。
●18年でおよそ1.5倍の規模に成長したゲーム業界
任天堂がファミリーコンピュータを1983年7月15日に発売してから、ちょうど22年になる。家庭用ゲーム業界も、かれこれ20年以上の歴史を積み重ねてきたわけだ。今回の「データで見るゲーム市場」では、このゲーム業界の歩みを市場規模の推移(ハード・ソフトの合計)で振り返ってみたい。週刊ファミ通(当時はもちろん「ファミコン通信」だった)が創刊した1987年から18年分の推移が、以下のグラフだ。
【1987-2004 日本のゲーム市場規模推移】
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※第1章「2004年 国内ゲーム市場の動向」の「ゲーム市場規模の推移(1987〜2004年)」(p43)より抜粋。1987〜1995年は週刊ファミ通の情報を元に推定、1996年以降はf-ismの集計データです。
ファミコンの発売から3年後、1987年の市場規模は約3000億円。最近の市場から見ると、およそ7割の規模でしかない。それから5年後、スーパーファミコンの発売から3年目の1992年に4000億を突破、同様にプレイステーションとセガサターンの発売から3年目の1996年に5000億円の大台も超えるなど、めざましい成長を遂げている。基本的には、新しいハードが発売され、そのハードに対応したソフトが充実することによって、市場が成長するという循環ができあがっていた。
しかし、転機はすぐに訪れる。翌年の1997年をピークに、1998・1999年と市場は徐々に落ち着きを見せ始める。1997年までの成長を支えてきたプレイステーションのマーケットが成熟するに従って、本体の普及のペースが落ち着き、そのうえハード・ソフトとも価格の下落が進んだことから、金額ベースで市場規模が減少する結果になった。
その後、2000年にプレイステーション2が発売され、垂直立ち上げに成功したことから、ハードが牽引する形でいったん回復。しかし、2001年から2004年にかけては、ふたたび市場規模がじわじわと下がっている。それでも、市場全体ではマイナスとはいえ、2002年から2004年まではいずれもソフト市場が前年よりプラスとなっており、悲観する必要は全くないと言えるだろう。
2004年の年末には、ニンテンドーDSやプレイステーション・ポータブルが好調なスタートを切った。2005年上半期の状況や、下半期に登場する有力なハード・ソフトを考えると、5年ぶりに市場規模が上昇に転じる可能性も決して低くはない。また実際には、このデータには含まれていないオンラインや携帯電話ゲームの市場が成長しているだけに、広い意味でのゲーム市場規模は、もっと大きくなっているはずだ。
(エンターブレイン マーケティング企画部)
※「ファミ通ゲーム白書2005」の第5章「拡散するゲーム業界」では、オンラインや携帯電話など、従来の家庭用ゲームの枠にとらわれない市場規模のデータをはじめ、拡散するゲーム業界の動向をいち早くキャッチできるデータを満載している。「ファミ通ゲーム白書2005」に興味のある方は、こちらまでどうぞ。 |
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