ホリ“ペリボーグ”シリーズ、動画・コメントを交えて一挙解説!
ホリの新機軸周辺機器“PeriBorg(ペリボーグ)”シリーズ。周辺機器の機能をプレイヤー自身に備えさせるというコンセプトのもと開発されている同シリーズは、公式サイトにて徐々にその全貌を表しつつある。ファミ通.comでは前回(4月1日)、開発者インタビューということで開発営業部・森川栄司氏と広報・大神佳人氏にお話を伺ったが、あれは決してエイプリルフールネタなどではない。(開発者インタビューはこちら)
■“PeriBorg(ペリボーグ)”とは?
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今回は現在、ホリのホームページにて明らかになっている5種類のラインアップをまとめて紹介。前回のインタビュー時に実際に触らせていただいた感想を踏まえ、それぞれの機能について解説していく。また、『オレコマンダー』と『ショクシ』を実際に使用しているデモンストレーション映像を、特別に撮影させていただいたので、こちらも紹介する。おおよその使い勝手はイメージしていただけるはずだ。ただし、これらの製品はいずれも2005年3月時点で開発されていたプロトタイプであるため、今後商品化された場合には仕様が変更される可能性があることをご了承いただきたい。“ペリボーグ”とは一体どのような存在であるのか、いま一度確認してみよう。
■PB-001 オレコマンダー(Ore-Commander)
連射したい指に装着することで、自分の指そのものに連射機能を備えることができる『オレコマンダー』。指の曲げ方に連動してモーターが作動し、連射の動作をサポートしてくれる。携帯ゲーム機やアーケードゲームなど、これまで連射パッドでは対応できなかった環境下でも、これにより必要なときに必要なだけ連射を自在に繰り出すことが可能となる。連射機能を持たない使い慣れたコントローラーを使用する場合などにもいいかもしれない。
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▲シリーズ中、最も実用性が高いと思われる『オレコマンダー』。自分自身に機能が備わるため、ハードやプレイ環境を選ばずに連射を繰り出すことができる。 |
連射速度は3段階の切り換えが可能。指の動きに関係なく連射を続ける“連射ホールド機能”も備えている。実測値では、秒間最大20連射を記録しているという。
『オレコマンダー』という名称は、同社からファミコン用連射パッドとして発売された初代『ホリコマンダー』から受け継いだもの。カラーリングも当時を彷彿とさせる。『ホリコマンダー』にはボディが黒いバージョン『ホリコマンダー ブラック』が発売されたが、森川氏によると商品化された暁には『オレコマンダー ブラック』の開発も視野に入れているのだそう。
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■PB-002 ショクシ(Shock-C)
お菓子を食べながらゲームをプレイする際、手をよごさないようお菓子を“つまむ”ためのアイテム。ワンタッチで指にはめ込み、指に拡張された2本のアタッチメントでターゲットを挟む、というわけだ。
コントローラーをお菓子の粉や油から守るという意図で開発され、デフォルトのスプーンとフォークのほか、指型のアタッチメントも付属。交換することができる。指型は大きさもふくめリアルに作られているため、間近で見てみるとちょっと不気味だった。本体、アタッチメントともに素材はプラ製。基本的にどの指でも装着可能と思われるが、人差し指と中指が一番使いやすいと思われる。
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▲アタッチメントが交換可能な『ショクシ』。上手く使いこなせば、確かに手は汚れない。装着したままコントローラーを持っても実は意外と気にならない。 |
デフォルトをスプーンとフォークのアタッチメントにした理由については、「率先してサラダを取り分けるような紳士的なイメージを持たせたかった」(森川氏)とのこと。アタッチメントについては、今後スケルトン仕様に改良し、清潔感をアップさせる考えがあるという。
筆者も実際に使用してみたが、ポテトチップスのような大きなものは慣れれば日常的に使っていけそうだ。ただ、麦チョコのような小粒のものになると、かなり苦戦を強いられそうな予感。可能であれば、アタッチメントも数バージョン用意されれば面白いかもしれない。
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■PB-003 オバチャブレーキ(Obacha-Break)
対戦プレイなどでどうしても勝てない場合、ノイズを発して相手を妨害することを目的に開発されたのが『オバチャブレーキ』。森川氏があらゆる不快な音色の研究を重ねた結果辿り着いたのが、“婦人用自転車の不調なブレーキ音”だった。要するに、サビたママチャリが発する「キィィィィィ!キキィィィィ!!」というあの音である。
本体は自転車のハンドルを思わせるレバーと、360度回転するコーン部で構成(カラーリングは“オバチャパープル”)。レバーを引くことでノイズが発せられ、コーンの向きを調節して方向を定めることができる。
また、本体の他に“ネックストラップ風のもの”が付属し、これを首から下げて装着完了となる。ちなみに、「これはあくまで“ネックストラップ風のもの”であって、ネックストラップではない。ネックストラップだと首から下げるという“行為”になってしまい、それは“装着”にはならない。」(森川氏)とのこと。ここにも同氏の徹底したこだわりが伺える。
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▲自転車のハンドルをモチーフにした『オバチャブレーキ』。“オバチャパープル”でカラーリングされ、“ネックストラップ風のもの”によって装着する。名前も『オバチャ』であって、『オバチャン』ではない。 |
続いて森川氏に実際に操作していただいたのだが、氏いわく「まだまだ試行錯誤中」ということもあり、音は正直イマイチ。ノイズはレバーの引き具合で調節できるのだが、それという効果は得られていないように感じた。ノイズの不快さも恐らくまだ現実の方が勝っていたのではなかろうか。
企画段階では自転車のブレーキ音のほか、候補として“黒板を爪でひっかいた音”などいくつかが挙げられていたそうだが、このようなコンセプトで攻めるのであれば、それらをひとつに収録してしまっても面白そうだ。ノイズの切り換えスイッチ付きで。しかしながら、もし、『オバチャブレーキ』を知らない相手に使用したら、一体どんなリアクションを見せてくれるだろう。この桜の季節、ぜひ試してみたいと思う人は多いのではないだろうか。更なるバージョンアップに期待したい。
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■PB-004 エレキワンショー(Electric-Wang Show)
その名の通り、正にエレクトリックな腕章である『エレキワンショー』。腕章の文字面を電光掲示板のようなディスプレイにすることで、内蔵された多数のメッセージを表示することができる。
内蔵されるメッセージは実に100種類にも及ぶ。「挑戦者募集中」のような、ゲームセンターやイベント会場で使用できそうなもののほか、「気軽にお声掛け下さい」「彼女募集中」「休憩中」「警備中」など、ゲーム以外の日常的な環境でも使用できるものも含まれている。本体のボタンには“A-J”“0-9”と表記されており、メッセージはこのアルファベットと数字の組み合わせによって管理されている。設定すると、メッセージが向かって右から左へゆっくりと流れていく。
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▲小さな電光掲示板を思わせる『エレキワンショー』。込められたメッセージはゲーム関連にとどまらない。イベント会場などで目にするようになったら面白い。 |
森川氏は「腕章は発言せずして自分の役割やメッセージを伝えることのできる偉大な発明。『エレキワンショー』なら、例えば自分が落ち込んで“話し掛けないで下さい”といったメッセージを伝えたいときにも、それを会話なくして伝えることができる。」と『エレキワンショー』の魅力を解説してくれた。
個人的にはお好みのメッセージを追加入力できれば面白いかなと思ったのだが、それは技術的には可能だが、コストが大幅に上昇して価格に影響してしまうため採用しなかったとのこと。しかしよくよく考えると、100種類は確かに多い。なかには「赤ちゃんが乗っています」といったメッセージもあり、例えば車内で後方のクルマに見えるように配置するなど、腕に装着する以外の活用法が考えられそうだ。あとはオンラインゲームのオフ会での目印などにもいいかもしれない。場合によっては、今後さまざまな場所でお目にかかれる可能性がある。
■PB-005 ココロコン(Cocolo-con)
手首に装着することでセンサーが脈拍を検知し、それに応じた微弱な振動パターンを送る『ココロコン』。ゲームをプレイする際のプレイヤーの感受性をダイレクトに反映するアイテムだ。
使い方としては、ゲーム中いつも失敗する苦手な場面でリラックスできる振動を送ったり、盛り上がる場面では逆にエキサイトする振動パターンを送るといったもの。自分の精神状態をコントロールしながら、ゲームを進めることができる。プレイヤーの精神状態は随時LEDで表示されており、自分の心の変化がひと目で分かる仕組みになっている。
この日は、紹介していただいたプロトタイプはまだまだ調整中とのことで、デモンストレーションを拝むことはできなかった。公式サイトでも公開されているので、より詳しく知りたい方はそちらもチェックしていただきたい。
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▲実際に機動しているところを拝めなかったため、現時点では謎の存在となっている『ココロコン』。名前の由来は、“心のコントローラー”としての機能を備えているため。本体にはたくさんのLEDが目立つ。 |
以上の5つが、現時点で公開されている“ペリボーグ”シリーズのラインアップである。あくまでプレイヤーが“装着”して、周辺機器の機能を備えることを目指しているため、『ショクシ』がそうであるように、同シリーズは全てデジタル製品とは限らない。また取材後に気づいたのだが、面白いことにこの5つのラインアップは装着個所が重複することはなく、その気になれば全てを同時に装着することができる。
現時点ではまず商品化を目標としている段階だが、できることなら今後も“ホリのひとつの挑戦”ということで続けていって欲しいシリーズだ。これまでの常識から逸脱した型破りなシリーズであることは明らかであり、森川氏と大神氏も“ホリだからこそ説得力のあるコンテンツ”として企画・開発に取り組んでいる。いつか全身に“ペリボーグ”をまとったゲームサイボーグが誕生する日が来るとすれば、ぜひお目にかかってみたいと思う。森川氏は「ゲームのプレイスタイルとして当たり前の文化にしたい」と語っていた。同氏の眼は本気そのものであった。
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