フロム・ソフトウェアで学生たちが徹夜でゲームの企画会議!
●プロのゲーム開発者たちによる審査結果は!?
1月7日の夜、都内にあるフロム・ソフトウェアの社屋に就職活動をしている学生たち(高校生を除く)が集まった。ここで、"真夜中の企画会議"と名づけられたユニークなセミナーが開かれたのだ。その内容は、なんと夜を徹してゲームの企画会議を行うというもの。実際の現場で社員たちと交流しながら、ゲームの作り手の立場を実際に体験してもらおうという狙いだ。
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▲参加者は卒業後の進路を考える学生たち。このセミナーは実際の採用審査とは関係ないが、貴重な機会とあってみな熱心に話を聞いていた。 |
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▲パブリッシャーとディベロッパーを兼ねているフロム・ソフトウェアの利点は、「自分の作りたいものを作り、自分たちの名前で売っていくことができる」ことであるとのこと。 |
セミナーではまず、ゲーム業界の現状と、その中におけるフロム・ソフトウェアの位置づけなどが説明された。そして同社の活動や、業界に対する問題意識などを紹介。ケーススタディーとして、問題のひとつとなっている"ゲーム市場の縮小"について学生が話し合った。テーブルごとにわかれた学生たちは、配布された資料を見ながら市場縮小の原因についてさっそく議論を開始。その結論をグループの代表者が発表した。多くの学生たちが続編ソフトが多くなったことに目をつけ、「固定客が増えたため売れ行きは安定するが、市場全体の顧客が増えていない」といった結論を導き出していた。さらにこれに関連して、「フロム・ソフトウェアでは新規顧客の開拓をどう行っているのか?」など、メーカー側に鋭い質問が飛び出していたぞ。
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▲懇親会でフロム・ソフトウェア社員に話を聞く学生たち。ゲームメーカーといっても企画や開発だけでなく、営業や広報などいろんな仕事がある。 |
ケーススタディーのあとは、懇親会をはさんで企画会議へ。これは15人の参加者が4つのチームに分かれ、"ゲーム市場の縮小"を打開するために5年後にどんなゲームを開発すればよいのか、フロム・ソフトウェアの社員を含めて話し合うというもの。時間はとうとう深夜となったが、学生たちは眠気と戦いながらゲームのコンセプトから使用する技術、プロモーションの方法などをじっくりと検討していった。そして朝を迎えたころ、各チームの企画がまとまり、最後にコンペ形式のプレゼンテーションが実現したのだ。その結果をフロム・ソフトウェアの開発者たちが厳しく審査。チームワークや収益性、新規性などを基準に優勝チームが決定された。審査員を務めた『ARMORED CORE2』、『ARMORED CORE3』のプロデューサー、佃健一郎氏は、「ビジネスとしてまじめに考えすぎていた感じがします。もっとはっちゃけた企画があってもよかった。ただ、ゲームという枠にとらわれない自由なアイデアはあってよかったですね」と評価した。
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▲自分たちで考えた企画をプレゼン。審査員やほかのチームからの質問にも答えていた。コンペで優勝したのは、主婦を対象に、ネット上でファッションアイテムを集めてショーを楽しむというゲームを企画したチーム。 |
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▲審査員は佃氏と『Another Century's Episode(アナザーセンチュリーズエピソード)』の後藤広幸プロデューサー。学生たちからの中間報告では、プロの立場からツメの甘さをしっかりと指摘。アドバイスを送っていた。 |
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セミナー終了後、参加した人に感想を聞くと「企画会議はもうちょっと時間があったら優勝できたのに……。実際に仕事をする感覚がわかって、たいへん勉強になりました」と述べてくれた。全員が初対面にも関わらず、ものおじしないで積極的にコミュニケーションをとる学生が多く、議論を交わした仲間とは一夜にしてすっかり打ち解けた様子。ゲームメーカーを志望している人も、そうでない人も、将来の夢に近づく一歩となったことは間違いない。
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