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エンターブレイン浜村弘一が東京大学にてゲーム産業の現状を講義!

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●新携帯ゲームから中国市場までゲーム業界全体を捉える内容に!

▲ここ数年、ゲーム研究に熱心な姿勢を見せている東京大学だけに、講義にはたくさんの学生が詰め掛けた。


 ゲーム研究に積極的に取り組んでいる東京大学だが、教養課目として開講中の"ゲームデザイン&エンジニアリング論"にて、エンターブレインの浜村弘一が講義を行った。人気ゲームクリエーターなどをゲストに招いてのこの講義は、2004年4月に開講されるや、現場の貴重な声が聞けるということで学生のあいだでも好評を博しているが、このたび、「ファミ通の浜村さんのお話が聞きたい」といる学生からの強い要望により、講義が実現することになったのだ。"ゲーム産業の現状と展望 新携帯ゲーム機の登場と、ついに動き出したアジアゲーム産業"と題された講義は、ゲーム市場の現状を説明しつつ、次世代機の話題に触れるといった、ゲーム業界全体を俯瞰する内容となった。

 講義は、ゲーム産業の市場規模の紹介からはじまった。「多くのマスコミなどで、"ゲーム市場はここ数年縮小傾向にある"と言われていますが、そんなことはないと思います。市場全体の売上は、ハードとソフトの販売を合わせた数字であり、ソフトの販売本数自体は増えています。市場をいろんな角度から見ると、さまざまなことがわかってくるかもしれません」(浜村)と説明した。そのうえで、現状のゲームビジネスのネックだと言われている開発費の高騰にも言及。「プレイステーションからプレイステーション2へ移行するときに、開発費はおおむね倍に増えたのですが、ソフトの価格はDVDとほぼ同じ金額ということで、それまでと同じ価格に据え置かざるを得なかった。そのことがソフトハウスを圧迫してしまっているという現状はあります。続編やアニメ、マンガなどのいわゆる版権物ではない完全オリジナルの新作は、今年の新作ソフト販売トップ100の中に5タイトルしかない。それだけゲームソフトは開発費がかかるので、メーカー側は、安定したものを作りたいわけです」(浜村)とレクチャー。また、最近の傾向として「同じゲームソフトでも、出すハードによって売れたり売れなかったりしています。ゲームマシンがお客さんと一体化しているようですね」(浜村)とした。

▲「2004年は『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』などの発売もあり、ここ数年でいちばん売れる年になるのでは」とコメント。


 また、話題の新型携帯ゲーム機ニンテンドーDSとPSPについても触れ、「ニンテンドーDSは発売して50万台の出荷を超えましたが、ソフトの定着率が低いですね。任天堂のゲーム機としてはユニークな動きを見せています」、「ニンテンドーDSはパネルを使った操作感覚が秀逸なのですが、十字キーとABボタンといういままでの文化を乗り越えて、新しい文化を作ろうとしています。その行く末がどうなるか、興味深いです」、「PSPは100万〜300万台まではすんなりといくと思いますが、それ以降の伸びはいかに音楽と映画コンテンツを持ってくるかが、鍵を握るかもしれません」など、示唆に富む発言をくり返した。

 さらに、「中国のオンラインユーザーは2001年には113万人程度だったのですが、2004年には1500万人を超えようとしている。この勢いはすごいですね」と中国市場に注目していることを明らかにした。そしてファミ通についても触れ「ファミ通はゲームを取り巻くすべてのための雑誌です」と説明。最後に最近注目しているタイトルとしてコナミの『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』、カプコンの『大神』、コナミの『ランブルローズ』、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXII』の最新映像を紹介して講義の幕は閉じた。業界の裏話も交えての講義は東大生にとっても興味深かったようで、講義を熱心に聞き入っている学生の姿が印象的だった。将来ゲーム産業を目指す学生ならずとも、大いに参考になる講義だったのではないだろうか。 

▲講義の終盤では、ファミ通の役割についても言及。「『マリオカート』の存在が、ゲーム自体の多様化を教えてくれました。かつてレースは前に走るだけでよかったのですが、そこにさまざまなアプローチが盛り込まれ、価値が多様化した。それに合わせてファミ通も、さまざまな角度からソフトを斬るニーズに迫られたわけです」と説明。マスコミ志望の学生さんにもかなり参考になった?

▲『メタルギア ソリッド 3』などの映像に見入る東大生。やはり最新映像にはかなり関心が高い模様。このあとの質疑応答では『エンターブレインで欲しい人材は?』など、ユニークな質問が続出(ちなみ欲しい人材に対する答えは「おもしろい人、かわった生きかたをしている人」でありました)。

 

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