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大阪電気通信大学が、デジタルコンテンツ制作スタジオを開設!!

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●最新設備のJIAMS(ジェイムス)により産学官の連携を推進

 ゲームをはじめとするデジタルコンテンツの人材育成などにも積極的に取り組んでいる大阪電気通信大学が、新しい制作拠点として四条畷キャンパスに先端マルティメディア合同研究所、Joint Institute for Advanced Mutimedia Studies(略称JIAMS:ジェイムス)を開設。関係者への内覧会を兼ねて、グランドオープンイベントを実施した。

 JIAMSの最大の特徴は、モーションキャプチャー、映像編集、CG制作、音像編集といった4つのスタジオを中心に、デジタルコンテンツの制作に必要な設備がすべて整えられている点。しかも、採用されているシステム&ハードウエアは最先端技術! JIAMSの運営主任である寺山直哉氏によると、「トップブランドのゲームメーカーに負けないくらいの最高水準の設備が整っていますよ」とのこと。

 このJIAMSの最新設備は、ゲームメーカーや映像制作者でも利用可能となっている(有料)。実際のところ、すでに1年まえから施設の運営が開始されていたモーションキャプチャースタジオは、かなりの数のゲームメーカーや映像制作会社が利用しており、関係者からの関心が高いことをうかがわせる。さらに、前述の寺山氏によると「JIAMSのいちばんの特徴は、各施設の運営に外部にいる専門のプロを招いている点にあると思います。それにより、請け負った仕事に対しても、しっかりとクオリティーコントロールができるわけです」と、出来上がるものには大きな自信をもっているようだ。

 まるで学校の施設というよりも、制作スタジオといった趣きのJIAMSだが、学外の諸研究機関と積極的に合同研究などをすることで、産学官連携の中心的施設として展開していく意向のようだ。さらには、学校側からの意義として、「このJIAMSは学校からは独立した存在としてあります。また、学生にしても、つねにこの施設が利用できるというわけではなく、自分の所属する各学科で高いレベルのライセンスを獲得した者のみが、アシスタントとしてJIAMESの仕事に参加でき、その道のプロと接することで、さらなる切磋琢磨の機会をつかめるんです(寺山)」とのことだ。

▲堂々グランドオープンしたJIAMS。ゲーム業界などの産業、教育機関などの学、国の官という産学官連携の拠点としての位置づけを期待される。国を上げてデジタルコンテンツの振興に取り組んでいるいま、産学官連携は大きなテーマとなっているのだ。


 今回の内覧会には、多数のゲームメーカーや学校関係者が参加しており、それだけでもこの施設がいかに注目されているかがわかる。関係者に話を聞いてみると、「垂涎ものの最新テクノロジーが多数採用されており、ニーズはかなりあると思いますよ」とのこと。学校という枠を飛び越えた施設が、この後どのような展開を見せていくのか、その成果に期待したい。それでは、JIAMSの誇る4つの施設を見ていくことにしよう。

【モーションキャプチャースタジオ】
 実際の人の動きをデータとして取り込むことで、リアルな3Dを表現できるモーションキャプチャー技術。関西最大級の広さを誇るモーションキャプチャー用スタジオが、JIAMSに開設。複数人数によるモーションキャプチャーが可能。作業の効率化に有効なリアルタイムモーションキャプチャー機能も搭載されている。

▲大手ゲームメーカーでもおいそれと作ることはできないモーションキャプチャーのスタジオを開設。今後の利用の要望はかなり増えそう。写真はリアルタイムモーションキャプチャーをデモンストレーションしているところ。うしろの人物と手前の画面はシンクロしている。実際にある程度のできあがりを想定しながら作業ができるので、かなりの効率化が図られる。


【映像編集スタジオ】
 実際の実写による映像を撮影できるほか、最高品質でのリアルタイム映像が編集できる。簡単に編集ができる最新ソフトDPS Verocity HDシステムを採用している。

▲いわゆる青バックのクロマキーで実写を撮影。背景を合成する……といった制作ができる。機器は放送局などもで使用されている最先端のもの。 

▲リアルタイムで画像編集ができるDPS Verocity HDシステムを搭載。8ストリームまで再生ができるなど、デモンストレーションを見ているだけでも本当に簡単そうだった。編集作業の幅が広がりそう。 


【CGスタジオ】
 こちらも最新のハード&ソフトウェアを採用することで、高速レンダリングやリアルタイム編集などの、高度で複雑な合成、編集作業に対応している。ゲーム開発でのコンピュータグラフィック作業もサポートしていて、プレイステーション2でのゲーム開発環境が用意されている。

▲3ds maxをはじめとする、さまざまな最新のソフトウエアを導入。モーションキャプチャーや実写の映像などを加工しつつ、快適にCGを作成できるようになっている。 

▲3DCG制作のためのPCも用意。立体視ができるようにブラウン管を採用しているのだとか。 

▲プレイステーション2の開発環境もサポート。 


【音像編集スタジオ】
 プロツールスHDという最新のシステムを使用しており、5.1chマルチサラウンドにも対応。ひとりから多人数までのアフレコやバンドなどの収録が行える収録ブースも用意されている。

▲5.1chマルチサラウンドに対応した音声制作および編集が可能。各種シーケンサーソフトも充実している。ちなみに4つのスタジオはギガビットネットワークでつながっており、相互に容易にデータのやりとりができる。それだけ作業も効率化されるというわけ。 


 また、JIAMSのグランドオープンイベントでは、デジタルアニメ『青の6号』や『巌窟王』などでおなじみの、株式会社GHDの村濱章司代表取締役会長による特別講演"アニメーション表現の可能性〜ボーダレス時代の映像文化産業"が開催。'90年中ごろのセガサターンとプレイステーションのソフト開発競争のなかで、「デジタルアニメーション市場の爆発的な成長を予感した」という氏が、ゲームのイベントムービーの制作から事業を始めた同社が(当時の社名はゴンゾ)、デジタルアニメーションの分野でトップブランドまで成長していくかが語られた。「デジタル化のメリットはネットワークのメリットでもあり、イマジネーション伝達の品質などが向上することで、グループのインテリジェンスが格段にアップします。結果として、ひとりの天才によるトップダウンから、全員クリエイティブ参加によるボトムアップが図られる。ネットワーク型制作体制への変化があると思います」など、興味深い講義を行ったぞ。

▲「アニメは見るより作ったほうがおもしろい。だから作ったものを見るのがいちばんおもしろい。自分のかかわった作品はいとおしいですね」とバイタリティーあふれる村濱氏。今後も続々と期待作を用意。

 

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