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"アトラス・ゲーム分析塾"で『ステラデウス』の制作過程が解き明かされた

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●ディレクターの山本晃康氏がすべてを語る!

 本日(10月10日)、ゲームカレッジを運営している総合学園ヒューマンアカデミー東京校で、"アトラス・ゲーム分析塾"と題された公開講座が行われた。8月27日に行われた"チュンソフト・ゲーム分析塾"に続く第2弾で、講師は、10月28日にアトラスから発売されるプレイステーション2用ソフト『ステラデウス』のディレクター、山本晃康氏。同タイトルの企画から、シナリオ、キャラクター、システムの制作、そして最後の追い込みに至る制作過程の詳細が解き明かされのだ。
 

▲アトラス第2制作部のディレクター、山本晃康氏。7年まえにデバッグのアルバイトとしてアトラスに入社。その後、ディレクターのアシスタント業務などを経て、今日に至る。

▲聞き手は、マンガ原作者でゲームのシナリオライターのいしぜきひでゆき氏。同校の講師を務めているのだ。

 

 山本氏は、ゲームの制作過程を、以下の14の行程に分け、それぞれ『ステラデウス』という具体的な事例に当てはめて説明していった。

 

●『ステラデウス』の制作過程

1 企画

2002年の秋頃、開発会社からの持ち込み企画としてスタート。A4の用紙で10枚くらいの簡単な企画書だったとのこと。

2 企画検討

12名くらいのスタッフで、持ち込まれた企画を検討。山本氏は「これはイケル!」と思ったという。

3 試作版作成&システム設計

2002年11月には企画をもとにスタッフを決定。ゲームの基になる部分を設計する。

4 シナリオ、仕様書作成、デザイン、グラフィック作成

2002年12月に制作のゴーサインが出る。ここで、ゲームの仕様書を書く。仕様書は企画書とは違って本格的なもので、画面のレイアウトやシナリオのフローチャートなど、ゲームを構成するすべての要素を盛り込む。2冊のぶ厚い冊子の分量に。

5 制作が本格化

社内のスタッフや外部の開発会社、外注スタッフなどに、ゲームさまざまな部分を依頼し、制作が本格化する。『ステラデウス』の場合、開発会社はプログラマー5人、デザイナー7人という小規模な編成で、後半の追い込み時にはキツそうだったそうだ。

6 サウンド決定

2003年のゴールデンウィークあたりにゲームの世界観が固まり、サウンドを発注したとのこと。なお、サウンドに関しては山本氏がNGを出すことはいっさいなく、スタッフ自らが納得するまで何度もリテイク(録り直し)をくり返したという。

7 組み込み

できあがった部分をまとめて、ひとつのゲームに。

8 α版の完成

初めにできたバージョンの試作版をα版と呼ぶ。ただし、タイトルによっては、制作が遅れたことなどで、α版なしでいきなりβ版にしてしまうこともあるそうだ。

9 修正(デバッグ&チューニング)

実際にプレイをして不具合などのチェック(デバッグ)をする。山本氏は7年まえにアトラスに入社した際には、アルバイトのデバッグスタッフだったとのこと。デバッグには、「ユーザーの視点でゲームを見ること、そして1日12時間以上、2、3ヵ月間同じゲームをやり続けられる精神力が重要」とコメントしていたぞ。

10 β版の完成

α版に修正を加えたバージョンのゲームをβ版という。『ステラデウス』の場合、β版が仕上がったのは、2004年に入ってからとのことだ。

11 修正(ブラッシュアップ)

β版の出来を見ながら、さらに修正を加えていく。

12 宣伝発注

2004年4月から5月に発売日を決定し、プロモーション展開をスタートさせる。

13 マスターチェック

β版に修正を加えたマスターバージョンが完成。これがオーケーなら製品化されてゲームが発売になる。

14 製品化して発売

無事にソフトが発売を迎える。『ステラデウス』は10月28日発売予定。

 

▲スクリーンには『ステラデウス』のムービーやイベントシーンが映し出され、山本氏の口から同ゲームの内容が紹介された。
 


 山本氏は、『ステラデウス』の制作過程を説明していく中で、ゲームクリエイターに必要な資質についても触れ、「スタッフや制作会社と意見が分かれることもあります。そんなとき、妥協する部分もあってもいいけど、自分のこだわりとして"これだけは譲れない"という部分を持っていないとダメ」とコメント。そして、『ステラデウス』に関しては、「世界観は古代をイメージ。グラフィックは"青い空と白い海"にこだわっています」と語っていたぞ。
 

 『ステラデウス』はシリーズ作品の続編ではないオリジナルタイトル。山本氏としても、ディレクターとして手がける初のタイトルだけに、そのでき具合が注目されるところ。山本氏の"こだわり"がどのように作品に活かされているのかは、同タイトルが発売されてからのお楽しみ。期待して待とう!

 

▲会場には同校の学生を中心に、約100名の参加者が詰めかけた。この中から将来のゲーム業界を背負って立つゲームクリエイターが誕生するかも!


※総合学園ヒューマンアカデミーの公式サイトはこちら
※アトラスの公式サイトはこちら

 

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