【やじ馬リポート】価格の総合表記がゲームショップに与える影響は?
●ゲームショップに踊るちょっと見慣れない金額
4月1日より販売価格の総合表記が実施。これにより、いままで税別価格で表記されていた商品が、本体価格+消費税という形で表記されることになった。「消費者に値段がわかりやすいから」というのがおもな変更の理由だが、「割高感がでてきてしまうのでは……」との懸念の声も多い。まあ、6800円[税別]で表記されていたものが、7140円[税込]という表記に変更されるだけで、実際に払うお金に変化はないのだが……。
そんな価格の総合表記はゲームショップにどのような影響を及ぼしたのだろうか? さっそく取材陣はゲームショップへくり出した。
取材陣がまず出かけたのは、家電の激戦地、新宿西口。いくつかの量販店を覗くと、当然のことながら、税込価格が表示してあった。単純にいままでの価格に消費税分をそのまま加えただけの価格のようで、1円単位の半端な数字が目立つ。ヨドバシカメラ新宿西口本店ゲーム・ホビー館の担当者に話を聞いてみた。
「総額表記に関しては、若干心配はあったのですが、そんなに大きな混乱はないですね。その点、お客様がかなり熟知なさっているようです。当店は3月は移行期間として、税別価格と税込価格を併記していたのですが、そのときのほうが"わかりづらい"という声があったくらいです。まあ、たいへんなことといえば、値札を貼りかえたことくらいでしょうか(笑)。なにしろ、ゲームフロアだけで何万というアイテムがありますから……。消費が落ち込むのでは……という心配もありましたが、3月は『ドラゴンクエストX』を中心にけっこう順調で、そのままの勢いでいってくれるのではないかと期待しています」
ちなみに、量販店などで行われている"ポイントサービス"は、もともと税込価格に対して計算されているので今回の措置とは関係なし。あえて言えば、ポイント額が計算しやすくなったといったところか。

|

|
▲大きなPOPなどには税込価格と税別価格を併記していた。 |
▲パッケージは税込価格の値札のみ。微妙な端数に違和感が? |
さて、おつぎはゲームの聖地、秋葉原。こちらで目立つのは、税別価格と税込価格を併記してあるお店。なかには、3月までの値札(税別価格)のわきに、ぺたんと新しい値札(税込価格)を貼ってあるだけのようなお店もあり、けっこう苦労がしのばれたりする……。ここでは、アソビットシティの担当者に話を聞いた。
「値札に関しては、早い時期から変えていたので、そんなに混乱はないですね。便乗の値上げがお客様にとっていちばんの心配事かと思いますので、当店では税別価格と税込価格を併記して、透明度を保つようにしています。1円台に端数とかが出るので、見慣れない金額かもしれませんが……。総合表記に変更するにあたっての値下げとかも考えてはいないです。つねに適正価格でご提供していますので。消費の落ち込みという不安については、まだ何とも判断のつきかねるところではありますね」

|

|
▲3月の移行期間から併記していたとのこと。大きな混乱はなかったらしい。 |
▲税込価格と税別価格を併記(大きな数字が税別)。ある意味わかりやすいかも。 |
一方、ゲームメーカーに目を転じてみると、価格の総合表記で目立つのが任天堂の対応。ゲームキューブ本体やゲームソフトの金額を、税別価格時と同じ価格にするという(ゲームソフトは今後発売分)。実質の値下げだ。任天堂の動きに対し、現状、他社は追随する様子を見せていないが……。
さて、新宿と秋葉原を見た限りでは、ゲームショップやユーザーにさほどの混乱はないよう。ただ、地方のゲームショップには「やっぱり消費の冷え込みが心配」との意見も根強くあり、この微妙な価格の総合表記の変更が、ゲーム業界にどのような影響を及ぼすか、注意深く見守りたいところだ。
(記者F)
※関連サイトはこちら
|