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ゲームソフトの著作権問題を問う、ACCS著作権セミナー

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●"レベルX"などを例にゲームソフトの著作権問題を分析

▲ゲームの著作権問題を取り上げたこの日のセミナー。業界関係者や報道関係者を中心にが多くの人が参加した。左の写真は講演するACCSの久保田専務理事。


 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は1月27日、"ゲーム文化の発展における著作権のやくわり"と題したセミナーを都内の東京都庭園美術館で実施した。このセミナーは、2月8日まで東京都写真美術館で開催されているテレビゲームの展覧会、"レベルX"における著作権許諾の経緯などをおもに取り上げて展開。講師はACCS専務理事の久保田裕氏が務め、著作権保護の重要性について語ったのだ。久保田氏の発言をいくつかピックアップしてみよう。

――ゲームソフトの中古販売について
久保田 中古販売はビジネスのひとつのありかたではあると思う。ただ問題なのは、権利者に対価が支払われないことです。JASRAQ(日本音楽著作権協会)のように、ゲームでも権利を集中管理するのがいい方法なのかもしれません。

――中国の著作権問題について
久保田 先日、ACCSの中国支局を設置しました。中国ではかなりの複製品が出まわっているのはご存じだと思いますが、マンガやゲームだけでも本来なら2兆円ほどの外貨が獲得できるほど。これらはもちろん、日本の製作者側に支払われていません。このままでは、コンテンツは流通しているのに、作り手側は空洞化してしまう。我々は、中国市場でも日本の著作物、文化に敬意を払ってもらえるように働きかけていきたいと考えています。

――"レベルX"について
久保田 展覧会ですべてのソフトを展示するために、著作権許諾を行いました。そこで、"著作権者が見つからない"、"著作権がどこにあるのかわからない"といった問題が発生しました。今回はたくさんの方の協力もあって、ほとんどは許諾を得ることができました。しかし、それでも著作権者が見つからないソフトもあって、そんな場合は"文化庁長官の裁定による利用"ということになります。これは、著作権者のための補償金(金額は文化庁長官が定める)を供託して許諾を得るという方法です。見つからないからといって利用を諦めるのではなく、こんな方法があることも知っておいてもらいたいですね。

――著作権問題の今後の取り組み
久保田 著作権を守ることは、表現の自由を財産的に保護すること。ゲームを文化としてとらえ、著作権者と流通、そしてユーザーが方向性をひとつにして仕組み作りをしていく必要があると思います。日本の著作権に対する認識はまだまだ低い。ひと昔まえは、日本は欧米から"サルマネばかり"と揶揄されていました。海外の著作物に敬意を払ってない場合も多かったんですね。著作権に対する意識の高さは、その国の文化度の高さ。これからは海外から日本のコンテンツに敬意を払ってもらうとともに、海外の著作物にも敬意を払わなければならない。胸を張って世界にコンテンツを発信していくためにも、著作権保護というのは大事なことなんです。


 また、"レベルX"を企画した東京都写真美術館の伝田由紀氏と藤村里美氏を交えて対談も行われた。この中で伝田氏は、「ファミコンの展覧会はプレイできてこそ意味がある。そういう思いで企画しました。おかげさまで展覧会はとてもうまくいっています。権利関係ではいろいろと苦労もありましたが、展覧会の成功は、ファミコンのことを真剣に考えている多くの方たちのあと押しがあったおかげだと思います」とコメントしていた。

▲久保田氏(写真右)、伝田氏(中央)、藤村氏(左)が対談。"レベルX"開催にまつわる著作権問題について語られた。


※ACCS公式ホームページはこちら
※"レベルX"の詳細はこちら
※東京都写真美術館公式ホームページはこちら

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