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『テイルズ オブ』シリーズ2010年度ラインアップ発表会が開催――テーマは“Tales With.”

2010/8/2

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●ユーザーらといっしょに作っていく『テイルズ オブ』シリーズ

 

 バンダイナムコゲームスは2010年8月2日、都内にある同社本社で看板RPG『テイルズ オブ』シリーズの2010年度ラインアップ発表会を開催した。すでに別記事で紹介したとおり、この中でシリーズ15周年を記念した完全新作『Next Tales of(仮題)』を含め、3つの最新タイトルが公開に。こちらの記事では、発表会全体の流れを登壇者の言葉を交えながら紹介しよう。

 

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▲バンダイナムコゲームス取締役スタジオ統括担当の中谷始氏(左)が開会の挨拶を行い、続いて第1スタジオ ゼネラルマネージャーの吉積信氏(右)より『テイルズ オブ』シリーズの2010年度における展開が包括的に説明された。


 『テイルズ オブ』シリーズのラインアップ発表会の恒例行事と言えば、その年度におけるシリーズのテーマ発表。2007年の“挑越”、2008年の“躍導”、2009年の“拡進”など毎回ユニークな語呂のテーマを打ち出してきたが、今年は趣向を変えて“Tales With.”という英語のテーマが掲げられた。紹介を行ったバンダイナムコゲームス第1スタジオ ゼネラルマネージャーの吉積信氏はその意味について、「私たちは何を考えてこのタイトルを作ってきたのか?」という思いを踏まえたうえで「ユーザー、メディア、流通、小売などの皆様ととともに作っていきたい」と説明した。

 

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▲制作プロデューサーの大館隆司氏。

 テーマの発表に続いて、いよいよタイトルラインアップの発表がスタート。最初に紹介されたのは、2010年8月5日の発売が目前に迫ったPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』で、制作プロデューサーの大館隆司氏がプレゼンを行った。「『テイルズ オブ』シリーズの魅力を再度見つめ直し、襟を正して向き合おう」と同作が手掛けられた趣旨を端的に説明した大館氏。発売直前ということでゲーム内容に関する最新情報はとくになかったが、ファンに向けた各種取り組みが明らかに。この作品では奥華子が歌うテーマソング『ガラスの花』のシングル、ゲームのサウンドトラック、奥華子の新アルバムと、関連した音楽CDが合計3枚発売されるのだが、それらのジャケットに描き下ろしイラストが使用されているのだ。さらに、3枚は3つ揃えることで1枚続きのイラストになるという仕様も。ファンならぜひすべて揃えたいところだ。そのほか大館氏からは、コスチュームなどのアンロックパスワードを、ソフト発売に前後して各種メディアで公開していく予定であることも明かされた。
 

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▲『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』関連の音楽CDを揃えると、ジャケットがひとつのイラストに。


 初お披露目となったPSP用ソフト『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』のプレゼンも、引き続き大館氏が担当。歴代作品のキャラクターが勢揃いする本シリーズだが、今回は新たに30キャラ以上を追加し合計で80以上のキャラクターが登場するという。キャラボイスはすべて新録し、さらに“秘奥義”使用時のカットインイラストもすべて描き下ろしとなっている。大館氏いわくボイス収録は「3ヵ月くらいやりっぱなし」とかなりのボリュームになっており、また秘奥義については「秘奥義がなかった『テイルズ オブ レジェンディア』について、設定資料の段階では秘奥義が存在することがわかり今回それを収録しました」とのことで、同作のファン必見の内容となりそうだ。

 

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 ゲームの内容についても明らかに。『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』の舞台となるのは、徐々に衰退していく世界“ルミナシア”。マップはシリーズ最大規模の広さを誇り、それに合わせてダンジョンの数も増大している。主人公は“カノンノ・グラスバレー”。『レディアント マイソロジー』シリーズでは主人公の名前が“カノンノ”で共通しており、今回もそれを踏襲した形だ。ただし、キャラクターデザインは毎回異なっており、3代目カノンノは秋をイメージした姿に。大館氏によればカノンノは前々作が春、前作が夏をテーマにしたデザインだったので、その流れで今回は秋になったとのこと。声を演じるのは声優の平野綾で、ステージではメッセージビデオも上映。「一見はかなげで、かわいらしい女の子ですが、本当は芯の強い子です。ふだんあまりやらない役柄なので、芝居の幅を広げて演じられました」(平野)とコメントしていた。

 

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 そのほかの要素として、データインストールへの対応、連動サイトの進化、セーブデータ引き継ぎも明らかに。セーブデータの引き継ぎについては前作と前々作に加えて、『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』にも対応する。この発表に合わせて、前作『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2』のPSP the Bestが、2010年9月22日に2800円[税込]で発売されることも紹介された。

 

 ソフトの発売は2011年を予定しており、大館氏はプレゼンの最後で「キャラクターがすごく多いのがいち押しポイントです」と話し、さらに登場キャラクターの内訳に言及。それによれば、80人以上登場する歴代キャラクターのうち、プレイヤーが操作できるパーティーキャラは76人になるそうだ。「非常に楽しくて、ワクワクする登場のしかたをするので楽しみにしていてください」(大館)

 

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▲マザーシップタイトルの紹介を行った制作プロデューサーの馬場英雄氏。

 『テイルズ オブ』シリーズを牽引する“マザーシップタイトル”の紹介は、制作プロデューサーの馬場英雄氏より発表された。最初に紹介されたプレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ グレイセス エフ』は、2009年12月にWiiで発売されたマザーシップタイトル『テイルズ オブ グレイセス』に多数の新要素を追加したディレクターズカット版と呼べるもの。タイトルに付いている“エフ(F)”は“フューチャー(future)を意味しており、その言葉どおり本編の後日談“未来への系譜編”が新規収録されている。「エンディングから半年経ったキャラの歩みをより深く描く」(馬場)という追加シナリオのボリュームは、台本3冊ぶん。馬場氏いわく本編の台本が4冊とのことなので、新作が丸々1本追加されるのに近い計算だ。また、各キャラクターの衣装も本編とは違ったものになる。戦いの終わりから半年が経ち、それぞれがふだんの生活に戻っていった、という設定なのでそれに合わせて衣装も「生活感があふれる」(馬場)ものになるそうだ。
 

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 追加要素は新規シナリオだけではない。プレイステーション3への移植に当たってはグラフィックがHD化され、より緻密かつ美麗な映像が実現される。背景にはアウトラインも使用。とは言え、『グレイセス』のやわらかいタッチはそのまま活かす方向で、作業を進めているそうだ。詳細は公開されなかったが新たな技術、秘奥義が搭載されることも明らかに。そのほかにも数多くの新要素が用意されているそうで、馬場氏は「非常にいい内容、非常にいいボリュームに仕上がりつつあります」と胸を張った。発売は2010年冬の予定で、8月下旬を目処にPlayStation StoreでPVが配信予定となっている。


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▲新規要素が多数追加される『テイルズ オブ グレイセス エフ』。主人公のアスベル・ラントを演じる櫻井孝宏からのビデオメッセージも上映された。

 

 馬場氏からは『テイルズ オブ』のシリーズ15周年を記念したタイトルも発表された。『Next Tales of(仮題)』と題されたこの作品は、プレイステーション3で開発が進められており、スクリーンではイメージカットの映像が公開に。印象としてはこれまでの『テイルズ オブ』シリーズにあった一種のやわらかさが薄れ、よりシリアスな雰囲気を感じさせる仕上がり。また、近未来的な建物を連想させるオブジェもイラストの中で確認することができた。ゲーム内容および発売日はともに未定だが「開発していることを、お届けできればと思い」(馬場)今回の発表に踏み切ったという。合わせて馬場氏は、ネットなどでタイトルが『ユナイティア』になるという噂が流れているが、それはないと断言。「物語のメッセージ性を決めた時点で、かっちりと決めていく」ので、まだタイトル名は決定していないとのこと。「いままでのシリーズのよさを残しつつ、世界、キャラクターの表現、遊びを一新して、いままでになかった『テイルズ オブ』をお届けしようと思います」(同)。
 

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 最後に再び登壇した吉積氏は、最近Twitterを始めたことなどに触れて「皆さんとつながって、意見を聞いたりすることでつぎのタイトルに進んでいくことができます」と本年度のテーマ“Tales With”に絡めたコメント。また、シリーズが15年続いた秘訣について「我々は愚直にいま手掛けている作品に集中し、つぎの一歩を考えることしかできません。5年後に何をしようか? よりも、いまに集中することが、結果的に15周年につながったのかもしれません」と話し発表会を締めくくった。

 

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※シリーズの公式サイト“テイルズ チャンネル”はこちら

[関連記事]『テイルズ オブ』の完全新作『Next Tales of(仮題)』がプレイステーション3で始動
 

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