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板垣伴信氏インタビュー! 『Devil's Third(デビルズサード)』に深く迫る!!
【E3 2010】

2010/6/18

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●E3会場にて板垣氏を直撃!

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 『デッド オア アライブ』シリーズや『NINJA GAIDEN(ニンジャガイデン)』シリーズなど、意欲的かつハイクオリティーな作品を手掛けてきたヴァルハラゲームスタジオ所属のクリエイター板垣伴信氏。このE3では、先日電撃発表された待望の新規タイトル『Devil's Third(デビルズサード)』(プレイステーション3/Xbox 360)のトレーラー映像が、本作販売元のTHQブースで上映されており、多くの来場者が足を止めて見入っている。そこでファミ通.comでは、会場で板垣氏に再度インタビューを敢行! いよいよ世界に向けてお披露目された『Devil's Third(デビルズサード)』の手ごたえなどを聞いた。まだトレーラー映像を観ていない人は、前回記事をチェックしてから、本記事を読むことをオススメします!

DevilsThird_Final_LOGO



――トレーラーを見せていただいたんですが、これはシューターなんでしょうか?それともアクションゲームなんでしょうか?
板垣 
どちらだと思いました? と聞きたいところですが(笑)。「こんなシューターがあるわけないよね」とか、「シューターというジャンルではくくれないよな」と思う方が多いでしょう。要するにそういうシューターです。

――シューターというジャンルを選んだ理由はどんなところにありますか?
板垣
 僕らにしかできないことをやる。それはいままでもそうだったし今回もそうです。格闘ゲームに対してそうであったように、あるいはアクションゲームにもそうしたように、ジャンルに対して新しい変化、ブレイクスルーとなるものを持ち込むのが僕らの開発スタイルです。今回はそれをシューターでやりましょうということです。

22_RoD_washington

  「同じことをやっていてもしょうがないでしょ」という僕の発言を誤解している方がいるようですが、要するにもっとがんばろうぜってことですよ。もっと変化、あるいは遊びを進化させることを目指してもらいたいってことです。ただそれが難しいのが日本。作りたいと思っても、それを日本のパブリッシャーの経済事情が、なかなかそれを許さない。だから、たぶん三上真司さんもそうなんでしょうが、俺たちが新しいことをやっていくぞと。範を示すという気持ちでやるということです。何が必要で、何が期待されているのか? そういうことをもっと考えれば、日本のゲーム産業はもっとよくなると思っています。

――タイトルロゴのバックに銃、刀、拳で攻撃をくり出しているシルエットがありますが、これがそのままこのゲームの攻撃を象徴しているんでしょうか。
板垣
 そのとおりです。

――非常にスピード感があるゲームだと感じたんですが、これほどまでに速いとエイムと背反するかとも思うのですが。
板垣
 本作はオンライン対戦に対応していて、どちらかと言えば対戦がメインになっています。ただストーリーモードもすごい内容を用意しています。これまでの物語は僕や現美術部部長の松井宏明が書いてきましたが、今回はハリウッドの複数の脚本家といっしょに練り上げていますから、いいものに仕上がると思います。で、移動スピードについて言うと、確かにトレーラーのゲームスピードを見ると狙いづらいんじゃないかと思うのも当然でしょう。ただこのゲームの動きの素早さには段階があって、あれはかなり速い状態のときですね。持っている武器によっても移動スピードは変わります。

――そういう仕掛けも考えられているんですね。武器は多彩でしょうか?
板垣
 とんでもない数の武器を準備しています。銃はもちろん、近接戦闘用の武器は日本刀だけではないですし。すごくリアルに作り込んでいます。刀がたくさんあってもあまり意味がないけど、とはいえ10や20は作りたいとは考えています。まあ作るだけ作って、統廃合するかもしれませんが。銃に関してはカスタマイズをしたいじゃないですか。ですのでベースと派生で掛け合わせたら、相当な数になるでしょう。また本格的なマーシャルアーツが入っているのが本作の特徴です。僕らは格闘のプロとしてずっとやってきたわけですから。そこは万全です。最後にシューターについて言えば、ここまではヴァルハラだけでスクラッチで作ってきましたが、今後はTHQさんからサポートが得られる。これは大きいですよ。

19_ROD_kurilcity_02

――トレーラーの中に高所から飛び降りたり、敵が壁を走っていたんですが、立体的なゲーム性を目指しているのですか?

板垣
 たいていのゲームは、僕的にいえば“行って来いシステム”っていうのかな? 要するに高所から飛び降りるときに正確にコントロールできませんよね。言うならばただ飛び降りるだけでしかないわけです。でも、『Devil’s Third』のトレーラーを見てもらうとわかるように、このゲームではきちんと下にいる敵を、あなたが望むように切り刻むことができる。ここでもこれまでにないゲームだというのがわかると思います。ないことだらけ(笑)。でも、ないことを探して組み込んだわけでは決してないんです。僕らは、いままでやってきたことだけじゃなくて、いままでやらなかったことも含めて、僕らにしか作れないエッセンスを全部盛り込んでまったく新しいゲームを作っている。それが『Devil’s Third』なんです。

――オンライン対戦に対応とのことですが、どういった内容になるのでしょう。
板垣
 通常の対戦もあるし、サバイバルやチームバトル、そのほかもろもろ。全部あります。

――最初からオンライン対戦ありきで作り始めたんでしょうか?
板垣
 Xbox 360のロンチであのオンラインシステムを作った僕らですよ。オンライン要素を入れないわけがないじゃないですか(笑)。


14_RoD_kurilcity_04

――世界観について教えてください。
板垣
 世界観やキャラクターまわりに関しては、いまはまだ多くを語れないんですが、世界観に関してはケスラーシンドロームという、人工衛星の連鎖衝突が起きたあとの世界を描いています。

――タイトルロゴのシルエットの数や『〜サード』という名称から、3キャラクターいるのではと想像しましたが?
板垣
 これはいままで僕が手掛けた中で、もっとも大きなフランチャイズです。ゲームだけには止まらずにトランスメディア展開を同時に行います。そのキーエレメントとしてガンとソードとマーシャルアーツ。この3つの柱をタイトルロゴに描いたんです。だからこのシルエットはストーリーというよりもゲームコンセプトを表しているということです。

――それではトレーラーに登場した、顔にX字の傷を持つ男性ともうひとりの女性のみが操作キャラということですか?
板垣
 まぁ、まだそのへんは未確定です。『デッド オア アライブ』にザックというキャラクターがいましたが、開発名称はケリーでした。ムエタイ使いで蹴りが強いからケリー(笑)。まあ、昔話はさておいて、本作はまだ赤ちゃんみたいなものですから。今後大きく変わっていくかもしれません。


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――赤ちゃんですか(笑)。開発の進行的には何割くらいでしょうか?
板垣
 5〜10パーセントくらいです。ゲーム開発って、横にも広げなくちゃいけないし、奥行きや高さも引き上げなくちゃいけないわけです。その意味で言えば、じつはまだ5パーセントもいっていないかもしれません。今回のトレーラーはあくまで、「こういうゲームですよ」というコンセプト、しかもごく一部を伝えるものということです。クロスコンバットやシューティングの要素もあるし、バイオレントなものもある。さらには非常に立体的なゲーム性だよということです。

――まだ進行度5パーセントとのことですが、手応えはいかがでしょうか?
板垣
 手応えというか、つねにドキドキしながら作っています。E3に来て、本当にみんな喜んでくれているようで安心したし、手応えを感じました。ゲーム開発という意味での手応えに関しては、毎日つねに感じています。いい部分は伸ばしていくし、ダメな部分は容赦なく捨てます。じっくりと作りますよ。

――ゲームのエンジンとしては独自に開発されたものでしょうか? それとも他社の物理エンジンを使用されている?
板垣
 ゲームのメカニズムを支える部分はすべてフルスクラッチです。ただそのほかのエンジンに関して言うと、代表例を挙げると今度のAIはすごいんですよ。AIをより緻密に動かすためには未来予測であったり、空間把握を含めた状況判断だったりと、戦況を随時分析させなくちゃいけないです。そんな高度なAIはこれまでは積んでいなかったんですが、今回は外部のエンジンを実装することで実現しています。これ以外に、まだ世の中に知られていないエンジンを多数組み込んでいます。世界にはおもしろいものがたくさんあるんですよ。

――これまでXbox 360に軸足を置かれてきた板垣さんですが、プレイステーション3への対応はいかがでしょうか?
板垣
 プレイステーション3に関しては万全ですよ。プレイステーション3用のゲームを作ったときに、僕のいちばん信頼するプログラマーを数人配置したと言ったのを覚えている人も多いでしょう? 要するにそういうことですよ。

――今回THQをパートナーに選んだ理由はどんなところにあったのでしょう?
板垣
 彼らの開発哲学がヴァルハラの哲学と合致したからです。THQの開発トップのダニー・ビルソンさんの考えかたが、僕と同じなんです。「いいものはいい。ダメなものはどこまでいってもダメ」ということですね。この考えは昔から変わりません。

――とことん作らせてくれそうだと?
板垣
 「俺は何をするべきだ?」と聞いたら「いいものを作れ」と、ただそれだけでした(笑)。

――いつごろ発売予定でしょう?
板垣
 気が早いですね(笑)。いずれにせよいちばんいい時期に出そうと思っています。続報を楽しみにしていてください。

 

 

※[関連記事]板垣伴信氏がいよいよ始動! プレイステーション3、Xbox 360向けに『Devil's Third』を発表
 

 

 

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