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飛び出す映像で、『ファイナルファンタジーXIII』が海外で盛大に船出
【GDC 2010リポート】

2010/3/9

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●和田社長、鳥山ディレクターも駆けつけた盛大なロンチパーティー

 

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 現地時間2010年3月9日〜13日まで、アメリカのサンフランシスコにて開催される、世界最大規模のゲーム開発者向け技術カンファレンス“Game Developers Conference(GDC) 2010”。奇しくも、同イベントの開幕初日にスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXIII』が北米および欧州で発売となる。これを記念して、前日の2010年3月8日に市内でロンチイベントが開催された。

 

 日本発売から約3ヵ月という、短期間で海外発売を迎えることになった『ファイナルファンタジーXIII』。海外ゲームメディアからの注目度は当然ながら高く、会場には“IGN”、“1up”、“GameSpot”といった大手媒体が駆けつけた。開場に先立っては、著名クリエーター陣によるレッドカーペッドも実施され、その中にはディレクターの鳥山求氏、バトルプランニングCo.ディレクターの阿部雄仁といった開発スタッフの姿も。さらに、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏も登場し、取材陣のカメラに笑顔で応えていた。 
 

 和田社長は開演の挨拶も行い「今回も我々の自信作です。現在のゲームコンソールで最高峰のグラフィックスを楽しんでいただけるでしょう。それからバトルシステムも、今回は非常に緊張があってスピーディーなものになっています。ぜひ、存分に楽しんでください」と北米における『ファイナルファンタジーXIII』の船出を高らかに宣言した。加えて「ここに入って私は“ファルシ”に呪われたようです(笑)」と、手の甲に刻まれた紋章を披露。「ミッションは、皆様といっしょにゲームをクリアーして世界を救うことだそうです。シ骸にならないようがんばりましょう(笑)」とゲーム内容に絡めたジョークで締めた。
 

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 イベントのオープニングを飾ったのは、大スクリーンでのプロモーションムービー上映。こちらはふつうの映像ではなく、なんといま流行の3D立体視というゴージャスな内容に。ゲーム史上屈指の美しさを誇る『ファイナルファンタジーXIII』と3D立体視の相性は抜群で、バトルを描いたシーンの迫力は思わず身を仰け反ってしまうほど。会場の反応も上々で、終了後には自然と喝采が巻き起こっていた。そのままステージ上では、海外版で主人公“ライトニング”の声を演じるAli Hillisと“スノウ”を演じたTroy Bakerによる生アフレコおよびトークを披露。

 

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 ここでステージには、鳥山氏とレッドカーペッドで姿を見せた著名クリエーター陣がともに登場。“The impact of FINAL FANTASY”というテーマでディスカッションが行われた。いずれのクリエーターもかなりコアな『ファイナルファンタジー』フリークだったようで、トークは途切れることなく続く。最後は鳥山氏の「『ファイナルファンタジーXIII』はつぎのステップへつながる作品になると思います」という力強いコメント、そして乾杯で盛大なロンチイベントは一旦幕となった。その後ステージでは『ファイナルファンタジー』の楽曲を素材としたDJプレイや、フリープレイを実施。このタイミングで会場内にいた鳥山氏からコメントをもらうことができたので、以下にお届けしよう。

 

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▲会場には、海外でのみ発売されるXbox 360版も出展。限定セットも展示されていた。


 

――いよいよ海外発売ですが、いまの心境はいかがですか?

鳥山 日本での発売日から、これだけ早く北米と欧州で発売できたのは、『ファイナルファンタジー』シリーズ初なので非常に興奮しています。
 

――国内と海外で、発売の期間を短くすることにこだわった理由はなんでしょうか?
鳥山 最近は情報が早いのと、なによりも皆さんに早くお届けしたいという気持ちがありました。これからさきも、この発売期間はもっともっと短くしていくことを目指したいですね。

 

――それはやはり『ファイナルファンタジー』ブランドをより世界に広げていくための戦略なのでしょうか?

鳥山 そうですね。やはりワールドワイドで一斉にお届けするというのがいちばん効果があると思うので、いつか実現したいところです。
 

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――北米のファンに見てほしいところはどこでしょうか?

鳥山 『ファイナルファンタジー』シリーズはストーリー性や人間ドラマをすごく大切にしているので、ふつうのゲームでは味わえない感動を得てほしいです。

 

――日本のメーカーのタイトルで、これだけ盛り上がるというのは珍しいと思うのですが、そこに対する感慨などはありますでしょうか?

鳥山 ハイデフ機の立ち上げにおいて、日本のゲーム業界は少し遅れを取ってしまったと正直感じているのですが、そこを『XIII』でどんどん巻き返していこうという気持ちを作品に込めました。そして『XIII』以外にも、日本のゲームをもう1回見直す機会になってくれればと。

 

――日本の技術力を世界に向けてアピールする、という点で確かな手応えを感じているわけですね。

鳥山 そうすることができたと思っています。最高のグラフィックと新しいバトルシステム、感動的なストーリーを世界の皆さんに体感してほしいですね。

 

――日中にはユーザー向けのロンチイベントも行われましたが、反応などはいかがでしたか?

鳥山 日本では直接ファンの方と接する機会って、じつはあまりなかったんですね。なので、今回サンフランシスコでこうやってユーザーの皆様と直接お会いできたこと自体が楽しかったです。

 

――国内では発売初日でミリオン突破という売れ行きを記録しましたが、海外ではどの程度の数字が期待できそうでしょうか。

鳥山 正直そこは予測ができない。ただ、予約本数に関しては『XII』を超える数字が集まっているという話も届いているので、どれだけ伸びるのか私自身も楽しみなところです。

 

――ちなみに海外でもっと売れた『ファイナルファンタジー』は『VII』とのことですが、それを超える自信は?

鳥山 かなり長い目で見なければ『VII』を超えるのは正直難しいと思うのですが、意気込みとしては『VII』と同じかそれ以上の気持ちを込めて世に送り出すので、いままで『ファイナルファンタジー』を遊んだことがない人にもぜひ触ってもらいたいですね。


 

 鳥山氏の話の中にもあったように、この日はユーザー向けロンチイベントも日中に開催されていた。午前と午後の計2回実施され、それぞれ100名のファンを招待。内容は基本的に関係者向けのものと同じだったが、鳥山、阿部両氏および主演声優によるサイン会が実施されるなど、ファンとの交流も積極的に行われていた。
 

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※『ファイナルファンタジーXIII』の公式サイトはこちら

 

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