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ニンテンドーDSの新たな可能性――大学の卒業制作展で“ニンテンドーDSガイド”を活用

2010/2/1

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●学生みずから30秒の音声と2枚の静止画を使って作品をガイド
 

 2010年1月27日〜31日まで京都市美術館にて、ニンテンドーDSを使ったちょっと変わった展示会が行われた。展示された作品を制作したのは京都市内にある京都精華大学のデザイン学部ビジュアルデザイン学科の学生たち。大学、大学院で学んだことの集大成である2009年度の卒業・修了制作展で、ニンテンドーDSが“音声ガイド”として使われていたのだ。

 
 京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科は、グラフィックデザイン、イラストレーション、デジタルクリエイションの3つのコースがあり、今回の卒業・修了制作展に出展していたのは104人の学生。立体物や実際に触れて楽しめる作品も多く、会場内はじつに賑やかで楽しげな雰囲気だ。ここでは、ニンテンドーDSのDSダウンロードプレイを使って専用ソフトをダウンロードし、展示作品それぞれの音声ガイドを聞くことができるのだという。

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▲デザイン学部ビジュアルデザイン学科3コースの卒業・修了制作展の会場。地面には芝生が敷かれ、美術展というより遊び場のような雰囲気だ。


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▲とくにデジタルクリエイションコースは、“表現方法のひとつとしてデジタルツールを使い、あらゆるコンテンツをクリエイションする”というコンセプトを持ったユニークなコースで、ラジオ番組やノベルゲームを始め、形に囚われないさまざまな作品があった。手に触れられるものも多く、来場者も楽しみながら作品を観ていたようだ。

 

 自前のニンテンドーDSiを使って、さっそく体験してみることに。メニューからDSダウンロードプレイを選ぶと、“ニンテンドーDSガイド”というソフトが見つかった。これをダウンロードして立ち上げると、タッチパネルで番号を入力できるシンプルな画面に。展示作品にはそれぞれ固有の番号が書かれており、ニンテンドーDSガイドにその番号を入力することで音声ガイドを聞くことができるのだ。各作品のガイドは、30秒までの音声データと2枚までの静止画で構成。音声も画像も学生がみずから制作したものだそうで、本人みずから作品のテーマを語ったり、作品にマッチした音楽が流れたりとアイデアを駆使したものになっている。

 

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▲DSダウンロードプレイで、専用ソフトをダウンロード。ニンテンドーDSステーションで体験版などをダウンロードするのと同じ仕組みで、このソフトを保存することはできない。


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▲ソフトを立ち上げると、ご覧のとおりシンプルなメイン画面に。ちなみに、“PL→Y”というのは今回の卒業制作展のコンセプトとして掲げられている言葉だそう。卒業して終わりではなくこれからも続いていくもの、遊びのようなイメージなどの意味を持ち、ゲームを遊ぶニンテンドーDSそのものや音声ガイドを“再生”するという部分でもピッタリのコンセプトとなっている。

 

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▲62番の作品を鑑賞しながら、ニンテンドーDSガイドで62番の情報を呼び出す。この作品に合わせて選んだと思われる音楽が流れ出し、作品制作中の風景と学生の顔写真を観ることができた。

 

 なかでも記者が気に入ったのが、“宝探し”と“JRAポスター”という作品の音声ガイドだ。宝探しは、3つの数字の組み合わせで開けられるカギのかかった宝箱と、それを開けるヒントが書かれた看板で構成された参加型(?)の作品。ヒントにはタヌキと栓抜きの絵が描かれ、その下に“ウタエカラロクセンゴセンイタチ”という意味不明の文字。タネ明かしをしてしまうと、“タ”と“セン”を抜くと答えがわかるというもので、“ウエカラロクゴイチ”、つまり“上から6、5、1”が答え。看板を観ながらナゾを解くことができるのだが、音声ガイドでは別のヒントが明かされていた。学生みずから声を変えてしゃべっていると思われる「カギの番号はアナログ時計の絵がヒントです」という音声データとともに、反転した時計の画像が表示。もちろん、その時計は6時51分を指しているのだが、時計が逆になっているのでかなり戸惑う。リアルとニンテンドーDSの両方で展開される“ナゾトキパズル”はいままでに体験したことのないワクワク感があり、正直もっともっとナゾトキを楽しみたいと思ってしまった。

 

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▲見事、宝箱を開けた人には宝物をひとつプレゼント、という部分まで込みの作品なのだが、記者がやっと宝箱を開けたときには中は空……。最初はチョコレートがいっぱいに入っていたのだそうだ。夢がある!

 

 JRAポスターの作品は、平面に馬が描かれた大きな作品。デザインとしても非常に迫力のあるものなのだが、この音声ガイドを聞いてみると……「トウカイテイオーだ。トウカイテイオーがきた。トウカイテイオー! トウカイテイオー!! 奇跡の復活!!」と、競馬ファンなら目頭が熱くなるような実況が! 思わずニヤリとしてしまう演出で、音声を聴きながらじっくりと絵に見入ってしまった。

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▲競馬実況の音声に、競馬場と思われる画像が1枚。たったそれだけなのに、この作品をじつに印象深いものにしてくれる音声ガイドだった。

 
 今回の試みは、ニンテンドーDSのソフト配信の仕組みを使ったサービス“ニンテンドーDSガイド”のテストケースとして任天堂の協力のもとに実施されたもの。今後、同様のサービスがさまざまなところで導入されると思われる。ニンテンドーDSを持ち歩いているとちょっと楽しめたり、お得だったりするようなサービス。学生たちによるユニークな使われかたを見ていると、その大きな可能性を感じられた。
 

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▲会場内には、配信用の機器が設置。設備としてはけっして大掛かりなものではないが、無限の可能性を秘めているはず!

 

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▲本当に楽しそうにニンテンドーDSガイドを使っている人が多かったのが印象的。操作が簡単で、誰でも手軽に扱えるのもポイントだ。

 

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▲各作品の音声ガイド以外に、簡単なアンケートも行われていた。アンケートに答えて送信すると、きちんとデータ集計されるそう。主催側にとっては魅力的なシステムだ。

 

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▲ニンテンドーDSガイドの企画は、学生たちも即決で卒業制作展に取り入れることにしたのだそう。準備期間が短く苦労も多かったというが、音声ガイドを導入したことでさまざまな発見があったとか。ともあれ、卒業おめでとうございます!

 

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