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『ドラゴンクエストIX』の有名プレイヤー、“まさゆき”インタビュー完全版をお届け!

2009/11/17

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●誌面ではカットした部分も大幅に追記!
 

 週刊ファミ通11月12日号(2009年10月29日発売)の『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(以下、『ドラクエIX』)記事“こちらファミ通ドラクエ部“にて、通称まさゆきの地図(見えざる魔神の地図Lv87)で一躍有名になったプレイヤー、まさゆき本人へのインタビューを掲載した。その誌面では惜しくもカットされた部分を追記した、インタビューの完全版をここでお届けしよう! 地図発見前後の経緯や心情の変化などが赤裸々に語られているぞ!

 

 

まさゆき

メタルキングだらけの宝の地図を発見したラッキーボーイ。『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』も大好き。 


――『ドラクエ』シリーズは、いつから遊んでいたんですか?

まさゆき ファミコン版の『III』からですね。『III』が、初めて手にしたゲームソフトでもあるんです。ウチはファミコンをなかなか買ってもらえない家だったんですが、毎日のようにおもちゃ屋さんのチラシのゲーム欄を見ていたぼくを見るに見かねて、あるとき父が「行くだけ行ってみるか」と家族でおもちゃ屋に行ったんです。その時点でファミコンを買ってもらえることはほぼ決まったようなものなのですが、問題はソフトのほうでした。母は「安売りのワゴンセールの中から選びなさい」と言ってきたんです。ぼくは友だちの家で『III』を見ていたからこそ、ファミコンが欲しかったわけで……。駄々をこねて『III』を買ってもらったのが『ドラクエ』とぼくの始まりです。でも、ここ数年はゲームを携帯ゲーム機でしか遊んでいませんでした。だから『VII』と『VIII』はやっていません。あ、でもニンテンドーDS版の『IV』と『V』は遊びましたよ。

 

――主人公の名前は、ひょっとしてファミコン版の『III』のときから……?

まさゆき “まさゆき”です。

 

――やはり! ちなみに『ドラクエIX』は、最初から買うと決めていたんですか?

まさゆき はい。買いたいなと思っていたんですけど、めんどうなので予約はしていませんでした。それである日、近所の量販店に買い物に行ったんですね。そうしたら店内で「『ドラゴンクエストIX』7月11日発売、予約受付中!」って、アナウンスが流れているんです。そのアナウンスを何度も聞いているうちに、「もしかしてまだ当日に手に入れられる?」と思いまして……。店員さんに聞いたら発売日に買えるということだったので、予約して買うことにしました。発売日は前日からなかなか寝られなくて、朝6時ごろには買いに行く準備が整っていました。それほど大きな街ではないですし、「早朝から並んでいる人なんてほとんどいないだろう」と思って発売開始5分まえくらいにお店に着いたんですが、20〜30人が並んでいてとても驚きました。僕はゲームソフトを買うとき、いつもは予約をしないんです。そのくせ、発売日に入手できないとイヤなので、もし最初の出荷数が少なかったら『ドラクエIX』をやっていなかったかもしれないですね。

 

――いわゆる“まさゆきの地図”と呼ばれている地図を手に入れるまでに、宝の地図は何回クリアーしたんですか?

まさゆき 大魔王系を除くと、ちょうど150回目で出ました。プレイ時間は確か160〜170時間くらいだったと思います。寝て、起きて、食べる以外は『ドラクエIX』というような生活をほぼ2週間続けてました。って、改めて振り返ってみると、どうかしてますね。「2週間って!」と自分で突っ込みたいぐらいです(笑)。

 

――ストーリーの進行具合は?

まさゆき エンディングまでは42時間くらいでたどり着いていました。そのあと宝の地図に興味を持って遊んでいたのですが……。高レベルの地図を出すには、どうしたらいいんだろう? と思ってインターネットで調べてみたら、まずキャラクターのレベルを上げなければいけないと。それで最初は、はぐれメタルとばかり戦っていました。で、はぐれメタルが出る場所って、魔獣の洞くつと丘(※1)があるじゃないですか。僕は最初、丘を知らなくて、魔獣の洞くつでやっていたんです。でも、丘を知ってからは、行きやすいし宿屋にも戻りやすいので効率がいいなと思って。そこで初めて、ひとつの職業をレベル99にできたんですね。そのあとは、宝の地図にくり返し挑戦していました。なにしろ、高レベルの地図が欲しくて……。

 

――そのころは、単純にレベルの高い地図を手に入れることを目標にしていたんですか?

まさゆき はい。たとえば宝の地図に系統(※2)があったり、高ランクのモンスターが出たりとか、そういうのはまだよくわかってなかったので……。とりあえずレベルのいちばん高い地図を出したいと思っていました。

 

――その過程でいろいろな宝の地図を手に入れたと思いますが、どんな基準でプレイする地図を選んでいたんですか?

まさゆき 手持ちの中でいちばんレベルが高い地図を、順番にやり続けていった感じです。

 

――では、下手をすれば地図のレアさに気づかなかった可能性もあったということですか?

まさゆき そうですね……。でもあれ(まさゆきの地図)はレベル87なので、そのときに持っていた中ではいちばんレベルが高かったんじゃないかと思います。その後もレベル90台の地図は、2、3枚しか出せていないので……。


――なるほど。実際にその地図のダンジョンに最初に潜ってみて、地下15階にたどり着いたとき、どう思いました?

まさゆき フロアにたどり着いて最初に何をするかと言ったら、まずおたからさがし(※3)を使って階段を捜すじゃないですか。で、これは僕の習性なんですが、必ず上か右に行ってみると決まっていて……。

 

――習性……ですか(笑)?

まさゆき はい。人によって、そういうのってありますよね? 僕だけかな(笑)。で、歩き出したらメタルキングがいたので「あ、ラッキー!」と思って倒したんです。そのあと歩いていたら、またメタルキングがいたので「こんなこともあるんだな」と思いました。2匹連続は、ちょっと珍しいじゃないですか。それで2匹目を倒したあとに、さらに歩いていったら、またメタルキングがいて。そのときに、「これはもしかして、オンリー系(※4)なのかな」って。

 

――そういう地図があるというのは、知っていたんですか?

まさゆき はぐれメタルオンリーの地図(※5)があるっていうのは、聞いたことがあったので。それで3匹目を倒したあとも、メタルキングがどんどん出てきて、「ああ、これはもう来たぞ」って。そのとき、僕は瞬時に「とにかくたくさんの人に配りまくりたい!」って思ったんですよ。

 

――配りまくりたい!?

まさゆき はい。いままでそういう地図は誰も発見していないだろうと思いつつも、まずインターネットの掲示板に書き込んで確認を取ってみました。それで、誰も発見していないという確証を得たんですが、そのときに「地図を配ってほしい」というコメントをたくさんもらったんです。それで思わず「秋葉原で配ります」と書き込んでしまいまして……。それが7月23日の午前中だったんですが、僕はその前日の7月22日に、すれちがい通信の人数を稼ぐために秋葉原に行っていたんですね。で、7月23日は着替えもせずに家でじっと『ドラクエIX』をやり続ける予定でいました(笑)。家から秋葉原までは1時間ちょっとかかるので、けっこう遠出なんです。だから、自分で書いておきながら、「行くのがたいへんだな」と思ったんですが……人に押されると弱いほうなので……。

 

――なるほど(笑)。

まさゆき それでひとまず「夜に時間と場所を指定する」というような返事をして。つぎの日の朝11時から秋葉原の某量販店で、すれちがい通信で地図を配ると予告したんです。で、その日は22時くらいに寝たんですけど、夜中の2時か3時くらいには目が覚めてしまって。なんとなく『ドラクエIX』を始めたんですが、そのとき「少しでも自分のせんれき(※6)をいいものにしたい」と思ったんですね(笑)。

 

――ああ、すれちがい通信をしたとき、どれくらいやっているかが相手にわかってしまうから?

まさゆき はい。その時点ではクエストクリア数が少なくて。で、宝の地図ばかり捜していて、クエストをあまりやっていなかったことに罪悪感があったんですね。そこからクエストをやったり、気分転換に自分の発見した地図でレベル上げをしたりして、そのままずっと起きていて。おかげでクエストクリア数は、朝までに100を超えました。

 

――それはすごい!

まさゆき でも、そのとき僕はもう眠くて「このまま寝ちゃおうかな」とか、「(掲示板に)延期するって書いちゃおうかな」とか、いろいろ迷ったんです。ただ、前日に「仕事を休んで行く」と、嘘か本当かわからないですけど書き込んでくれている人がいまして。さっきも言ったとおり、僕は押しに弱いので(笑)。そういう人がひとりでもいるなら、行かなくちゃ申し訳ないなと思って……。

 

――いい人なんですね。

まさゆき いや、本心では「疲れた、寝たい」と思っていたんですよ。そう思いつつも、電車で1時間かけて秋葉原まで行きました。それが2009年の7月24日です。

 

――ふだんから秋葉原に遊びに行くことは多いんですか?

まさゆき ふだんは滅多に行きません。遊びに行くと言っても地元の街が中心ですね。地元の街の猫カフェに行ったり、最近は『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』をやりに行ったりしています。

 

――猫が好きなんですか?(笑)

まさゆき 動物は苦手なんですけど、猫とは親しくなりたいんですよね。でも、人目が気になって……猫カフェに行っても、ほとんど猫に触ったことがないんです……。

 

――人目を気にするタイプなんですね(笑)。

まさゆき 押しに弱くて、人目を気にするなんて、なんだか印象よくないですよね?(笑)

 

――いやいや(笑)。そして、外出ついでに『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』(以下、『モンスターバトルロードII』)もやるという?

まさゆき はい。もともと遊んでいたわけではないんですけど、大魔王の地図が出るということで始めました。手に入る大魔王の地図の発見者を自分の名前にできる、というのが『モンスターバトルロードII』を遊び始めた大きな要因です。

 

――『モンスターバトルロードII』は、かなりやり込んでいるんですか?

まさゆき やっぱりプレイ中は人目が気になっちゃうんですけど(笑)。でも、いざ始めてみるとかなりおもしろくて。多少の投資は必要でしたが、それなりに強いカードも手に入れられて、当初の目的だった大魔王の地図も手に入れることができました。つぎの目標は『モンスターバトルロードII』の主人公をバトルマスターに転職させることかな……? と思っています。

 

――少し脱線しましたが、本題に戻しますね。秋葉原に着いてから、まず何をしました?

まさゆき 駅に着いた時間が、朝の10時20分くらいで、ちょっと早めだったんです。11時より早く量販店に行って配るのもアリだと思ったんですけど、10時50分くらいまで改札口付近ですれちがい通信をしていました。そのあと量販店に向かって、11時ちょうどくらいに「これから配るのでよろしくお願いします」みたいなことを(掲示板に)書き込んでから始めました。

 

――ちなみに、そのときの主人公の装備品は?

まさゆき 確か武器がものほしざおかたけやりで……あとはメイド服と天使のわっかと鉄ゲタ。アクセサリーとズボンは、ちょっと覚えていないです。メイド服は、当時「男のキャラクターでも装備できるなんて意外だ」と思っていて。天使のわっかは、クエストで手に入るんですけど僕はクエストをあまりやっていなかったし、装備している人とすれ違ったことがなかったので、「レアなのでは?」と思っていました。あ、盾はおなべのふたでしたね。ショボい感じにしたくて(※7)。プロフィールせっていのかたがきは“ようせい”にしていたんですが、それも珍しくて目立つだろうと考えたからです。

 

――なるほど。プロフィールせっていのメッセージには、どんなコメントを入れていましたか?

まさゆき 順番は忘れてしまいましたが、「メタキン(メタルキング)オンリー地図です」、「場所はカルバドの東です」、「15Fです」って意味のことを、3行に分けて(※8)入れていました。

 

――地図の詳細と場所だけをシンプルに伝える内容だったんですね。そのあと、すれちがい通信を始めてみてどうでしたか?

まさゆき そのころはすれちがい通信の仕様がよくわかっていなくて、僕が地図を配っても、ほかの人に渡った瞬間に違うものになるのではないかと不安でした。でも、「受け取った」と(掲示板に)書き込みをしてくれた人がいまして。じつはそれで大丈夫だってわかったんです。

 

――まったく同じダンジョンが再現されるのかどうかが、不安だったということですね。

まさゆき はい。でも大丈夫みたいだったので、そのまま配り続けました。それで12時になったら休憩しようって決めていたんですね。でも、12時の時点で携帯電話から掲示板を見てみたら「まだ受け取れていない」という人がけっこういまして……。それで12時10分まで配ってから、お腹が空いたので上のフロアにある蕎麦屋さん(※9)に行きました。

 

――何蕎麦を食べたんですか?

まさゆき ざる蕎麦だったか、せいろ蕎麦だったか……とにかくいちばん安いのを頼みました。で、すれちがい通信にしたまま食べていたんですが、お店を出るときにチェックしたら、ちょうど3人とすれ違っていたんです。その蕎麦屋さんにいたほかのお客さんは、見た感じみんなサラリーマン風の方だったんですけど……。

 

――その中にも、すれちがい通信をしていた人がいたかもしれないということですね。

まさゆき そうだと思います。蕎麦屋さんを出たとき13時くらいだったんですが、「ここからがんばんなきゃ」と思って。

 

――起きてからもう10時間くらい経っていますし、そもそもあまり寝ていないですよね。

まさゆき はい。お腹いっぱいになって眠くなったうえに、ずっと立っていなくちゃいけなくて……。「きついな」って思いつつ、すれちがい通信を再開したのを覚えています。

 

――すれちがい通信中は、量販店のフロア内をうろうろしていたんですか?

まさゆき はい。前々日にもそこに来ていたんですけど、Wi-Fiステーション(※10)がどこにあるのかわからなかったんですね。もしわかっていたら、すれちがい通信をする場所を「Wi-Fiステーションの周辺で」って指定していたと思います。でも「6階をうろつきます」って書いてしまったもので……。ゲームやプラモデル、フィギュア、カプセルトイ、特撮ヒーローグッズ、CDやDVD、そんなものを見ながらぐるぐるしていました。ところが、13時30分くらいになったら疲れて「立ってるのイヤだな」って思い始めちゃいまして。それでも「午前中には1時間ちょっとすれちがい通信をしたから、午後も1時間はやらないと」という思いでがんばりました。そのあと、14時くらいになって掲示板を見たら、ほかの人が僕の地図を配布し始めてくれていたので、安心して14時15分くらいに量販店を出ました。で、駅に向かいながら「もう配布は終了します」と(掲示板に)書き込んで、電車に乗ったんです。

 

――帰りの電車の中では、さすがに熟睡しましたか?

まさゆき いえ、掲示板をチェックしていました。でもそのとき、すでにみんなの関心がすれちがい通信とか僕自身のことではなく、地図自体に移っていたんですね。その時点では“まさゆきの地図”なんて呼びかたも一般的ではなかったですし、僕はもう役目を終えたと。終わったんだな、と思いました。でも、そのときの書き込みのひとつで、僕と同じ蕎麦屋さんで蕎麦を食べていた人がいたとわかって。

 

――おお、やっぱり!

まさゆき 時間帯が違ったので直接すれ違った人ではないのですが、「あの蕎麦屋にいた、メガネの女子店員さんがかわいかった」という書き込みがあったんですね。僕が食べた蕎麦屋さんにも、メガネのかわいい女子店員さん(※11)がいたんです。

 

――(笑)。これは間違いないと。

まさゆき はい。だから「僕もそこで蕎麦を食べましたよ」って書き込みをしたかったんですけど、やりきった感じだったので……書き込みませんでした。

 

――ちなみに、まさゆきさんはメガネの女の子が好きなんですか?

まさゆき メガネをかけているというだけで、僕の評価は20パーセント増しになっちゃいます(笑)。僕自身は、好きでメガネをかけているわけじゃないんですけど……。

 

――女の子がかけているのは?

まさゆき 好きです(笑)。

 

――その後も掲示板での様子は見続けていたんですか?

まさゆき 家に帰ってからもチェックはしていたんですけど、書き込むことはなかったですね。

 

――そのあと、ほかの場所に地図を配りに行くことはあったんですか?

まさゆき 移動するときにすれちがい通信はしていますが、特別にわざわざどこかへ配りに行くことは、それ以降していません。

 

――でも「すごい地図を手に入れた!」って、友だちと話したりしなかったんですか?

まさゆき 僕の周りに、たまたま『ドラクエIX』をやっている人がいなかったんです。二、三度すれちがい通信状態にして大学へ行ったんですが、そのときはひとりもすれ違うことができませんでした。

 

――じゃあ「やったぞ! 手に入れたぞ!」みたいなことを吐き出すには、インターネットの掲示板で書いたり、すれちがい通信で地図を配るしか……。

まさゆき そうですね。それしか方法がありませんでした。

 

――8月の頭くらいには、いろいろなメディアに“まさゆきの地図”という名前が出始めましたが……。結果的に本名が地図の通称になったわけですけど、どんな気持ちですか?

まさゆき ほぼ自分のこと、というふうにストレートに伝わりますから、うれしいですね。その反面、実際は『ドラクエIX』のシステムにあるものを偶然僕が引き当てただけですから……。自分の見つけた地図に対する評価に、「うれしい」と思うことに違和感があったりもします。直接お会いした人からは「ありがとうございます」とか、「お世話になってます」なんて言われるのですが、僕はそういうときに何と答えたらいいのかよくわかりません。意図せず宝くじに当たってしまったような……そんな感じですからね。

 

――そのあと約2ヵ月ほど経ちましたが、気持ちに移り変わりはありましたか?

まさゆき 僕はもう発言する必要がないと思ったので、しばらくインターネットの掲示板にも書き込みをしなかったんですけど、そのあいだにどんどん新しい地図や、もっといい地図が出てきているわけです。それと同時に、「まさゆきの地図がまたダブったから捨てた」とか書き込まれているのも見たりして。

 

――そういうのを見ると……。

まさゆき 自分の力で作り出した地図ではないのに、なぜか悲しくなりますね(笑)。

 

――でも「ありがとう」って言ってくれる人も多いでしょう?

まさゆき そうなんです。オーブを入手するにはマルチプレイで大魔王を倒すほうがいいということが8月の中旬ごろにわかって、そういった目的の集まりに参加するようになりました。行く先々で「地図の人ですか?」と聞かれて「本人です」と答えると、そのたびにとても温かく迎えてもらいました。中には、恐かったり恥ずかしかったりで、本人とは言えずにごまかしてしまった集まりもあったんですが……。それに、9月末に久しぶりに掲示板に書き込みをしたんですが、そこでもみんながお礼を言ってくれました。でも、やっぱり僕はどう答えたらいいのかよくわからなくて、とにかく謙遜するしかなかったんです。僕が何を求めてまたそこに行ったのかは、自分でもよくわからないんですけど……。

 

――あえて自己分析をするとしたら、なぜだと思いますか?

まさゆき そうですね……(しばらく沈黙)。地図を配布しに秋葉原に行った帰りに、僕の宿屋に残っていた30人のメッセージを見たんですね。その中のひとりが、僕の主人公の装備品を褒めてくれたんです。ものほしざおだったか、たけやりだったかがステキですね、と。その方と、さっきの蕎麦屋さんの書き込みをしてくれた方。あと地図を配ったあとに、掲示板に僕へのお礼の書き込みをしてくれた方がいたんですね。その方は……『ドラクエIX』のストーリー中に、星のオーラ(※12)って出てくるじゃないですか? それをたとえに使って、「まさゆきさんのところには星のオーラがいっぱいだね」って言ってくれたんです。僕はその3人にひと言「ありがとう」って言いたかったのかもしれません。

 

――お礼を言われるんじゃなくて、言いたかったと?

まさゆき はい。僕はとても楽しく『ドラクエIX』で遊ぶことができたし、いまも楽しく遊んでいます。それは僕が地図を発見してから、僕に関わってくれた皆さんのおかげですから。僕の書き込みを信じて、あの日秋葉原まで来てくれた人たちと、その後、僕の地図をクリアーして広めてくれた人たちには、とくに感謝しています。究極的なことを言ったら、ニンテンドーDSを作ってくれた任天堂さんや、『ドラクエIX』を作ってくれたスクウェア・エニックスさんにも感謝しています。それに、僕が見つけた地図で遊んでくれた皆さんにも、「ありがとう」と言いたいです。でも、僕はいままでそれを言えずにいました。できれば、この場で皆さんにお礼が言いたいんですけど……。

 

――そういうことでしたら、ここでぜひどうぞ!

まさゆき 皆さん、いままで本当にありがとうございました。僕はまだまだ『ドラクエIX』をやり続けます。これからも、どうぞよろしくお願いします!

 

(2009年10月某日 週刊ファミ通編集部にて収録)



※『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の公式サイトはこちら



■注釈

丘(※1)

ウォルロ村の東にある、天の箱舟でのみ行ける場所。大量の経験値を持つメタルスライムやメタルブラザーズ、はぐれメタルなどが出現する。

 

地図の系統(※2)

宝の地図に出現するモンスターの系統は、地図の名前によってある程度は判断できる。たとえばまさゆきの地図なら、“見えざる”の部分がB1Fに出現するモンスター、“魔神の”の部分がその洞くつのボスのヒントだ。

 

おたからさがし(※3)

盗賊のおたからスキルにスキルポイントを100P振り分けると修得できる特技。そのフロアにある赤い宝箱と階段の位置が表示される。

 

オンリー系(※4)

稀に、フロア内のモンスターのシンボルが1種類しか登場しない地図が存在する。それを指すスラング。まさゆきの地図は経験値を稼ぎやすいメタルキングオンリーなので、人気を博した。

 

はぐれメタルオンリーの地図(※5)

特定のフロア内に、はぐれメタルのシンボルしか出現しない地図。

 

せんれき(※6)

プレイ時間や戦闘勝利回数、クエストクリア数などが表示されるせんれき画面のこと。

 

ショボイ感じ(※7)

コーディネートの方向性。「カッコいい感じ」の逆。

 

3行に分けて(※8)

プロフィールせっていでは、自由なメッセージを3行まで記入できる。

 

蕎麦屋さん(※9)

秋葉原の某量販店の上に居をかまえる蕎麦屋。

 

Wi-Fiステーション(※10)

ニンテンドーWi-Fiステーションのこと。

 

メガネのかわいい女子店員さん(※11)    

まさゆきの記憶を頼りに描いてもらった似顔絵がコレ。

 

星のオーラ(※12)

『ドラクエIX』のストーリー上で非常に重要なもの。人から感謝されることで、星のオーラをもらえる。これをたくさん集めていくことが、主人公のおもな目的となる。

  

 

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