HOME> ゲーム> 『アーマード・コア 3 ポータブル』全国大会で16人の猛者が激突
●“熱暴走”システムが勝敗を分ける要因に?
2009年10月3日、フロム・ソフトウェア社屋で“アーマード・コア チャンピオンシップ トーナメント 2009 シーズン1 決勝大会トーナメント”が開催された。これは、同社から発売中のPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『アーマード・コア 3 ポータブル』による全国大会。約2ヵ月半に渡る全国予選を勝ち抜いた12人の猛者と、メディア枠の3名、フロム・ソフトウェアのアリーナ川手氏による16名でトーナメントが行われた。
地区予選は九州、近畿、東海、関東(1)、関東(2)、北海道の各地区で行われ、優勝者と準優勝者が決勝トーナメントに出場。大会を見守った鍋島俊文プロデューサーが「男ばかりなのが、このゲームらしくていいですね。男らしい大会を期待しています」と挨拶したように、出場者は全員男性という、昨今では珍しい大会となった。なお、大会出場者は16名だったが、会場には参加者の数倍の観戦者が訪れ、人気の高さを示した。
1回戦の舞台は“ARENA”。ここは遮蔽物がまったくないステージで、ミサイル系の武器やガンタイプの武器の撃ち合いとなる。相手に近づくまえに撃たれてしまうので、ブレードが活躍する場面はほぼ皆無で、横ダッシュやジャンプを駆使して相手のロックオンを回避しつつ、射撃で削っていく作戦がとられる。その際に、相手の動きを確認してから射撃や回避運動を始めたのでは遅れをとることが多く、相手の動きをある程度読むことが必要であるようだった。波乱が起きにくいステージだが、その分、展開に左右されず、実力が如実に反された戦いになったようだ。メディア枠として、ファミ通グループからはあらじ谷塚が参戦したが、力及ばず、この1回戦で敗退。アリーナ川手氏も含めて、特別参加の選手は、相手にとってボーナスとなった面もあったが、そんな中、某メディアから参加したJ氏が1回戦を勝ち上がった。鍋島プロデューサーによると、『アーマード・コア』シリーズの大会でメディア枠の選手が勝つことは非常に珍しく、鍋島氏の記憶にはこれまでに1回もないとのこと。それだけ地区予選を勝ち上がった選手のレベルは高い。
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あらじ谷塚選手 |
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アリーナ川手選手 |
この“ARENA”とはうって変わって、2回戦の“STRUCTURE”は、数本の巨大な柱を挟んで、互いが対峙するステージ。柱の間から射撃するほか、軽量な機体で相手の懐に飛び込み、ブレードを浴びせるなど、作戦の幅が広がるステージだ。反面、相手が飛び込んできたところを迎撃するスタイルをとった選手どうしの試合では、膠着状態に陥る場面も見られた。その場合、AP(HPのような数値)が高い機体がやはり有利で、最終的にしびれを切らした相手が飛び込んでくるところを迎撃することで決着が着いていた。2回戦で観戦者の注目はメディア枠から1回戦を勝ち抜いたJ氏の試合に集まった。J氏は試合まえにブレードによる近接戦闘を主体とすることを公言していたが、相手のおいげn氏も同じくブレード主体の戦闘でこれを受けた。試合は激しい斬り合いとなったが、テクニックで上回るおいげn氏が、まさに横綱相撲と言える内容でJ氏を退けた。
2回戦終了後、観戦者を含めたフリートーナメントが行われたほか、休憩時間が設けられた。休憩時間には、寿司職人がその場で握った“アーマード・コア寿司”が全員に振る舞われた。
準決勝以降は異なる3ステージでの戦闘を2本先取したほうが勝ちとなる形式で行われた。ステージは“ABONDONED FACTORY”と“ARENA”、“WASTELAND”。 “ABONDONED FACTORY”は、上部に梁のような骨組みが存在する2階構造のステージ。タンクタイプの機体で2階部分に上がり、そこから相手を狙撃する戦法が見られた。“WASTELAND”は砂塵により視界が限られるステージで、突然、近くに現れる相手に対処することが必要で、瞬時の判断力が求められる。ことなるタイプのステージによる3本勝負で、総合的な力が試されたわけだ。なお、試合の解説は鍋島プロデューサーとあらじ谷塚が行った。
決勝に勝ち上がったのは、関東地区(2)準優勝のnaname氏と、東海地区優勝のame氏。1本目の “ABONDONED FACTORY”では互いに距離を取って、2階部分からキャノンやミサイル、ライフルを浴びせるという展開に。双方が様子をうかがいあっているのか、数分間、にらみ合いが続いた。勝負が動いたのは残り時間2分を切ったところで、示し合わせるように両者が距離を縮め、激しい撃ち合いとなった。銃撃戦はame氏が有利かと思われたが、naname氏の放ったグレネードがヒットし、逆転勝利となった。2本目の“ARENA”は初めからライフルと曲射砲による激しい撃ち合いとなった。APが急速に減っていく早い展開の試合で、しかも逆転につぐ逆転というめまぐるしい試合となった。撃ち合っている当人も、自分が勝っているのか、負けているのか、把握できていなかったのではないだろうか。最終的にAPの差が300もつかない僅差となったが、ame氏が勝利。勝負は3ステージ目の“WASTELAND”に持ち越された。
最終戦は、両選手ともにフロートタイプの機体を選択。左右の動きで相手の射撃を交わしながら撃ち合う試合となった。準決勝以降の実況を観戦者の有志が行っていたのだが、この最終戦の実況が「雨の降らないはずの砂漠でレーザーの雨が降り注ぐ!」とアナウンスしたとおりの激しい銃撃戦だったが、最終的に“熱暴走”システムが勝負を分けた。本作では、機体の熱がコアの耐熱温度を超えると“熱暴走”の状態となり、一定時間、APが減少していく。この“熱暴走”は多くの場合、グレネードの爆発などの高熱によって誘発されることが多い。この試合の最終局面では、naname氏の放った投擲武器がame氏の機体にヒットし、“熱暴走”状態に。ame氏のAPが1000を切り、naname氏が優勝かと思われたが、ame氏の投擲武器がnaname氏に当たりnaname氏も“熱暴走”となった。双方ともAPが1000を下回る状態で“熱暴走”という危険な状態となったが、さきにame氏が“熱暴走”状態から復活。naname氏は“熱暴走”状態のままタイムアウトとなった。残りAPが115対552という僅差でame氏が優勝となった。
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