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そのとき地球で何が起こったのか!? もうひとつのストーリーが語られるシリーズ最新作『Halo 3(ヘイロー3): ODST』インプレッション
【プレイ・インプレッション】

2009/9/20

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●ストーリーの楽しさはシリーズ屈指、“人間ドラマ”が堪能できるシリーズ最新作

 全世界で累計2700万本という驚異的なセールスを記録する、マイクロソフトブランド最強シリーズ『Halo(ヘイロー)』。その最新作にあたる『Halo 3(ヘイロー3):ODST』が、いよいよ2009年9月24日に発売される。シリーズのファンを熱狂させてやまない爽快なアクションはもとより、さらなる進化を遂げた本作に、『Halo(ヘイロー)』シリーズはすべて遊び込んでいるというライターの喫茶板東が迫る。

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●マスターチーフではなく、一兵士にスポットを当てた外伝ストーリー


 いよいよ発売直前となった『Halo 3(ヘイロー3):ODST』は、世界中で大ヒットし、いまなおマルチプレイが楽しまれているFPS(一人称視点シューティング)『Halo 3(ヘイロー3)』のスピンオフ的位置づけの作品にあたる。いままでの『Halo(ヘイロー)』シリーズは史上最強の強化兵士“マスターチーフ”が主人公だったが、今作ではODST隊員、つまり生身の人間が主人公となる。マスターチーフらが激戦をくり広げていたころ、地球では何が起こっていたのか……が描かれる。ストーリーに関しては、本編を補完する外伝的なものといえるだろう。『Halo(ヘイロー)』シリーズはマルチプレイが気になるが、まずはシナリオをじっくりと楽しむべく、ここではストーリーモードにあたるキャンペーンモードをプレイしてみることにしよう。

●作戦中にアクシデント発生、そして地上では……!?

 西暦2552年。長期にわたって戦いをくり広げてきたコヴナント(敵対するエイリアンの総称)に、ついに地球の座標を突き止められた人類は、アフリカの大都市ニューモンバサで激戦を展開していた。ODST隊員は、軌道上から地上へと降りたち、地上へ侵入したコヴナントおよびその巡洋艦を排除するミッションを与えられることになる。 専用のポッドで次々と地上へと降下するODST隊員。だが突如コヴナント艦がワープジャンプし、そのスリップスペースショック(衝撃波)を受けたODST隊員たちは、ちりじりに地球に落下してしまう。

 

 それから6時間後、新兵隊員“ルーキー”はポッドの中で目を覚ます。周囲の状況や、仲間たちはいったいどうなったのか――。プレイヤーは、このルーキーとなり、ニューモンバサを舞台に仲間を捜索することとなる。

 ルーキーの眼前には、激しい戦いによって荒れ果てたニューモンバサの街が広がる。すでに日は暮れており、戦いの爪跡は随所に見受けられるが、付近に人影は見当たらない。倒されたODST隊員を除いて。奇妙な静寂が支配する中、生き残りのODST隊員の探索を開始するが、前方で何か動くものを発見する。……コヴナントの小隊だ!

 幸い、まだ敵はこちらに気づいていないようだ。物陰に隠れてやり過ごし、敵が通り過ぎたところを背後から銃で殴りつけ、なんとか撃退に成功する。街の状況を見れば一目瞭然だが、この地域はコヴナントに支配されてしまったようだ。手持ちの弾薬数も心もとない。避けられる戦いは回避し、いち早く仲間と合流しなければ!

●従来のシリーズよりもバトルの緊張感が大幅にアップ

 ……という感じで序盤をプレイしてみたのだが、ここまでわかった特徴をまとめていこう。本作の特徴として、シリーズで初めて“モーショントラッカー”が廃止されたことが挙げられる。シリーズでおなじみの“モーショントラッカー”は、周囲に動いているものを感知したら表示する、いわゆるレーダーだ。周囲に敵がいた場合、肉眼で確認しなくとも、その存在と大まかな場所を戦闘前に知ることができたのである。 だが本作、というよりODST隊員はこの機能を所持していないため、敵は実際に目で見つけなければならない。過去シリーズに比べて、いつどこで襲われるかわからない緊張感が大幅に上昇しているのだ。

 また、ODST隊員は『Halo 3(ヘイロー3)』のマスターチーフとは異なり、時間の経過ではライフが全快しない。攻撃を受けてシールドが解除され、さらにダメージを受けてライフが減少したら、ヘルスパックを入手して回復する必要がある。このライフシステムは初代『Halo(ヘイロー)』に近いものといえるだろう。

 本作のもうひとつの特徴として、レベルデザイン(マップのレイアウト)が大きく変化していることも特筆したい。これまではあまり複雑・広大なマップはなく、目的地まで一直線に進む作りとなっていた。いわば“迷いにくい作り”となっていたのだが、今作では広大なマップを中心に、比較的自由に探索できるスタイルへと変貌を遂げているのだ。

 このため、マップを探索する楽しみが新たに加えられた。また、マップのあちこちにある端末を調べると、“オーディオログ”を入手することができる。これはコヴナントが襲来した当時の音声記録と思われるもので、当時(といっても数時間まえだが)の市民の状況を垣間見ることができる。アイテムを捜すおもしろさに加えて、物語の背景、ストーリーをさらに詳しく知ることができるのだ。

 『Halo(ヘイロー)』シリーズはその壮大なストーリーや深い世界設定も大きく評価されているため、ファンならばぜひこの“オーディオログ”を全部集めておきたいところだ。ちなみに、“オーディオログ”を集めると実績が解除されたり、武器庫が開放されるといったメリットもある。

●バイザーの機能で視覚的な情報は大幅に増えた

 非常に広大な世界で、さらに敵も見つけにくいため、初心者には厳しいのでは? と思う人もいるだろう。だが、ODST隊員はマスターチーフにない機能も持ち合わせている。そのひとつが“バイザーモード”だ。この機能をオンにすると、障害物や敵の輪郭が線画で表示され、さらに敵の輪郭は赤色で表示される。このため、視覚的に敵の位置を把握する能力はマスターチーフ以上といえるだろう。暗闇でも有効なため、暗視ゴーグルとしても活用できる。

 さらに、データベースからマップをダウンロードすれば、周囲のマップを確認することも可能だ。周囲の建物や目的地、さらには発見した敵の位置も表示される。マップが広いから迷いまくり、という心配は無用だ。ただし、マップを見ているときはゲームが停止するわけではないため、安全な場所で見たり、またはす速く確認するといった工夫が必要となる。敵はこちらの準備を待ってはくれないのだ。

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▲暗闇でも敵を確認できる“バイザーモード”。

▲マップを見られる“バイザーデータベース”。


 ●難しいけどおもしろい! この戦いのワクワク感は『Halo(ヘイロー)』ならでは

 さて、そんな感じで緊張感あふれる戦いをくり返しつつ進んでいたところ、壁に突き刺さったODST隊員のヘルメットを発見した。いったいどのような状況でこうなったのか、ヘルメットの所持者は果たして無事なのか……!? 不安が胸をよぎる中、視点は一転してルーキーから別のODST隊員へ。今度は別のODST隊員を操作し、彼が遭遇した状況をフラッシュバック的に体験し、最終的には突き刺さったヘルメットの謎、どうしてこのような状況になったのかを知ることができる。

 そう、本作はミッションごとに複数人の立場から物語を体験し、地球で起きた戦闘を複数の視点から楽しめる、という作りになっているのだ。また、ODST隊員どうしでの人間関係が語られることも注目したい。本編の主人公であるマスターチーフは寡黙な性格だけに、終始戦いに明け暮れていたが、本作での主人公は生身の人間であるODST隊員。より“人間らしい”ドラマが展開されるのだ。

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▲ODST隊員たちの人間くさいドラマも今作の楽しみどころのひとつ。


 そんな調子で先の物語が気になり、数時間プレイしてみたところ、マップは広いわ、敵の位置はわからんわ、体力はほっといても全快しないわで、マスターチーフに比べて非常にきびしい戦いを強いられた。その代わり、バトルの緊張感はシリーズ最高峰に感じ、個人的にはかなり楽しめた。難易度ノーマルでもポコポコ倒されまくったが“次こそは!”という感じで何度も挑戦したくなるバランスなのだ。

 かといって初心者にはオススメできないかというと、そういうわけでもない。難しかったら難易度を下げればよいし、オンラインでフレンドと協力して進めることも可能だ。ひとりで遊ぶより寂しくないし、さらに共闘感も得られるため、なにより楽しいのだ。

 そんなわけで本作から『Halo(ヘイロー)』の世界に飛び込んでくる方は、本作を気に入ったらぜひ本編の『Halo 3(ヘイロー3)』も遊んでみてほしい。重厚な世界設定が気になる、という方はスピンオフ作品といえるシミュレーション『Halo Wars(ヘイロー ウォーズ)』もチェックしていただきたい。さて、筆者はキャンペーンの続きを遊んできます! あ、でも久しぶりに『Halo 3(ヘイロー3)』もやりたくなってきたなあ……。
 

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▲激しい戦いは続く……。



 ちなみに、今回は紹介できなかったが、『Halo 3(ヘイロー3):ODST』にはマルチプレイの新要素として“ファイアファイト”というのがある。最大4人が協力しての“ファイアファイト”は、押し寄せるコヴナントの攻撃をしのいでいくという、いわばサバイバルモード。『Halo(ヘイロー)』シリーズといえば、やはりマルチプレイだけに、『Halo(ヘイロー)』シリーズの新機軸ともいうべき“ファイアファイト”はファンのあいだでも大いに盛り上がりそうだ。


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▲新機軸のマルチプレイ“ファイアファイト”。

 

Text by 喫茶板東


筆者紹介 喫茶板東

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ファミ通Xbox 360などでオシゴトをしているフリーライター。国産・海外産にこだわらず、おもしろそうなゲームにはなんでもチャレンジ。ゲームの研究に余念がない……といえば聞こえはいいが、じつは単に貪欲なゲームオタク。最近は積みゲーを崩している日々で、『ブルードラゴン』や『トラスティベル〜ショパンの夢〜』などをプレイ。


『Halo 3(ヘイロー3):ODST』

対応機種

Xbox 360

メーカー

マイクロソフト

発売日

2009年9月24日発売予定

価格

7140円[税込]

テイスト/ジャンル

SF/アクション

備考

コレクターズパック(限定版)同時発売

 
※『Halo 3(ヘイロー3):ODST』の公式サイトはこちら
※ファミ通.comの特設サイトはこちら

[喫茶板東の過去のレビュー記事]
※『Halo(ヘイロー)』の戦争を自分で指揮できる快感!『Halo Wars(ヘイローウォーズ)』インプレッション
 

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