携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> ゲーム> アイドル視点で描かれるシリーズ最新作『アイドルマスター ディアリースターズ』

アイドル視点で描かれるシリーズ最新作『アイドルマスター ディアリースターズ』
【プレイ・インプレッション】

2009/9/17

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

●初心者向けの敷居の低さに、新たな可能性を盛り込んだ意欲作

 新人アイドルたちが、トップアイドルを目指す姿を描くアドベンチャーゲーム『アイドルマスター ディアリースターズ』。いまなお根強い人気を誇る『アイドルマスター』シリーズの最新作として、ニンテンドーDSで登場する作品だ。同作は、これまでのシリーズとは違い、アイドル自身の視点で物語が展開していく。つまり、アイドル=プレイヤーという、いままでにない構成となっているわけだ。この作品を、『アイドルマスターSP』で初めて『アイドルマスター』という作品に触れ、ドップリとその世界に浸かってしまったフリーライター、世界三大三代川がいち早くプレイ。その印象をアツく語ってもらった。

 

●プレイ感覚はあくまで『アイマス』

 

 2009年5月30日。その日、筆者は東京のJCBホールにいた。熱心なファンの方なら、日付と場所ですぐにわかるだろう。そこでは、『アイドルマスター』のライブツアー東京公演が行われていた。そのライブの終盤、突如発表されたのが、『アイドルマスター ディアリースターズ』(以下、『アイマスDS』)である。新たなアイドルが登場するだけでなく、876プロという事務所からという、一新された発表に、多くのファンから喜びの声と同時に、驚き、戸惑いの声も漏れていた。2階の取材席にいながら、そのあまりの反響の大きさに非常に驚いたものである。それから3ヵ月半。ついに『アイマスDS』が発売となった。

 

 『アイマスDS』は、ニンテンドーDSで初めて登場する『アイドルマスター』シリーズの作品。従来作は、自身がプロデューサーとなってアイドルを育てる育成シミュレーションだったが、今回はプレイヤー自身がアイドルとなって、トップアイドルを目指すアドベンチャーゲームになっている。選べるアイドルは超有名アイドルの娘である日高愛、ネットアイドルから現実に飛び出してきた水谷絵理、大きな秘密を抱えた秋月涼の3人。ご存じの方も多いかもしれないが、中でも秋月涼は性別を隠し、女の子アイドルとしてデビューする男の子(!)。男性プレイヤーが女性アイドルになりきってプレイする違和感をなくすために用意されたキャラクターだと言うが、実際にプレイしてみると、コミカルな展開の多さに違和感を感じるヒマもなく、自然と物語に入ってしまう。そんな秋月涼のイベントはのちほど説明するとして、まずはゲームの流れを説明しよう。

 プレイヤー=アイドルは、月曜日から土曜日の毎日にその日のスケジュールを決め、レッスンか営業、オーディション、休みのいずれかを選択する。日曜日は休日となり、ほかのアイドルのライブ見学や、ファンからのプレゼントの受け取りなどが可能だ。そして、いくつかの営業をこなすとオーディションが開催される。そのオーディションの結果を受けて、つぎのストーリーへと進んでいく。これをくり返し、最終的にトップアイドルを目指すのだが、このオーディション結果によってエンディングが変化するマルチエンディングシステムとなっている。
 

imasds01
imasds02
imasds03


 

●初心者向けになったゲーム性

 

 従来のシリーズ作をプレイしている人ならばお気づきかと思うが、ジャンルが変わったわりにゲームの流れはさほど変わっていない。週ベースで決めていたスケジュールが日付になったり、オーディションが物語の区切り的な役目を担っていたりと、細部は変わっているものの、プレイ感覚はいたって従来と同じ『アイドルマスター』だ。では、もっとも変わった部分はどこかと言うと、活動期限である。
 本作には一切の活動期限がなく、オーディションを受けるまで、いくらでもレッスンが受けられるのだ。能力上昇値に限界があるため、どれだけレッスンをしてもパラメーターが伸びなくなることはあるが、限界値に近いほどオーディションに合格しやすくなるため、慣れていない人は限界までレッスンをすればほとんど合格できるだろう。ちなみに、本作ではレッスンは3種類になったほか、オーディションは右から流れてくるバー(いわゆる思い出ボム)の中でGOODの位置をタッチするだけという単純なものになっている。これは、どんなユーザーでもプレイを継続すれば必ずエンディングにたどり着けるようにという狙いから作られたシステムであり、事実、オーディションに不合格だったとしても、物語が途切れず進むようになっている。

 

imas01
imas04


 

●初心者もシリーズファンも楽しい営業パート

 

 ゲーム性が従来よりも単純明快になった分、力を入れられたのが、自身がアイドルとなって挑む営業である。従来作の営業は、担当アイドルの性格を考えながら、最適な選択肢を選ぶものだったが、本作では自身の行動を選ぶものが多い。もちろん相手との受け答えで登場する選択肢では相手の性格などを考える必要があるが、たとえば秋月涼の営業の中には、テレビ局でトイレに行きたくなり、どこのトイレに行くかという選択肢や、胸パットの位置を直すべく、下画面に表示される秋月涼をタッチするといった、自身に関わる選択肢が登場する。

 そのほか、下画面にアイドルの顔が表示され、タッチする方向へ顔を向けるミニゲームのようなものもあり、ニンテンドーDSの特色を活かした営業が盛り込まれているのも特徴のひとつである。また、3人のアイドルの物語はときおりリンクすることがあり、日高愛でプレイしているときに登場した物語が秋月涼の物語でも登場し、それぞれの視点で物語が語られることになるのだ。これは従来作になかった、まさにアイドルになるシステムだからこそ生まれた楽しみである。

 

 ちなみに、各アイドルの物語には、ときおり765プロのアイドルが登場することがある。本作の物語での765プロアイドルは誰もが知名度を得て、有名になったあとの姿。従来作のアイドルランクで言うとB以上はあると思われる。星井美希にスーパーアイドルといった枕言葉がついたり、如月千早に「あの如月千早!?」という表現がされるのは、とくに古くからシリーズを追いかけているファンの方には非常に感慨深いのではないだろうか。なお、天海春香に“歌がうまい”という形容詞がついたときには、いろいろ複雑な感情がよぎったのはあくまで余談である。閑話休題。
 そんな765プロのアイドルとは、たまにレッスン場で出会い、レッスンを見てアドバイスをくれる場合がある。先輩のスーパーアイドルが見ている前でレッスンをうまくこなすと、さらに効果が得られるのだが、無難な結果、つまらない結果になってしまうと、水瀬伊織あたりからは、非常に冷たい言葉を投げかけられるので要注意だ。

 

imas06
imas07


 

●新たな可能性を感じさせるライブシーン

 

 『アイドルマスター』の欠かせない要素と言えば、やはりライブシーンだろう。ニンテンドーDSのグラフィックでは、Xbox 360、PSPと比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまうが、実際に動いているシーンは、想像以上によく動き、ついつい見入ってしまう。また、これまでになかったアイドル後方からの視点では、客席できらめくサイリウムを見ることができる。これは、アイドルになりきるゲームならではの視点だが、ぜひほかのシリーズ作にも入れてほしいと思える演出だ。
 そして、ライブパート最大の特徴は、各パートごとに“振付パネル”を使って、自在に振りつけができるところ。たとえば『キラメキラリ』に『shiny smile』のコケそうなモーションをあてはめるといったこともできるのだが、モーションとモーションをキレイにつなげるのは至難の業。これをうまくつなぎ合わせ、曲ともシンクロさせれば、それこそ動画サイトで高い人気を誇れるかもしれないという代物だ。難度は高いが、ネット中に散らばる猛者には使いこなす上級者も現れるはず。今後のシリーズ作にも導入すれば、また新たな展開が生まれる気配すら感じさせるものだ。

 

imas03
imas05

 

imas10
imas02
imas09


 

●“PROJECT IM@S 2nd VISION”の第一歩として

 

 ストーリー部分はどうしてもネタバレになってしまうため、システム部分での紹介をメインに書いてきたが、本作の魅力は新人アイドルとしての成長物語。それぞれ未熟ながら可能性を秘めた3人が、周囲のスタッフや765プロの諸先輩方の協力とともに成長していく物語は、ときに感動的で、ときにコミカルで、非常に表情豊かな物語となっている。また、本作のテーマ曲『“HELLO!!”』をはじめ、本作の新曲がどれもすばらしい。ぜひ765プロのアイドルにも歌ってほしい曲に仕上がっている。アドベンチャーにジャンルを変え、敷居を大きく下げた本作は、シリーズ初心者に遊んでもらいたい作品だ。一方で、従来作のファンならば、本作の中で765プロ所属アイドルの成長を感じ、ひいては『アイドルマスター』シリーズの成長すらも感じるかもしれない。そんな『アイマス』シリーズが刻む、新たなる第一歩。シリーズファン、初心者問わず体験すれば、新たな魅力に気づくことは間違いない。……秋月涼の秘密のような魅力ではなく。

 

text by 世界三大三代川

 

著者紹介
世界三大三代川

 imas08

週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。某動画サイトで『アイマス』を知ってからは、のめり込むいっぽう。本作で好きなキャラクターは、……いろいろ悩んだりもしたけれど、そっちの世界に興味はないけれど、秋月涼。

 

アイドルマスター ディアリースターズ

対応機種

ニンテンドーDS

メーカー

バンダイナムコゲームス

発売日

発売中

価格

6279円[税込]

テイスト/ジャンル

アイドル・育成/アドベンチャー

備考

ニンテンドーWi-Fiコネクション対応、DSワイヤレスプレイ対応、DSダウンロードプレイ対応、プロデューサー:坂上陽三、ディレクター:梶岡俊彦、Project IM@Sディレクター:石原章弘、キャラクターデザイン:田宮清高(876プロダクション)、窪岡俊之(765プロダクション)


 

※『アイドルマスター』公式サイトはこちら
 

【プレイ・インプレッション】の関連記事

特別企画・連載

一覧へ

地球の運命を賭けた最終決戦が開幕する!『マスエフェクト3』動画・マンガ追加

RPG要素とTPSが融合した高いゲーム性、宇宙を股にかける壮大なストーリーで人気の『マスエフェクト』シリーズ最新作が3月15日に発売される。ここでは、動画、マンガ、企画記事という3つの手法で、本作の魅力を余すことなくお伝えしていく!

フレッツ光で『モンスターハンター フロンティア オンライン』をプレイしよう!!

現在、NTT東日本・NTT西日本の“フレッツ光”と『MHF』による“フレッツ光 モンスターハンター フロンティア キャンペーン”を実施中。フレッツ光を利用して『MHF』をプレイすることで、光刀(太刀)を始めとする特典の数々が手に入るぞ!

流される血のみが、歴史を塗りかえる!『ドラゴンエイジ‐ブラッドメイジの聖戦‐』

全世界で累計600万以上のセールスを誇る人気ファンタジーRPG『Dragon Age(ドラゴンエイジ)』シリーズが完全映画化! 日米合作によるフルCGアニメとして、『ドラゴンエイジ‐ブラッドメイジの聖戦‐』が2012年2月11日より全国ロードショー公開される。未曾有のファンタジー世界の幕が上がる!

死なない男と金髪美女の明日の行方は!?『ネバーデッド』!

魔王との戦いに敗れ、不死身の身体になってしまった男ブライスの悪魔との戦いを描くアクションゲーム『ネバーデッド』。ここでは、ブライスと彼を取り巻くキャラクター、不死身ならではのユニークなアクションの数々、そして、最大4人で楽しめるマルチプレイの特徴を紹介する。

難民はやがて英雄となり栄光をつかむ! 『ドラゴンエイジII』!第2回更新

全世界累計320万本以上の出荷本数を記録した、大作ファンタジーRPGの続編『Dragon AgeII(ドラゴンエイジII)』が、いよいよ日本でも発売される。難民から英雄となった主人公“ホーク”の壮大な一代記を、どのように描くかはプレイヤーの選択次第だ。

扱う情報はR★だけ! ロックスター・ゲームス情報局をオープン

『グランド・セフト・オート』シリーズや『レッド・デッド・リデンプション』などで知られるロックスター・ゲームス情報だけを総合的に取り扱うサイト、ロックスター・ゲームス情報局がオープン。全面協力により、最新情報からその偉大なヒストリーまで全紹介!

傭兵となって巨人族に立ち向かえ!『ラグナロク オデッセイ』!

PCのオンラインRPG『ラグナロクオンライン』をベースにスピンアウトされた3Dアクションゲーム『ラグナロク オデッセイ』。巨人族との戦いが描かれる本作の魅力をお届け!

暗殺者エツィオの最後の戦いがここに!『アサシン クリード リベレーション』!第8回更新

『アサシン クリード』シリーズ最新作が、2011年12月1日に日本上陸。この特設ページでは、ゲームの概要に加え、本作の舞台であるトルコ・イスタンブールの現地取材もお届け。本作の魅力を余すところなくお伝えしていく。

新たなクリスタルの物語が始まる!『モンスタードラゴン』!

『モンスタードラゴン』は、基本無料&Webブラウザ上でプレイできるという手軽さと、シミュレーションゲームにトレーディングカードゲームの要素を取り入れた、本格的なシステムを併せ持つゲーム。ここでは、本作の世界観や基本的なゲームの流れを、スクウェア・エニックスならではのファンタジー色溢れるイラストとともに紹介する。

今度こそFPS界の名物男デュークがやってくる!『Duke Nukem Forever(デューク ニューケム フォーエバー)』!

ベイブ(女の子)とビールときわどいジョークが大好きなマッチョマン“デューク・ニューゲム”。前作『デューク ニューケム トータル メルトダウン』でエイリアンを撃退して地球の英雄となり、この世の春を謳歌するデュークの前に、ふたたびエイリアンが襲来する!FPS界の生きる伝説デュークと、エイリアンの戦いの始まりだ!

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

その他のニュース

『ドラゴナ』のオープンβテストがスタート! ハンゲームのプニャもゲスト出演でお祝い&イカ娘が早速侵略中

ネクソンは2012年2月22日、新作オンラインRPG『ドラゴナ』のオープンβテストをスタートした。

『ドラゴンネスト』アカデミックの2次職“アルケミスト”などを実装

NHN JapanのオンラインアクションRPG『ドラゴンネスト』では、2012年2月22日にアップデートを行い、アカデミックの2次職“アルケミスト”などを実装した。

『MHF』ひな祭りイベントがスタート、期間限定クエストは多彩なクエストを配信

カプコンの『モンスターハンター フロンティア オンライン』で、2月22日よりひな祭りイベント“ねこ★ねこ☆マーチ♪”がスタートしている。

『モンでき。』特別企画vol.19 『モンでき。』読者に聞いたモンスター略称!前編

『モンでき。』特別企画といたしまして、読者の皆様に投稿いただいたモンスターの略称の統計リポートをお届けいたします!

[海外ゲームニュース] 『新・光神話 パルテナの鏡』の桜井政博氏による解説動画がスゴい!

“Nintendo Direct(ニンテンドー ダイレクト)”第3回で披露された、桜井政博氏による『新・光神話 パルテナの鏡』によるプレゼンテーション映像がスゴい!

松本梨香 松原剛志 川添智久:『グレイトバトル フルブラスト』【週刊ファミ通Face完全版】

週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、歌手の松本梨香さん、松原剛志さん、川添智久さんです。

『NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション』仮面の男参戦! 対戦もストーリーも新要素満載

バンダイナムコゲームスより本日(2012年2月23日)発売となったプレイステーション3/Xbox 360用ソフト『NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション』。今回は、アニメ最新キャラクター“仮面の男”など、本作の新規要素を紹介しよう。

『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』大地の彼方にある世界樹を目指せ

自分だけの地図を作りながら、数多の危険と謎が待つダンジョンを探索する人気RPGの最新作が、ついに公開!

『エルミナージュ ゴシック 〜ウルム・ザキールと闇の儀式〜』超ド王道3DダンジョンRPG王道を極める!

伝統的なダンジョンRPGのゲームシステムを継承し、“自由度”と“やり込み要素”を重視した3DダンジョンRPG『エルミナージュ』シリーズ。その最新作がPSPでリリースされる。

本日(2012年2月23日)発売の週刊ファミ通は、『世界樹の迷宮』最新作の独占スクープ!

本日(2012年2月23日)発売の週刊ファミ通2012年3月8日号は、ファン待望の 『世界樹の迷宮』シリーズ最新作の『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』を独占スクー プ! ついに発売された超弩級の新感覚アクション『アスラズ ラース』の表紙 が目印だ!

ファミ通協力店の皆様よりご提供頂いた販売ランキングです。