HOME> ゲーム> 新システム続々判明! 『アサシン クリードII』開発者デモプレイリポート
●あのダ・ヴィンチが物語のカギを握る?
ドイツのケルンで開催中のゲームイベント“gamescom”。その会場にて、今冬発売予定のプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『アサシン クリードII』のクリエイティブディレクターを務めるパトリス・デジーレ氏にインタビューができる! とのことで、ユービーアイソフトのビジネスブースへ。今回は映像のみの出展ながら、多くのドイツのゲームファンがブースに詰めかけていたが、それを尻目に、取材との名目で、実機にて動いているところをたっぷり見てきました。その模様をお届けします!
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▲映像出展のみの『アサシン クリードII』だったが、ご覧のようにブースには長蛇の列。期待度の高さがうかがえる。 |
30分刻みというタイトなスケジュールでの取材をこなすパトリス氏を訪問すると、謎のスペイン人青年との合同取材(録音機材もカメラも筆記用具も持ってないし、英語もしゃべれないが、真剣に見入っていた)。あいさつもそこそこに、「今日はαとβの中間の状態にある実際のゲームの一部をお見せします」と言い、パトリス氏がおもむろにXbox 360のコントローラーを握る。どうやら、ただのインタビュー取材ではなく、プレイしながらのプレゼンテーションを行ってくれるらしい。事前に聞いていなかった二重のサプライズに驚きつつも、視線はすでに、画面に釘付けだ。
プレイは、フィレンツェの街から、しかも大きな建物の街並みを見下ろせる屋根上からスタート。15世紀の、素朴ながらも美しいフィレンツェの街を見下ろしつつ、ドゥオーモ、ベッキョ宮殿、ポンテ・ベッキョなど街の名所をガイドしてくれた。今回はサンタ・マリア・ノヴェッラ教会周辺を中心に紹介してくれるという。そう言ってもう一度360度グルリと街の眺望を堪能したあと、路地にあるワラの詰まれた荷車へダイブ! 前作でもおなじみのアクションだ。飛び込んで、近くの兵士のノドを掻っ斬ってワラ内へ収納。今作で加わったアクションだが、一連の流れは相も変わらず美しい。
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▲デモプレイでは15世紀のフィレンツェの町並みを堪能することができた。 |
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その後、何食わぬ顔でベネチアの町を闊歩する主人公のエツィオ。色褪せた建物や路地。現代とは違う素朴な衣装に身を包む街の人々。甲冑姿で不審者を捜す兵士。実際に見たことはないが、中世の趣きを感じさせる何気ない表現力の高さは見事。前作よりもグラフィック表現力は格段にアップしていると感じた。パトリス氏の説明もそこそこに、画面に食い入ると、うろうろしながら街の人々にぶつかり、そのたびに何やら"16"などと数字が表示される。どうやら、すごい勢いでスリをしているらしい。庶民から細かく銭をむしり取り、そのお金で、薬品を売ってくれる商店でお買い物。毒を購入。毒を買って何だかうれしそうなパトリス氏。このあと、毒の使いかたについて説明してくれるようだ。
街のいたるところには兵士がいて、衆人を監視している。そこで目立つ行動を取ってしまうと、当然ながら不審者としての扱いを受ける。不審がられないためには、目立たないこと。目立たないためには、衆人の中にまぎれてしまうのがベスト。街行く人の集団に入ると、集団に色がついて“グループ化”され、見つからなくなる。「前作では邪魔でしかなかった群集が味方になるんです。それに、この最中は絶対に捕まりませんよ」とのこと。街中での移動時は、これが基本となりそうだ。
だが、ここであえて目立って不審者になり、襲われるパトリス氏。「もう何回もやってるから」と手馴れたもので、ふたりいっぺんに、手首に仕込まれたアサシンブレードであの世へ葬る。「両手が使えるのも『II』の特徴で、倒した喜びも2倍だよ」と楽しそうに説明してくれるパトリス氏。しかもこれらの武器は、ダ・ヴィンチが作ってくれるとのこと。公式サイトのトレーラーにも出てくるパラグライダーもダ・ヴィンチ製らしいし、エツィオ君の復讐劇は、あのレオナルド・ダ・ヴィンチに懸かっているといっても過言ではなさそうだ。
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▲グラフィック、アクション、ゲームシステム……あらゆる面で前作からパワーアップしていることが感じられるデモプレイだった。 |
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慣れた手つきで音もなく敵を排除し、何やら人だかりのある一角へ。屈強そうな甲冑野郎を護衛に連れた男を倒すことが目的らしい。だが、そのまま戦うのはリスクが高い。すると、「いまからクールなアクションを見せるからよく見てほしい」と言い、“イーグルビジョン”を発動。イーグルビジョンを使うと、周囲が暗くなり、敵が赤く光って表示される。ターゲットが一目瞭然となる便利なシステムだ。そこで甲冑男の背後へ忍び寄り、毒ナイフを首筋へ投げると……。最初は毒と聞いていたので毒殺するのかと思いきや、その毒は錯乱系だったらしく、甲冑男は誰彼構わず斧を振り回し、周囲をなぎ払い始めた! 当然、近くにいた雇い主の男は真っ先におだぶつ。
ミッションは達成したが、さらにパトリス氏はいたずらっぽく笑いながら、その場へコインを投げる。どうやら、コインを地面に撒き散らすと、庶民の皆さんが我も我もとコインに群がってくるのだ(当然手持ちのお金は減るとのこと)。が、錯乱した甲冑男が暴れ回っているところへ投げたものだから……その場は目も当てられぬ惨状に! えっと、よい子の皆さんはマネしちゃダメよ! お金を撒く行為については、「もっと驚くことがあります」というが……これ以上の惨状を生み出すことでないことを祈るが、どんなことなのか詳細を知る日が楽しみだ。
といった流れで毒の効果とその活用法について解説したあと、今回のプレゼンのメインテーマである、教会内でのミッションを開始。ミッションは、シナリオ展開に関わってくるものは固定だが、受ける受けない、何を受けるかはプレイヤーの判断に委ねられている。画面右下にあるGPSマップに表示された箇所へ行くと伝書鳩がいるので、そこで伝言を受け取れば、ミッションがスタート。ミッションは、基本的にメディチ家から依頼される。今回は、教会内へ進入し、情報を仕入れることが目的だ。
教会へ入るには、まず教会の前にいる護衛をどうにかする必要がある。正面突破をしてもいいのだろうが、護衛の数が多いうえ皆屈強。無用な戦闘は裂けたいところ。そこでパトリス氏は、今度は違うお金の使いかたを教えてくれた。なんと街のごろつきを傭兵として雇ったのだ。そして雇った4人の傭兵に護衛と戦うよう指令を出し、騒ぎが起きているうちに裏手口へ。この一連の流れもやはり美しく、自分で遊ぶときに忘れないよう覚えておきたい。
内部へ入ると、そこは古びたカタコンベ。複雑に入り組んだ地形をしており、当然護衛の数も多い。入った場所によっては、余計な危険を伴う可能性もあるとか。見つからないよう行動することがこのゲームの肝だし、「ユーザーにルートを捜す楽しみを味わってほしい」と言っていたので、きっと、何度もやり直すことになるのだろう。
だが、限られた時間でのプレゼンということもあって、パトリス氏はマシンのような正確さで仕掛けを乗り越え、流れるような動きでカタコンベ内部へと進んでいく。これら流麗でダイナミックなアクションも『II』の醍醐味。細い木枠を連続ジャンプで飛び越え、天井から釣り下がっているシャンデリアの鎖に飛び移り、鎖の反動で向こう側の通路へと飛び込んでいく。そして、壁の出っ張りを利用してフリークライミングで登っていく。前作と赴きの異なる爽快なアクションは、見ているだけで気持ちいい。きっと自分で実現できたら、もっと気持ちいいはず。
その後、3人の護衛に見つかり戦闘に。下のフロアーから上にいるエツィオに向かって走ってくる護衛。そのうちふたりを上から飛び込んで瞬殺。だが、もうひとりは恐ろしさのあまり逃げ出してしまった! ものすごい勢いでカタコンベ内を走って逃げていく護衛。それを追いかけるエツィオ。逃げる敵を追いかけるという、これまた新しいアクションを立て続けに披露してくれるパトリス氏。逃げる護衛は、行く先々で通路をふさいだり、橋を破壊したりして、行く手を阻んでくる。すごい勢いで走りながらよくそんなことができるなあ、と暢気に考えているその横では、数々のトラップを悠々と避け続けるエツィオの雄姿。逃げ切られてしまうと、完全に通路がふさがれ、違うルートを捜さないといけなくなるらしい。このあたりの展開も、しっかり考えられて作られていることを、追いかけながら説明してくれた。
護衛を捕まえて始末したあとにムービーが挿入されるのだが、1478年4月26日にパッツィ家がロレンゾ・メディチの暗殺を企てているところを再現したシーンとのこと。どうやらやつらが敵の本体のようだ。シナリオは、史実に基づいて構築しているということなので、今後どんな展開が待っているのか? 想像を膨らませてほしい。ムービーが終わると、ステージクリアーの報酬として、お宝を接収。お金ももちろん手に入るが、ミッションクリアーの証である紋章を入手することで、のちのちボーナスに関わってくるとのこと。その後カタコンベから脱出。街へと戻って、つぎのミッションへ。といった具合に、自分なりにゲームを進めていくことになる。
駆け足でのプレゼンだったが、『II』を構成する基本的な要素の大部分を見せてもらったのは大きな収穫。第1報でもお伝えしていたが、改めて「『II』では多様性を重視しています」と強調していたパトリス氏。その言葉の意味がよくわかった。残念ながらデモプレイや写真撮影が一切禁止。詳細な画像や動画もないため、このレポートで、少しでもゲームについてわかっていただけたら幸いだ。
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