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難しそうに見えて意外にカンタン!? フライトシューティング初心者にこそオススメしたい『H.A.W.X(ホークス)』インプレッション
【プレイ・インプレッション】

2009/4/24

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●『H.A.W.X(ホークス)』は『トム・クランシー』シリーズの新機軸

 『H.A.W.X(ホークス)』は数多くのミリタリー系ゲームをリリースしている『トム・クランシー』シリーズ初のフライトシューティング。Xbox 360とプレイステーション3で発売される本作を、ファミ通Xbox 360を中心に『トム・クランシー』シリーズの記事を多く担当してきたフリーライター、マンモス丸谷がインプレッションする。

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▲『トム・クランシー』シリーズの新たなる展開とも言える『H.A.W.X(ホークス)』。大空でのバトルを楽しめる。


●“硬派”ではあるが“高難度”ではない『トム・クランシー』ブランド

 リアルなシナリオ、世界観を下敷きにハードな戦闘が行なわれる硬派なゲーム――というのが『トム・クランシー』シリーズがメディアで語られる、またはシリーズ未プレイの人がなんとなくイメージしている印象だと思う。確かに硬派なのは間違いないけれど、ハード=難易度が高いというわけではない。たとえば『トム・クランシー』シリーズの代表作『ゴーストリコン』や『レインボーシックス』では、ほとんどのステージに部下がついてきて、プレイヤーといっしょに戦ってくれる。そのため、オフラインではひとりで戦うことの多いFPS(一人称視点のアクションシューティング)の中では難易度の低い部類に入り、むしろ初心者に優しい仕上がりのゲームになっている。

 今回紹介する『H.A.W.X(ホークス)』もそんな『トム・クランシー』シリーズの系譜につながる作品で、フライトゲームになじみのない人でも楽しく遊べるように、さまざまな心配りがなされている。その中でも、もっとも目を引くのが、『H.A.W.X(ホークス)』独自のシステム、E.R.S(エンハンスド・リアリティ・システム)だ。

●独自のシステムが生み出す新しいプレイ感覚

 E.R.Sを簡単に説明してしまうと、戦闘機版のナビゲーションシステム。発動させると画面に三角形のゲートが現われ、敵機を追いかけている場合は攻撃の当てやすい位置を、自機にミサイルが近づいている際には回避ルートを表示、といったようにプレイヤーの置かれた状況に応じた最適な移動ルートを教えてくれる。そのためE.R.Sのナビに従って飛行していれば、操作ミスや敵の攻撃で墜落するということがほとんど起こらない。この墜ちない安心感というのは自分のような初心者パイロットには想像以上に心強い。攻撃に集中できるためか、敵の撃破もサクサク進む(ような気がする)。個人差はあると思うが、自分は4〜5ミッションほどこなしたところで撃墜されることはほぼなくなった。

 「機械に頼るのは男じゃないぜ!」という人には『H.A.W.X(ホークス)』のもうひとつの独自システム、デュアルコントロールシステムが用意されている。このシステムをオフにすると戦闘機を遠方から映すカメラワークに変化し、システムオン状態(通常の視点)で使えた機能が使えなくなる代わりに機動性がアップ。とくに旋回が左スティックだけで簡単に実行できる点が特徴で、いままでのフライトゲームでは1度チャンスを逃すと時間がかかった、敵機の背後を取る行為がとても楽に行なえるようになっている。失速すると機体制御が効かなくなり、態勢を立て直さなければ墜落するという危険はあるが、戦闘機をアクションゲームのキャラクターのように自由に動かせるのは、『H.A.W.X(ホークス)』でしか味わえない操作感覚。E.R.Sを使った安全指向とリミッターを解除した自由度の高い操縦方法という、相反するふたつの操作方法が共存している本作。フライトゲームの初心者、熟練者のどちらがプレイしても新鮮な驚きを得られるはずだ。

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▲E.R.S(左)とデュアルコントロールシステム(右)。いずれも『H.A.W.X(ホークス)』の楽しさを広げてくれる大きな特徴だ。


●リアル感を醸し出す演出&映像


 システムのほうは多くのゲームファンが遊びやすいように、ある意味で大衆的な味付けがされているが、シナリオやグラフィックには職人のこだわりが徹底されている。とくに映像面におけるステージのディティールは圧巻。すべてのマップ(全19ステージ)が人工衛星からの写真をベースに作成されている。ワシントンやシカゴなど、行ったことはないけど知っている場所が戦場になるとテンションがあがるもの。ミッションの遂行にも自然と力が入り、ストーリーにも無理なく感情移入できた。

 そして本作には東京近郊を再現した日本ステージも登場する。新宿や六本木、お台場、横浜などの特徴的な建物、観光名所などが再現されている。個人的には同じ野球場やサッカースタジアムでも、場所にあわせてそれっぽく描かれている芸の細かさに感動した。

 そして戦闘機の種類の豊富さも『H.A.W.X(ホークス)』の魅力のひとつだろう。ゲームを進めていくと50種類近い機体が登場。F-14トムキャットやA-10サンダーボルトなど「戦闘機といえば。『エリア88』ぐらいの知識しかない自分でもわかる機体から、X‐29、SR-71といった実験用に数機しか生産されなかった機体が操縦できる。往年の名機や有名どころのほか、近ごろニュースでも取り上げられる日本の次期主力戦闘機候補といった新しめの機体もフォロー。X-22(つい最近に生産中止が決定)とユーロファイターの性能を比較するといったような遊びも可能だ。

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▲日頃見慣れている街並みを空から眺めるとなんとなくうれしくなってしまう(笑)。実際に東京上空を戦闘機が駈け抜けたらえらいことになるけれど……。東京タワーや東京ドーム、六本木などがしっかりと再現されている。

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F-22
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▲戦闘機の使い心地を比較するなんて、当然現実の生活ではできないからなあ……。男子たるものわくわくしないほうがおかしい! 左からF‐35、F‐22、X‐29そしてユーロファイター。


●挫折しそうになったら他力本願!?

 Xbox LIVEに接続しているプレイヤーにとっては、オンラインゲームモードが充実しているのも『H.A.W.X(ホークス)』の魅力だろう。人間どうしが戦うチームバトルはもちろん、フライトゲーム初心者から見るとキャンペーンモードを複数のプレイヤーで攻略する、強力プレイの存在がありがたい。本作はどのゲームモードで稼いだ経験値も共通。レベルアップすれば新しい戦闘機が手に入るので、ほかのプレイヤーと協力すれば、それだけ早く機体を充実させられる。海外版がすでに発売されているため、ひと足先にプレイしてもらったところ、協力プレイも対戦も参加プレイヤーの数は上々(4月中旬現在)。どうしても超えられない壁にぶち当たった場合は、同じゲームを購入した仲間に頼って、先へ進むのもアリだろう。

 一見するととっつきにくそうだが、プレイヤーがストレスを感じずに遊べるための配慮が数多くなされている『H.A.W.X(ホークス)』。『トム・クランシー』シリーズの魅力を知るユーザー、フライトゲームが好きなプレイヤーはもちろん、いままでこういったジャンルを敬遠していた人にもぜひ触ってほしい作品だ。

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▲迫力の戦闘シーンは『H.A.W.X(ホークス)』最大の魅力。対戦プレイ(中央)や協力プレイ(右)などのマルチプレイももちろん楽しい。

 

Text by マンモス丸谷

 

筆者紹介 マンモス丸谷

おもにファミ通Xbox 360やアルカディアなど、エンターブレインの編集部に寄生して食いつなぐフリーライター。Xbox、Xbox 360で発売された『トム・クランシー』シリーズのゲームは大体プレイしているが、対人戦の腕前は一向に上がる気配なし。あらゆる戦場で屍の山(『H.A.W.X(ホークス)』の場合は撃墜機か)を築いている。

 

『H.A.W.X(ホークス)』

対応機種

プレイステーション3/Xbox 360

メーカー

ユービーアイソフト

発売日

プレイステーション3版は2009年5月28日発売予定/Xbox 360版は発売中

価格

7329円[税込]

テイスト/ジャンル

フライト/アクション

CERO

全年齢対象

備考

Xbox LIVE ビジョン カメラ対応


※『H.A.W.X(ホークス)』の公式サイトはこちら
※ファミ通.com『H.A.W.X(ホークス)』特設サイトはこちら

(C) 2008 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. H.A.W.X, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.

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