HOME> ゲーム> プロ野球ファンの皆さん、球春到来です! 『実況パワフルプロ野球NEXT』インプレッション
●『パワプロ』シリーズがさらに楽しくなった! シリーズ最新作が登場
球春到来! ペナントレースも開幕し、プロ野球ファンにはたまらない季節がやってきました! そしてプロ野球ファンが見逃せないタイトルがこちら、KONAMIの人気野球シリーズ最新作、Wii用ソフト『実況パワフルプロ野球NEXT』です。プロ野球のペナント開幕よりひと足早く発売された本作は、新しい選手育成モードの“ヒーロー”やシリーズ初となる4人協力プレイなど、Wii版でしか楽しめないオリジナル要素が満載。もちろん、2009年の開幕予想データを搭載です! そんな『実況パワフルプロ野球NEXT』を、シーズンが始まると試合の結果が気になって仕事が手につかなくなるという、生粋の千葉ロッテマリーンズファンのライター戸塚伎一が語り尽くします! 残念ながら戸塚氏が愛する千葉ロッテマリーンズはスタートダッシュがうまくいかなかったようですが、『実況パワフルプロ野球NEXT』での首尾はいかに?
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▲野球ファン対応の『実況パワフルプロ野球NEXT』。オープンしたばかりのマツダスタジアムも、パスワードを入力することで遊ぶことができる(右)。 |
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※マツタスタジアムを遊ぶためのパスワードはこちら
●某球団ファンのボヤキ
「なぜ福浦がスタベンなんだ!!」
私が愛する千葉ロッテマリーンズの名一塁手・福浦和也選手は、ここ数年のケガや不調が響き、実在のプロ野球選手が実名で登場するゲームにおいても、選手能力値がぐっと抑えられる傾向にあります。
そりゃー'01〜'04年頃の鬼気迫る安打製造機っぷりはなりを潜めたけど、ツボに入った時はきっちり固め打ちするし、何より守備面での安定感は、現役一塁手の中でもトップクラス。本作のデフォルト設定でスターティングオーダー登録されている、3年目の神戸選手も決して悪くはないけど、
“私の中のマリーンズ”
では、福浦選手は依然、不動のファースト。Wi-Fi対戦時にベンチ入りの福浦選手を9番ファーストにくり上げるのが、対戦まえの“儀式”になっています。
●手軽に遊べる“ヒーロー”モード
プロ野球の醍醐味を、軽快なアクション操作とこだわりの試合演出で満喫できるとともに、チームや特定選手への思い入れをゲーム内でとことん追求できることで人気を博している『実況パワフルプロ野球』シリーズ(以下『パワプロ』)。そのWii版最新作『NEXT』は、従来シリーズの基本スタイルを踏襲しつつ、いくつかの個性的な試みが導入されています。
スーパーファミコン版『3』で初めて導入されてから“サクセス”の名称でシリーズファンにおなじみの、オリジナル選手育成モード。『NEXT』では、小学生から高校生までの生活を通して主人公を成長させ、プロ入りを目指す“ヒーロー”が、それにあたります。
息子をプロ野球選手にする気マンマンの熱血親父のもと、日々の遊びや勉強、野球練習のくり返しで、じわじわと実力をつけていく過程をカードゲーム+スゴロク風に楽しめるこのモード。運動能力だけでなく学力も鍛えておけば、よりよい練習環境が整っている学校に進学可能になるなど行動選択の幅が広がるあたり、妙に現実的です。
展開するストーリーのバリエーションこそ少ないものの、1プレイにかかる時間が従来のサクセスモードよりも断然短く、能力の高い選手を比較的作りやすいので、ついつい何度もチャレンジしたくなります。
『パワプロ』シリーズのオリジナル選手育成モードをじっくりプレイするのは随分久しぶりなのですが、感心したのは、用意されている固有音声データの多さ。原則として、オリジナル選手の名前は、ひらがなを1文字ずつ発声した音声データの組み合わせで擬似的に読み上げられるものですが、数年まえまで現役だったり、球史に名を残す往年のスター選手の名前は、たとえマイナーな読みかただったとしても、ひとつの単語としてちゃんと発声してくれるのです(千葉ロッテファンとしては、“はつしば”や“そのかわ”あたりは当然として、某選手のあだ名の“じょにー”まで用意されているのに驚きました)。このあたりは、音声実況に特化した『パワプロ』シリーズならではのデータ蓄積量とこだわりなのでしょう。オリジナル選手の音声設定画面でつい小一時間ほど“思い出の選手名捜し”をしてしまいました(笑)。
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▲本作のオリジナル選手育成モード“ヒーロー”。気軽に選手を育成できるのが特徴だ。 |
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●『パワプロ』の魅力が引き立つオンライン対戦
2対2の協力対戦プレイや、Wii版の前作『実況パワフルプロ野球Wii』でも導入されていた、Wiiリモコンを振ってホームラン競争などを楽しめる“リモパワ”モードなども搭載されている『NEXT』。最大の特徴は何といっても、コンシューマー用のシリーズ作品初となる、本格的なオンライン対戦に対応したことです。ニンテンドーWi-Fiコネクションを介することで、いつでも気軽に対人プレイを楽しめる、というわけです。
面識のある者どうしなら、Wi-Fi接続時に表示される“友達コード”を教えあい、互いのコードを登録しあうことで、任意の試合設定でプレイ可能。同じ時間にWi-Fi接続している誰かとマッチング対戦する場合は、イニング数が5回だったり、アレンジチーム(全球団の選手やオリジナル選手を自由に編成したチーム)が使用できなかったりとさまざまな制限があるものの、プレイ結果にもとづいた獲得ポイントの全国ランキングに参加できます。
プレイ時間が不規則な私は、もっぱら後者を利用しています。マッチングは基本的にランダムなので、実力が拮抗したプレイヤーと好試合を展開できるのは稀。球種の見極めやミートカーソル移動が一向に上達しない私などは、達者なプレイヤーに完封&コールド負けを喫する場合がほとんどです。
それでもやっぱり遊んでいて楽しいと感じるのは、対戦相手が“人間というブラックボックス的存在”だから。
どんなに上手な人でもちょっとしたミスをすることがあるし、一見カンペキな投球術にも、「この流れだとつぎはフォークボールを投げてくる」みたいなクセがわかってくるものです。それに、各選手の調子パラメーターによる能力補正や、失投・エラーなどの若干のランダム要素が加わることで、対コンピューター戦ではほとんど意識することがない“勝負のアヤ”を実感できます。
たとえ試合は完敗でも、「あの場面でエンドランが見事成功した」とか「裏をかいた配球がハマり、大量失点のピンチを凌いだ」といったいい流れの感触は残るので、それを求めてついもう一戦、もう一戦……とプレイしてしまうのです。
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▲ファンならではの楽しみかたが満喫できる『実況パワフルプロ野球NEXT』。 |
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●“現実”と並行して楽しめる、プロ野球ファン必携ソフト
あと、これは常勝とは言えない球団のファンならではの心情だと思うのですが、ひいきチームを使用して対人プレイすること自体を自分自身、楽しんでいるフシがあります。
単に試合に勝ちたいとか、全国ランキングの上位になりたいといった目標が第一なら、それ相応のチーム選択やプレイスタイルがあります(それらは大抵、無邪気な悪意に満ちています)。そうした観点からすれば、冒頭で触れたような、ゲーム内の選手能力値が低い控え選手をわざわざスタメン起用することは、すすんで勝利から遠ざかる愚行なのかもしれません。
好きな球団で理想的な選手起用、理想的なプレイスタイルを追求したければ、対コンピューター戦でも十分に思えるかもしれませんが、それを前述した“勝負のアヤ”に沿わせて行ったほうが燃える!! というのが、私の考えかたです。
そういうわけで、対戦相手が自分と同じ球団だった場合は、ふだん以上に気合が入ります。試合に勝ちたいのはもちろんですが、
「どっちがより、その球団っぽいか?」
の勝負を、一方的に挑んでしまいます。千葉ロッテだったら、対左打者のワンポイントリリーフに高木投手を投入するとか、西岡選手が出塁したら果敢に盗塁を狙って憤死するとか(これは私がヘタなせい)。
言ってみればこれも自己満足以外の何物でもないわけですが、チームや特定選手への思い入れをゲーム内でとことん追求できる……という『パワプロ』シリーズの大前提が、オンライン対戦環境の導入によって一層強化された点において、『NEXT』はやはり大きな意味を持つタイトルです。
2009年プロ野球シーズンも開幕し、球場に行ったりスポーツ新聞を読んだりしては一喜一憂する日々が始まりましたが、並行して『NEXT』の対戦プレイを遊ぶことで、いち千葉ロッテファンとして揺れ動く心のバランスをうまくとっていきたいと思います。
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Text by 戸塚伎一 |
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筆者紹介 戸塚伎一 |
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ファミ通Xbox
360誌でクロスレビューを担当するフリーライター&漫画かき。千葉ロッテマリーンズが好きなあまり、昨年まで発行されていた同球団のマッチカードプログラムで4コマ漫画をかいていました。今年は何試合球場に行けるかなぁ……。 |
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『実況パワフルプロ野球NEXT』 | |
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対応機種 |
Wii |
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メーカー |
KONAMI |
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発売日 |
発売中 |
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価格 |
5980円[税込] |
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テイスト/ジャンル |
野球/アクション |
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CERO |
全年齢対象 |
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備考 |
ニンテンドーWi‐Fiコネクション対応 |
※『実況パワフルプロ野球NEXT』の公式サイトはこちら
[戸塚伎一の過去のレビュー記事]
※仲間と戦うことの力強さと、圧倒的なゾンビの恐怖と……『レフト 4 デッド』インプレッション
※“現実”と“妄想”が入り乱れる不思議な体験……『カオスヘッド ノア』インプレッション
※伝説的なシューティングがPSPで蘇る『零・超兄貴』インプレッション
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(C)2009 Konami Digital Entertainment |
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