『ピアノ・コレクションズ キングダム ハーツ』ミニコンサートの模様を直撃! サプライズ続きのイベントに来場者も大喜び!!
●CDに収録される楽曲リストも公開
2009年4月2日、東京・代々木上原にて『ピアノ・コレクションズ
キングダム ハーツ』のプロモーションビデオ撮影が行われた。この撮影には、スクウェア・エニックスの会員サイト“スクウェア・エニックス
メンバーズ”の会員から抽選で選ばれた人々が参加。撮影風景とともに生の演奏が楽しめる、非常に貴重な機会となった。
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来場者は10代後半から20代前半が中心。女性比率が非常に高いのは、『キングダム ハーツ』ならでは? |
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撮影が行われた場所は代々木上原にある、とあるホール。プロモーション映像の撮影がメインだったが、その雰囲気はコンサートそのもの。 |
『ピアノ・コレクションズ キングダム ハーツ』は、2009年5月27日に発売予定のサウンドトラックCD(価格は3000円[税込])。『キングダム
ハーツ』シリーズの数々の名曲が、ピアノだけで奏でられるようにアレンジされている。既報のとおり、収録楽曲は“スクウェア・エニックス
メンバーズ”で行われた人気投票の結果を反映している。なお、本日のプロモーションビデオ撮影中に全収録楽曲が公開。気になる収録リストは末尾にあるので、ぜひ確認してほしい。
撮影には『キングダム
ハーツ』シリーズの作曲家である下村陽子氏も登場。楽曲の演奏の合間に登場し、作曲時の思い出やCDのレコーディング秘話などを語っていた。今回のプロモーションビデオ用に演奏された楽曲は、『Dearly
Beloved』、『Working Together』、『The Other Promise』の全3曲。だが、撮影終了時には下村陽子氏の粋な計らいで、CDに収録された楽曲の一部が少しだけ演奏されるという、うれしいサプライズもあった。
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作曲家の下村陽子氏。ピアニストの佐藤美和氏、中山ショパン氏、編曲を担当したアレンジャーの宮野幸子氏、亀岡夏海氏を紹介しつつ、各楽曲への思い入れを楽しげに語った。 |
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CDの収録にも参加しているピアニストたちが目前で楽曲を弾き、ピアノの生音がホールに響く。荘厳な雰囲気に、多くの来場者が酔いしれていた。 |
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なお、撮影の休憩時には“公開取材”と題し、弊誌編集者と来場者からの質問に下村陽子氏が答えるコーナーも。『キングダム
ハーツ』シリーズの作曲にまつわる秘話やファンからの質問に、下村陽子氏は快く受け答えしていた。インタビューの内容については以下のとおり。
――『キングダム
ハーツ』の楽曲だけのイベントが開催されるのはこれが初めてですが、どう感じられましたか?
下村 非常にうれしいし、光栄ですね。遠方から来てくださった方もいらっしゃいますし、「こんなことしてもらっちゃっていいの?」という感じです。
――『ピアノ・コレクションズ』の選曲投票数が3000以上もあったということですが、この数についてはいかがでしたか?(※実際の投票数は約4000)
下村 とてもびっくりしましたね。音楽に特化したアンケートで3000人も! どれだけの数が来るか予想もつかなかったし、こんなに大々的にやって50人くらいしか来なかったらどうしよう? と思っていたのですが、数を聞いてビックリしました。もちろん、ひとつひとつ意見を拝見したんですが、中には思い入れのある熱いコメントもあって、ウルウルと感動しつつ、開発中の苦労がいまようやく花開いたという思いが沸き上がりました。
――下村さんにとって意外に人気を集めた曲などはありましたか?
下村 ちょっと曲名は言えないのですが、こんなに人気あったんだというものもありましたね。今回の『ピアノ・コレクションズ』では王道的な曲を中心に収録したのですが、いつか機会があったら収録してみたいと思っています。
――『ピアノ・コレクションズ』のジャケットが完成しましたね。
下村 甘いけどクールというか、ツンデレとは違う“甘クール”という新ジャンルのような(笑)。このアルバムは、いわゆるイージーリスニングのようなものにはしたくなかったんです。ジャケットはそれを象徴するような、ひとつひとつのアイテムに対していろいろと考えられるもので、とても気に入りました。
――今回のアルバムのコンセプトは?
下村 もともとある曲のピアノアレンジ版というとイージーリスニング系のアルバムになるという印象があったんですが、今回はそれを取っ払ってしまおうと思いまして。私はもともとピアノを習っていたんです。そのころピアノの発表会で上手な人が弾くショパンの曲やピアノソナタを聴いて、いつかこういうのを弾いてみたいなと思いながらピアノを続けてきたんですね。このアルバムでも、そういう風に思ってもらえるようなカッコいい曲をやってみたいというのがコンセプトでした。
――そういう意図で、今回は『Dearly
Beloved』の超絶技巧バージョンを収録したのでしょうか?
下村 そうですね。タイトルも“演奏会用パラフレーズ”という意味のタイトルがついているんですけど、ピアノをやってらっしゃる方が本当に発表会で弾いてくれるといいなと思っていますね。この単純な『Dearly
Beloved』だからこそ、複雑なテクニックが要求されるものをやってみたいと思って、異例なのですが1枚のアルバムで2種類のアレンジを入れました。
――今回、収録曲のラインアップが明らかになりました。
下村 5〜8曲目あたりに、やたら長いタイトルがありますね(笑)。これはクラシカルな雰囲気に寄せるという意味でつけたものです。クラシック音楽にはピアノソナタという形式がありまして、それは一楽章がこういう感じ、二楽章がこういう感じ、そして最終楽章がこういう感じという決まりがあるんです。それを『キングダム
ハーツ』のメロディーでやってみようという試みですね。それぞれソラ、リク、カイリをテーマにして、最終楽章の『Working
together』ではみんなでがんばって行こうねというコンセプトで仕上げています。
――収録曲はユーザーの方々の投票結果に準じて選ばれたのでしょうか?
下村 これ以外に得票数の高いものもあったのですが、それを重視してしまうと重い曲ばかりになってしまう可能性もあったので、アルバム全体のバランスを考えて次点のものを入れるといった調整をしていますね。
――ベスト盤といっても過言ではない強力ラインアップですね。
下村 このリストを見ただけで、『キングダム
ハーツ』の作曲の歴史を思い出しちゃいますね。これ以外の曲も入れられるようにしたかったのですが、それは第2弾などでできたらいいなと。皆さんからの要望次第というところもありますが(笑)。ほかにもフィールド曲だけ、バトル曲だけといったコンセプトのものもやってみたかったのですが、最初に出すものでそれはどうかと思いまして、まずは王道でいきました。
――アレンジで苦労されたことは?
下村 私がたいへんというより、アレンジャーさんがたいへんだったのではないかなと(笑)。楽曲そのものをこうしてくださいというお願いはしていなくて、私がやりたかった“メロディーの中にテクニカルなものを入れる”という意向だけをお伝えしたんです。でも、やりたいことがうまく伝わったのか、とてもいい仕上がりになってすごくうれしかったです。(アレンジャーに向かって)ありがとうございます。
――下村さんが考える『ピアノ・コレクションズ』ならではの魅力は?
下村 難しいですね。どの楽器もすごいのですが、なかでもピアノは猫が踏んでも音が出ると言われるぐらい、誰でも弾けるものですよね。でも、弾きかたによって雰囲気がまったく変わる奥深いもので、今回お願いした3人のピアニストの方々もそれぞれ表現が違うんです。『キングダム
ハーツ』の楽曲を通じて、“ピアノ1台でこんなにできるんだよ”という可能性をお伝えできればいいかなと。
――『キングダム
ハーツ』シリーズの楽曲全体で作曲をする際に気をつけているポイントは?
下村 ディズニーは好きだけどスクウェア・エニックスのゲームをやっていない、逆にスクウェア・エニックスは好きだけどディズニーはあまり知らないという方もいらっしゃると思うんですよね。『キングダム
ハーツ』シリーズのユーザーさんにはどちらの方も満遍なくいらっしゃるんです。ですので、その方たちのイメージを壊さないように、ディズニーらしさ、スクウェア・エニックスらしさを考えつつ作っていますね。
――下村さんは『キングダム
ハーツ』を遊ばれていますか?
下村 作曲している時点では開発中なので全部というのは難しいのですが、曲をつけなくてはいけないシーンは遊んだり見せてもらったりしましたね。初代『キングダム
ハーツ』のときは、スクウェア(当時)の社員でしたので、飽きるぐらいクリアーしました(笑)。
――『358/2Days』、『bbs』、『コーデッド』などが出ますが、人気作品の作曲を続けるプレッシャーは?
下村 じつは私はシリーズものに縁がなくて、ここまで続けているシリーズは初めてなんです。ですので、ここまで続けてこれたといううれしさのほうが大きくて、プレッシャーなどはあまり感じませんね。たとえプレッシャーがあっても、「ここまでやれたんだから大丈夫」と奮い立たせてがんばっています。
――『キングダム
ハーツ』の楽曲とはご自分にとってどういったものですか?
下村 『ピアノ・コレクションズ』の曲目リストを見ると、私の歴史だなと思うんです。このシリーズは、スクウェアを退社したり、取り巻く環境が変わったりと、自分の心も自分の生きかたもいちばん変化が激しかったときに作曲してきたタイトルです。自分のターニングポイントを感じる曲も多いので、自分の歴史になる曲だと思います。
●ユーザーの方からの質問
――『Roxas』から『The
Other Promise』にアレンジする際に気にしたことは?
下村 『Roxas』はあっという間にできた曲なんです。そんな簡単にできた曲は採用されないだろうと思っていたら、採用されて、しかも人気曲になった。さらっと書いたものを、こんなに多くの人が受け止めてくれたんだと驚きまして、『Roxas』のメロディーが『The
Other Promise』になるときに、このメロディーを活かしたまま、あの悲しい戦闘曲に合うドラマチックな展開にするにはどうしたらいいのかととても考えました。結果、全然異なるアレンジにしたのですが、それはディレクターの野村哲也さんがピアノが好きで、「ピアノをふんだんに使った戦闘曲を入れたい」とおっしゃっていたからなんですね。ですから、そのメロディーを大切にしつつ、どうピアノを絡めていくかというのを、感覚だけで作り上げていきました。
――『キングダム
ハーツ』シリーズで最初に作った曲は何ですか?
下村 『Destati』という曲なんです。これは初代『キングダム
ハーツ』のさまざまな曲にもフレーズが使われているものです。最初にできたというよりは、いきなり「プロモーションビデオを作るから曲を作って」と言われ、よくわからないまま作った曲ですね(笑)。作曲の際に、「コーラスを使ったとても重い曲を作ってほしい」とオーダーを受けまして、“ディズニーなのになんでこんなに重い曲?”と疑問に思ったりもしたのですが(笑)、けっきょくそれがコンセプトになって、シリーズを通してフレーズが使われるようになりました。
――どうやって作曲されているのでしょうか?
下村 いろいろなんです。何にも浮かばなくても、お仕事なので作らなきゃいけないこともあって、作曲ソフトの前でガッツリピアノを弾いてメロディーを考えることもあります。それ以外は買い物をしていたり、お風呂に入っていたりするときに、ふと思いつくんですよね。それを書き留めるんですけど、書き留められる状況じゃないときはずっと口ずさみながら家に帰って、すぐに譜面に書いたりしますね。あと最近は、ケータイの伝言メモに録音したりしています。じつはそういう思いつきの曲が、『キングダム
ハーツ』の曲になったりしています。
――最後にユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。
下村 皆さんのおかげで私は生きていけるというふうに感じています。こうやってユーザーさんと触れ合える機会はあまりないのですが、またこういうイベントがあったら、応募したり、私に会ってみようかなと思ってくれたらうれしいですね。あと、コンサートをやりたいなとか、いろいろ考えていることもあるので、これからも応援していただけるとうれしいです。今日は本当にありがとうございました!
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各質問に対し、笑顔を交えつつ真剣に答える下村陽子氏。来場者からの質問も、『キングダム ハーツ』のファンだけに「『Roxas』から『The Other Promise』にアレンジする際に気にしたことは?」といった熱い内容。 |
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撮影終了後には退場する来場者ひとりひとりを、下村陽子氏がお見送り。サプライズ続きのイベントに、来場者はとてもうれしそうな表情を浮かべていた。ちなみに、今回収録されたプロモーションビデオは、『ピアノ・コレクションズ
キングダム ハーツ』の公式サイトにて、5月中旬に公開される予定だ。
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会場出口には来場者が自由に書けるメッセージボードが。来場者は思い入れたっぷりに下村陽子氏へのメッセージを書いていた。 |
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『ピアノ・コレクションズ キングダム ハーツ』 |
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01. Dearly Beloved |
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※5〜8はソナタ組曲 |
●下村陽子さんのサイン色紙を1名様にプレゼント
最後に、ファミ通.comの読者1名様に、下村陽子氏のサイン色紙をプレゼントします。欲しい人は、下記応募フォームにて必要事項を記入のうえ応募してください。締切は、2009年4月10日の0時まで。応募はひとり1回までとさせていただきます。賞品の発送は、2009年5月上旬以降を予定。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
※応募はこちらから
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