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編集者4人が荒野をさすらう『Fallout 3(フォールアウト 3)』インプレッション(4/4)
【プレイ・インプレッション】

2009/2/17

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●4人の編集者がそれぞれ語る『フォールアウト 3』の世界

 

 核戦争後のアメリカを舞台にしたベセスダ・ソフトワークスのオープンワールドRPG『Fallout 3(フォールアウト 3)』をこよなく愛す編集者4人によるインプレッションリレー。ラストに登場するのは女尻笠井。(過去の回はこちら 第1回第2回第3回

 

※『Fallout 3』はCEROより18歳以上のみ対象の指定を受けておりますが、掲載にあたってはファミ通.comの掲載基準に従って配慮しています。

  

●最初は「なにコレ?」しかし次第に……

 

 僕が『Fallout 3(フォールアウト3)』と出会ったのは、非常に不純な理由からだった。僕がこのソフトを手に取ったのは、2008年11月末ごろ、単純に遊びたいゲームがなかったから。当然週刊ファミ通などを見て知っているタイトルだったが、何となく“ディープすぎる世界”のような気がして敬遠していたのだ。しかし、当たり前だが、遊ぶゲームがないことほど、ゲーマーにとってツラいことはない。そこで、軽くミル☆吉村に「どう? おもしろい?」って聞いたところ、鼻血が出んばかりに「ぜったいやったほうがイイっすよ!」と勧めてきた。そんなミル☆吉村の情熱がなかったら、僕はこのソフトには出会ってなかったと断言できる。

 

 そして実際プレイをしてみると、正直最初の感想は「なんじゃこりゃ?」だった。なんだかシェルター(Vault 101)の中で教育されて、不良にからまれて、いろいろあって追い出されて……。出たさきはただの荒野。とりあえず、父を捜さなければならないという目的だけは把握しているものの、何をすればいいんだか、まったくチンプンカンプン。

 最初に行った街、メガトンで人に話を聞いても、どうにも要領を得ない。しかも、街の構造は複雑怪奇で、どこをどう歩いたら、道具屋に行けるんだ? ってな感じ。本当に最初はなにをすればいいのか、わからない赤ん坊状態。でも、なけなしのこづかいで購入したゲームソフトなだけに、簡単に投げ出すわけにはいかなかった。

 

 

  そこでミル☆吉村に軽くヒントをもらおうとアドバイスを乞うと、「とりあえず、いろいろ行ってみりゃいいんすよ」と、年上の僕に勝るとも劣らないメタボ腹を持つ彼らしいテキトーな返事。「なんじゃそりゃ、ホントカヨ」と疑心暗鬼なまま、街の外を歩いていると……いきなりダメージ! 変なモヒカン野郎どもが撃ってくる。「おいおいおい、何だよ、こいつら」と思って、反撃しようと思っても、BBガンしか持ってない。とりあえず、逃げるしかねー! ってことで、猛ダッシュ。立体的な地形を利用して、何とか逃げおおせたものの、まったく意味がわからない。こんな感じで、最初1、2時間は「おもしろいのか?」という疑問が、頭を駆けめぐりっぱなしだった。

 

 

 ところが、プレイが3時間を超えるころ「こんなにすることが決められていないゲームってあったっけ?」ということに、ふと気がついた。通常ゲーム(とくにRPG)を進めるためには、アレをやって、ここで話を聞いて……といった、いわゆる“お約束”によって、ストーリーが進行する。しかし3時間のあいだ、敵に追い立てられは逃げ、追い立てられは逃げ……父を捜すという目的はあるものの、別にそれを強制されるようなイベントや縛りがまったくなかったのだ。

 もちろん、『Fallout 3』でも、中心となるストーリーはあるのだが、プレイヤーはそれを無視していても、まったくゲームプレイに支障が出ない。支障が出ないどころか、そっちのほうがおもしろかったりするのだ。つまり、『Fallout 3』はプレイヤーがどんなところへ行って、どんなことをするのも自由と言うわけ。現実世界とはかけ離れた狂気のはびこる世界で、本当に生まれたての赤ん坊のように、生きて行くことこそが『Fallout 3』の本質なのではないだろうか。そう思ってからの僕は、はっきり言って仕事そっちのけで、この作品をプレイすることになる。

 

 

 そんな感じで『Fallout 3』にどっぷりハマったころに毎日の日課となっていたのが、ほかのプレイヤーのブログ閲覧だ。マスク・ド・UHの『Fallout 3』冒険記を筆頭に、“Fallout 3 ブログ”と検索して、じつに多くのブログを楽しませてもらった。なぜ『Fallout 3』のブログがおもしろいのか? それは、同じような時間をかけてプレイしているユーザーでも僕とはまったく違う街へ行き、違う出会いをし、違う戦いをしているから。下手をしたら、僕よりプレイ時間が少なく、レベルが低い人が、僕が敬遠している強敵を相手に闘っていたりする。大げさかもしれないが、『Fallout 3』のブログはプレイヤーの生き様を描いたもののような気がする。そして、そんな生き様をみんなに伝えたい、というそれぞれのプレイヤーの気持ちがブログという形で発露したのだろう。同じ世界で生きている、いわゆる同士が、まったく違う体験をして、まったく違うアプローチでクエストに挑む。ほかの人の書いたブログは、偉人の伝記やヒーロー物の冒険譚を読んでいるような感覚なのだ。

 

 

 たぶん、このゲームの魅力は“自由度の高さ”という範疇で語られるものではなく、“自由”そのものなのだと思う。どれくらい自由なのか? プレイしていない人には説明しづらいが、マスク・ド・UHの『Fallout 3』冒険記、僕のまえに書いた3人の編集者インプレッションを読んでもらえれば、どれくらい“自由”なのかが想像できるんではないかと。そして、実際にプレイすると、いま想像してもらった“自由”の度合いの倍以上は“自由”だと断言できる。百聞は一見にしかず! ゲームの世界における“自由”を『Fallout 3』で体験してもらいたい。

 

今回の書き手:女尻笠井

ファミ通.com記者で週刊ファミ通エクスプレス班で逆鱗日和ファミリーでキレンジャで……と、いろんな顔を持つ。文中にもあるとおり、本作は完全に仕事ヌキでプレイ。(写真の瓶は実在のヌカコーラ・クァンタムではありません)

 

『Fallout 3(フォールアウト 3)』

対応機種

プレイステーション3、Xbox 360

メーカー

ベセスダ・ソフトワークス

発売日

発売中

価格

7980円[税込]

テイスト/ジャンル

近未来/RPG

備考

対象年齢18歳以上(CERO Z)

 

※『Fallout 3』の公式サイトはこちら

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