HOME> ゲーム> ロックスター・ゲームスが贈る『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』の魅力をぶっちゃける!
●緻密に描かれた街で自由度の高いストリートレースを体感
緻密に作りこまれたロサンゼルスの街で、ストリートレースに挑むレースアクションゲーム『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』。街のほとんどのオブジェクトや看板は、実在のものを再現。さらに時間帯の変化で交通量が変わるなどの細かな演出も相まって、リアリティーに満ちたロサンゼルスの街でのレースが楽しめる作品となっている。開発を手掛けるのは、『グランド・セフト・オート』シリーズのロックスター・ゲームスだ。そんな同社が制作したレースゲームがいったいどんな内容になっているのか? 『グランド・セフト・オート』シリーズの攻略記事なども担当する週刊ファミ通編集部出身のフリーライター・齋藤モゲが、実際にゲームをプレイしてその魅力に迫る。
●至高のリアリティーの裏に隠された超娯楽カーアクション
ロックスター・ゲームスという会社をご存知だろうか? 代表作は『グランド・セフト・オート』シリーズ。ギネス級の売り上げを叩き出した、フリーダムなゲームの世界代表選手だ。残念ながら知らないアナタは“おもしろいんだけど、ムチャクチャ自由っていうか、何でもアリなゲームを作っている会社”だと思ってほしい。社員が“イリーガル”とか“ルール無用”とか“悪魔超人”とか書いてあるTシャツを着てそうな会社である。もちろん勝手なイメージだが。そんなロックスター・ゲームス社が、本作『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』の制作を行なっているのだが……。まあ、やっぱりというか、三つ子の魂百までというか。本作でもフリーダムっぷりを存分に発揮しているのである。ここではそんなイカしたポイントを軸に、本作を紹介していこうと思う。
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まず、これはお家芸なのだろうが、箱庭をドカっと作ってしまうところが、この会社の底知れぬパワーを感じさせる部分である。そう、タイトルからもわかるとおり、ロサンゼルスの街をそのまま再現してしまったのだ。ゲーム中、上空から街を見られるのだが、これはGoogleマップ以上に綺麗である。当然、レースの舞台となるストリートもしっかり再現。夜に街を見れば「何だか今日はイケそうな気がする!」と吟じてしまうくらい夜景も美しく表現されている。ぶっちゃけ、見とれる。特定の実在エリアをゲーム中に再現しているレースゲームはこれまでにもいくつかあったが、本作のロサンゼルスという箱庭のクオリティーは、過去のさまざまなタイトルと比べても、間違いなくトップクラスである。というか、やりすぎ感すらあると言ってもいい。
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本作に登場するマシンは、いまどきのレースゲーム同様、基本的にすべて実在のもの。そのディテールは内装、外装を含めて当然のようにリアルに再現されており、クルママニアも十分納得できるデキ。総車種は40種類以上となかなか豊富で、新旧問わずのラインアップとなっている。それぞれのマシンは系統別にカテゴライズされている。エコとは真っ向から立ち向かう姿勢でハイパワーを搾り出す、アメ車を中心とした“マッスルカー”。’70年代には消しゴムも大流行し、日本ではスーパーカーと呼ばれることも多い“エキゾチックカー”。いわゆる走り屋たちが大好きな国産車に加え、一部の海外コンパクトスポーツカーが含まれる“チューニングカー”。走り屋を卒業したヤンチャ癖の抜けないOBたちの憧れのマト、高級マシン“ラグジュアリーカー”の4系統。さらにクルマに比べて台数こそ少ないものの、大排気量バイクも収録されているため、ライダーたちにも楽しめる作りとなっている。
おもな収録車種 |
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マッスルカー |
1969 FORD MUSTANG
BOSS 302 |
エキゾチックカー |
1971 LAMBORGHINI
MIURA SV |
チューニングカー |
1999 NISSAN SKYLINE
GT-R V-SPEC |
ラグジュアリーカー |
2007 MERCEDES-BENZ SL65
AMG |
バイク |
2006 DUCATI 999R |
レースで資金を集めれば、マシンにさまざまな改造を施すことができるのは、当然のお約束。とはいえ、ややこしいセッティングはなく、指定したパーツをつけるだけでイイ感じにカッコよく仕上がる。なので、クルマのことがよくわからなくてもまったく問題なし。各パーツはチューニングパーツメーカーと提携しており、エアロパーツやホイールなど、実際に販売されているものが装着可能。さらにバイナル(クルマに描かれる絵やロゴ)のエディットに関しても自由度が高い。チューニングに関していえば、いくらネジのゆるみっぷりでおなじみのロックスター・ゲームス社とはいえ、押さえるところは押さえてあるのである。
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では、どこがイカれていてイカしているのか? 答えは、概ねそれ以外である。たとえはメインモードとなるストーリーモード。ここでの目的は、レースに勝利して賞金とREPポイント(街でのプレイヤーの評価)を獲得していくことだ。まずは街中を走行している“バトル上等”の特定マシンにパッシングでチョッカイを出したり、レーサーたちの溜まり場に行くことでレースをスタートさせる。レースの基本はチェックポイント(ありえないほどモクモク煙を出している発炎筒)を順に通過してゴールを目指すというシンプルなレース(ノーマルレース)が基本となっている。さらにノーマルレースのバリエーション違い的なレースが多数用意されているうえ、指定時間内にダメージを受けないようにクルマを運搬するデリバリーミッション、ライバルと現在乗っているクルマを賭けるレース、指定時間内にターゲットのクルマを破壊するミッションなど、一風変わったミッションやレースも用意されている。メインモードからして、こんな具合だ。
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これらのレースに勝って獲得した賞金は、基本的にマシンの購入費や改造費に当てられる。同様に獲得したREPポイントを一定まで高めることで、新たなレースや改造パーツのアンロック、4つの特殊機能の使用などが可能になる。この機能とは? 例えるなら三池崇史監督作品にちょいちょいあるような、“心地いいほど破天荒”な機能だ。どのくらい破天荒かは、その機能ひとつひとつを紹介していくので、それを読んで感じ取ってほしい。
まず“ZONE”。この機能を使用すると周囲の動きが遅くなり、そのスローな時間の中で適切な操作をすることができるようになる機能だ。端的に言うと『サイボーグ009』の加速装置とでも言おうか。そもそもそれは機能なのか、とツッコミたくなるが、そんなヤボなことを言っているようでは、本作は楽しめない。
つぎに“AGRO”。この機能を使用すると、一定期間無敵になり、行く手を阻むマシンを吹き飛ばしていけるようになる。クルマがリアルだと書いた舌の根も乾かぬうちに“無敵”なのだ。爽快感はハンパじゃないが、リアルとかそういう部分は、いったん忘れてほしい。
“EMP”は電磁パルスの略。とても近未来っぽくなってきた。この機能を使用することで、周囲のライバルカーが電気系統を一時的に損傷し、走行不能になる。いまだ『007』シリーズのボンドカーにも使用されていないハイテク機能が、ついに実装である。
最後の機能は“ROAR”というもの。使用するとエンジンの回転数が上昇、騒音を発生させる。これにより周囲のマシンが逃げ、結果的に道が空くのである。もう一度言おう。うるさいからライバルが退くのである。ここで引くようなら、少々粋な心意気というものを学んだほうがいいだろう。
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走行面でもブッ飛び具合は群を抜いている。クラッシュでマシンが壊れていく、なんてのは、ごくごく当たり前。ストリートでのレースだが。建物の中や歩道、緑地などを走ったほうが車道をそのままトレースして走るより圧倒的に速いし、油断していると速度超過などで警察車両に追い回される。任意の操作で片輪走行ができるし、よくわからない理屈でクルマの空中での姿勢制御もできるのだ。語弊はあるが、あえて言い切ってみようか。リアリティーは雰囲気ばかり。中身は完全にゲーム。しかも超娯楽作だ。
ロックスター・ゲームス社の、楽しさを追求するためのフリーダムさに敬意を表して、筆者的には本作をレースゲームというカテゴリには入れたくない。じゃあ何なのか? “カーアクションの娯楽作”なのである。ストーリーはあるし、レースもする。けれど、根底にあるモノは、ふつうのレースゲームとちょっと違う。“クルマというモノを使ってメチャクチャなことをしてやろう、クルマで遊ぼう”という感覚なのだ。洋画なら『ワイルドスピード』だったり、『Taxi』だったり、『キャノンボール』だったり。邦画で言うなら『頭文字D』。ドラマなら『西部警察』や『あぶない刑事』か? このあたりの作品に反応しちゃうようなアナタは、ちょっとこの“カーアクション大作”を見てみる価値がありそうよ?
Text by 齋藤モゲ
著者紹介 |
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週刊ファミ通出身のフリーライターこと社会生活不適合者。他ジャンルに比べてレースゲームは好みのオカズなので、プレイする機会は多い。また『GTA』のようなネジの緩んだゲームも主食。そんなふたりのマリアージュ、って感じの本作がほんとに美味いのか? って疑ってかかって食べてみましたが、美味しかったです。 |
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ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス | |
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対応機種 |
プレイステーション3、Xbox 360 |
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メーカー |
スパイク |
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発売日 |
発売中 |
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価格 |
各7140円[税込] |
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テイスト/ジャンル |
ストリート・レース / アクション |
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備考 |
プレイステーション3版はPLAYSTATION Network対応、Xbox 360版はXbox LIVE対応、開発:Rockstar Games |
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