進化した爽快アクション 『ガンダム無双2』プレイ・インプレッション
【プレイ・インプレッション】
●モビルスーツが1000機倒せる『ガンダム』ゲーム
多くの『ガンダム』ファン、そしてゲームファンを驚愕させたアクションゲーム『ガンダム無双』。『ガンダム』ゲームシリーズのバンダイナムコゲームスと、『無双』シリーズのコーエーがタッグを組み、これまでにない『ガンダム』ゲームとして世に送り出した作品である。そんな同作のシリーズ第2弾『ガンダム無双2』が、2008年12月18日にリリースされた。このシリーズ最新作を元週刊ファミ通編集者で、現在はフリーライターとして活躍中の世界三大三代川がプレイ。そのインプレッションをファミ通.comでお届けする。
●無数の敵&巨大な敵に挑む爽快感とやり込み要素溢れる一品
これまでに山ほどの『ガンダム』ゲームが発売されてきたが、これほど(いい意味で)バカな『ガンダム』ゲームはないんじゃないだろうか。ゲーム開始後にすぐ出てきた画面いっぱいに広がる敵のザクの姿を見て、そんなことを思ってしまった。今回紹介する『ガンダム無双2』は、「大量のモビルスーツをバッサバッサ倒したい!」というユーザーの夢を叶えてくれる稀有な『ガンダム』ゲームである。 『ガンダム無双2』は、三国志の武将が無数の兵士と戦う『真・三國無双』シリーズのバトルシステムを使った『ガンダム』ゲーム第2弾。2007年3月に発売されたシリーズ第1作同様、開発は『真・三國無双』シリーズの発売元であるコーエーが担当している。なお、本作はプレイステーション3、プレイステーション2、Xbox
360の3機種で発売されているが、今回のインプレッションではプレイステーション3版を遊ばせていただいた。ゲームの目的は単純で、特定の敵モビルスーツを倒すものや、仲間を目的地まで護衛するものなどがある。そこへ立ちはだかるのが無数の敵モビルスーツなのだが、この数がスゴい! 敵が占拠しているエリアに侵入すると、続々と新手のモビルスーツが上空から降下してくるため、ふと気づけば自分のまわりがザクで囲まれているなんていう状況もしばしば。前作でも無数のモビルスーツが登場していたものの、棒立ちしているモビルスーツも多く、若干興醒めする部分があったのだが、今回のザコモビルスーツはアクティブに攻撃してくるため、数の多さに飲まれピンチに陥ることさえある。たいていの『ガンダム』ゲームは、原作の雰囲気を壊さないように出現する敵モビルスーツの数はある程度限られている。物語が進み、宇宙での戦いになったとしても、無限に出るということはないだろう。しかし、本作はあの『無双』シリーズの作品である。敵モビルスーツがウジャウジャと大量に際限なく出てくるのが当然になるのだ。しかし、これに対して“世界観が壊れる”といった想いはまったくなく、むしろボタンを連打して敵を倒しまくる、これまでの『ガンダム』作品にはなかったひたすらに気持ちいい爽快感を生み出している。さらにパーツが強化され、攻撃力などが強くなったモビルスーツを使えば、ザコ敵は一撃で倒せるようになり、ビームサーベルを振るうたびに敵モビルスーツの頭部パーツが吹っ飛んでいく始末。この爽快さと、眼前に広がる大量のザクやドムで埋まった大地を見れば、冒頭に書いた“いい意味でのバカゲー”という表現もわかってもらえるのではないだろうか。ちなみに、本作から新たにビグ・ザムやサイコガンダムといった巨大なモビルアーマーが登場するようになった。そのデカさもまた半端ないうえ、通常攻撃がなかなか効かないという厄介な特性まで持っている。倒すためには、強力なスマッシュ攻撃でモビルアーマーを地面に倒してから攻撃を与えていくのだが、巨大な敵の攻撃を紙一重でかわす様や、一撃でくらうダメージの量には必死さを通り越して思わず笑ってしまうほどである。
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いくら“バカゲー”と言っても、当然ながら中身は大まじめ。とくに本作のメインとなるモードのひとつ“オフィシャルモード”では、『機動戦士ガンダム』や『機動戦士Zガンダム』の原作を追体験しながらゲームが楽しめる。アムロとなって“黒い三連星”と戦ったり、カミーユとなってキュベレイやサイコガンダムと戦うことができるのだ。合間合間にイベントシーンが挟まれるのもうれしいのだが、何よりうれしいのは戦っている途中に挟まれるセリフとBGM。たとえばアムロを操りシャアと戦っている最中に、シャアから「やるようになった」、「その力、気に入らんな」などと言われてしまうと、ついつい自分の腕前のことを言われているような気になりニヤけてしまう。また、ジャブローでの戦闘中に“哀戦士”がBGMとしてかかったりすれば、いやがうえにも盛り上がるというものだ。欲を言えばボーカル入りの曲を使ってほしかったが、こんなことを書きつつもボーカルなしの曲だけで十分気持ちは盛り上がってしまったので、あまり強くは言えなかったりする。そして、もうひとつのメインとなるモードが“ミッションモード”。これは多数のパイロットからひとりを選び、さまざまなミッションに挑んでいくもので、原作を追体験するものではなく、さまざまな作品の登場キャラクターが敵味方入り乱れて登場する内容になっている。ミッションの中には、各パイロットごとにストーリーが語られるものもあるのだが、『機動戦士ガンダム
SEED DESTINY』のキラ・ヤマトを操り、ラクスを助けるために戦っているその相手が、なぜか『機動戦士Zガンダム』のヤザンだったりする。この組み合わせはランダムに発生するのだが、その組み合わせが思いもよらないものになったりするため、『ガンダム』シリーズに詳しい人ほど「ありえない!」と楽しめるはずだ。また、このミッションモードでは各パイロットごとに友好関係が設定されており、仲間として登場したパイロットからは好感が抱かれ、敵として倒したパイロットからは嫌悪されてしまう。この好感度が一定以上、もしくは一定以下になれば特別なミッションが発生し、『機動戦士ガンダム』のハヤトからミッションの依頼が来たり、『機動戦士Zガンダム』のシロッコからティターンズに誘われたりもする。この際、選択肢が発生し、ティターンズに加入するかどうかでまた発生するミッションが変わるなど、やり込み要素も盛りだくさんになっている。
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そのほかにもやり込み要素は非常に豊富である。たとえば各ミッションではさまざまなモビルスーツのパーツが手に入るのだが、そのパーツには搭乗中のモビルスーツがより強化されるもののほか、新たなモビルスーツのものもあり、頭部、胴体、右腕などと分かれたパーツを一式集めると、乗れるモビルスーツが増えるのだ。狙ったパーツを手に入れるためには、乗りたいモビルスーツを何度も倒す必要があるなど、ついついくり返し遊びたくなってしまう仕掛けが多いのはニクいところである。また、集めたパーツは”モビルスーツ研究所”で強化したり、別のパーツに開発し直したりすることができ、お気に入りのモビルスーツを強化することにより拍車をかける仕組みになっている。
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『ガンダム』ファンがニヤりとできる仕掛けが多く含まれた本作だが、『無双』シリーズの流れを汲む作品だけに、やはりゲームの肝は爽快感溢れるアクションとなっている。そのため、たとえ『ガンダム』ファンじゃなくとも楽しめる内容になっていることをお伝えしておく。ちなみに、筆者は『ガンダム』をある程度知っているものの、コアなファンと言えるほどの知識はない。そのため、知らないパイロットやモビルスーツなども多くいるのだが、だからといって作品の魅力が薄れることはなく、十二分に楽しめた。もちろん『ガンダム』を知っているほうがより楽しめるのは間違いないのだが、『ガンダム』を知らないアクションゲーム好きな人にも、新たな『無双』シリーズの一作品として楽しめるはずだ。『ガンダム』ファンはもちろん、『ガンダム』を知らない人も敬遠せずに手に取ってみる価値はきっとある。
text by 世界三大三代川
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著者紹介 |
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週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。幼少のころ『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』のエンディングで破壊されたコアファイターを観て、「コアファイターがかわいそう」という謎の感想とともに泣いた経験を持つ。大人になったいまでは、アムロの「僕にはまだ帰る場所があるんだ」のセリフとともに、幼少のころよりもっと号泣する。 |
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ガンダム無双2 | |
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対応機種 |
プレイステーション3、プレイステーション2、Xbox 360、 |
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メーカー |
バンダイナムコゲームス |
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発売日 |
発売中 |
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価格 |
プレイステーション3版:7800円[税込]、トレジャーBOXは13440円[税込] |
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テイスト/ジャンル |
アニメ・ロボット / アクション |
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備考 |
開発:コーエー(ω-force) |
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