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男は黙って『ギアーズ オブ ウォー2』――北米版のプレイリポート

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●『ギアーズ オブ ウォー』に惚れ込んだふたりの記者が北米版を購入

ご注意:『ギアーズ オブ ウォー2』は暴力シーン、銃撃シーン、流血シーンが含まれます。

 

▲これまでには味わったことのない過酷な世界が待ち受けます。


 2008年11月7日、北米でいよいよ発売となったマイクロソフトのXbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー 2』。前作は2006年11月に発売され、世界で500万本を超える爆発的なセールスを記録し、完全オリジナルながら一挙にXbox 360の看板タイトルへとのし上がったタイトルだ。
 

 その魅力と言えば、強烈なバイオレンス性だけが強調されがちだが、じつは骨太のアクションゲーム、シューターとして非常に評価が高い。前作に惚れ込んだファミ通.com記者が『GoW2』を放っておくわけなく、ひと足早く北米版を手に入れてプレイしてみた。中目黒目黒とミル☆吉村の掛け合いでプレイリポートスタート!
 

中目黒目黒

ミル☆吉村

 ファミ通デスク。ゲーム編集者にあるまじき三半規管の弱さで、ファーストパーソンシューティングは万年ドクターストップ状態。サードパーソンも苦手の分野に入るが、『ギアーズ オブ ウォー』だけはオエオエ言いながら(体調による)も必死にプレイする(できる)。前作のマルチプレイは2008年後半になっても熱が冷めることなくプレイし続けているが、腕前についてはノーコメントを貫く。同僚にもらったクリフのサイン入りカーマインフィギュアが家宝という『GoW』バカ。

本当は若手なのに若手と認識されないファミ通.com記者。1本だけマイフェイバリットを、と問われたら問答無用でMonolithの『Blood』(どマイナー)を挙げるように、中学生男子的スピリッツあふれるゲームをこよなく愛する。本来はPCゲーム担当だが、時折海外ゲームの情報を入手してきて紹介し、そのスピードは海外のニュースサイトより早いことも。金銭感覚が壊れており、Amazon.com限定のランサーライフル付リミテッドエディションを見たその日に海外ライター経由での輸入を手配していた。

 

“日本じゃ発売できないだろ”って言うくらいのスケール

 

▲クリフ・ブリジンスキー氏。インタビュー時のときの写真。机のまわりは超合金だらけで、永井豪さんのファンだとか。

中目黒目黒(以下、中目黒) 『GoW2』すげーー! クリフすげーー! EpicGamesすげーー!

ミル☆吉村(以下、吉村)
 興奮しすぎっすよ(笑)。


中目黒 ほとんど英語がわからなかったけど、一気にプレイしてしまったよ(笑)。


吉村 プレイ中、本当にギャーギャーうるさかったですもんね(笑)。


中目黒 ストーリーは大まかにはわかるんだけどね。舞台は前作の6ヵ月後。唯一残ったハシント高原にもローカストたちが侵食してきていて、やつらは大胆にもハシント高原を地下に落とすシンクホール攻撃を仕掛けてくる。とにかく絶対的な不利な状況下でマーカス率いるデルタ部隊が、ローカストの巣へと乗り込んでいく……って感じでしょ(笑)?
 

吉村 それ、ファミ通Xbox 360の7月号に載ってましたよね……まーそんな感じですけど、詳しいことはあんまり言うとファンの方々に怒られちゃうのでそれくらいでよしときましょうよ。いやー、それにしても今回のキャンペーンモードも相変わらず漢汁200パーセントでヤバすぎでしたね。
 

中目黒 そうなんだよ。止めどきがわからなくてさ。今年の初めにクリフにインタビューしたときに、『GoW2』のテーマは“Bigger、Better and More Badass(物凄い)”って自信満々に言ってたんだけど、まさにその言葉どおり。何もかもスケールが大きくなっていて、俺らが下手にリポートしない方がいいんじゃないかと(笑)。


吉村 アナタが立ち上げた企画デスヨネ(笑)?


中目黒 すいません(笑)。
 

吉村 スケールの大きさは群を抜いていますね。過去最高峰って言っていい。


中目黒 基本は1本道なんだけど、まったくそれを感じさせない作りがすごいところだよね。表現的にも北米産らしくスケールが大きくて、「こりゃ日本で出せるの?」と思うほどのすさまじさ(笑)。



▲自主規制で小さく(笑)。

吉村 とくに血の表現。あれは日本人の発想じゃでてきませんよ。苦手な人にはオススメできません(笑)。


中目黒 クリフもインタビューのときに「血もすごいです」って言ってたけど、まさかあそこまでやるとは思わなかったよ(笑)。でもさ、バイオレンスの部分を引きたてるのもやはりグラフィックがすごいわけでさ。ローカストたちの顔の質感とかさ、地底のヌルヌルした感じとかさ、後ろで俺のプレイを観る人すべてが「超キレイ!」って驚いてたもの(笑)。


▲ヌメヌメっとしたと思いもよらぬ場所を抜けていくんですよ……。


吉村 それにゲームの雰囲気作りがじつにうまい。1本道だけど、グラフィックの作り込みで広大さ、奥行きを感じるんですよ。Unreal Engineの最新形を搭載しているだけあって、超広大なフィールドに、デカいブルマックが無数のローカストを従えて襲ってくるシーンなんかはまるでハリウッド映画のよう……って、もう超えちゃってる気さえしました。

▲超巨大のブルマックの右のところからローカストたちがワラワラと……。寒気さえします。


中目黒 映画のようなゲームってよく言われるけど、このゲームの没入感はすさまじくて、正直、下手なSF映画よりも迫力があって、下手なホラー映画よりも絶対に怖い! すげーものを作っちゃったよ、クリフさん……。

 

吉村 いまゲーム業界ではオープンワールド(自由に探索できる3D世界)が主流になっていますけど、『GoW』シリーズは逆をいくタイプ。実際はほぼ一直線なんですけど、いかに遊ばせるかか追及されていて、ディズニーランドのアトラクションのようにいい意味で何も考えなくても楽しめる。その完成度が高いから、いつの間にか世界観にどっぷり浸かっちゃうんでしょうね。

中目黒 むしろ遊ばされちゃっているって感じがするもんね(笑)。そこにまったくストレスがないことがすごい!

 

ゲリラ戦でこれだけの弾幕は見たことねー!


▲今作は高低差がキーワード。雪山のてっぺんから、ほにゃらら(自主規制)の中、地下まで、飽きさせないステージ展開にも注目です。


吉村 今作は銃撃戦も相当パワーアップしてますよね。
 

中目黒 今作は狭くて暗いステージが多く、その環境が難度を高めている感じがするね。戦略性も前作より求められるし。高低差があるステージが多くて、高いところからはスナイパー、近距離ではザコのほかに中ボスが猛烈な勢いで襲ってくるパターンが多くて、けっこうつらかった(笑)。


吉村 最初にスナイパーで外野を片づけたいんだけど、きちんと防御しないと近距離の敵にあっという間に蜂の巣にされてしまう。ローカストも相当頭がよくなってるし。


▲遠方の敵はスナイパーできちんと片づけておく。外すと敵が場所を移動したりと面倒。的確にヘッドショット。


 

中目黒 そうそう。前作はボーっと突っ立っているローカストが目だったけど、今回は基本的に動く動く。つねに動いているから的を絞りにくいし、ダウンしたやつをローカストどうしで助けあったりもするんだよね。しかもさ、装甲車や船の上では足元がぐらついて、全然うまく照準をあわせらんないんだよーーー!!!


吉村 逆に高低差を利用して、高いところから豆粒みたいなローカストを最初に倒しておくっていうシーンもありましたよね。


中目黒 高い場所を利用して、これらから進む経路の掃除をしておくっていうパターンに、このゲームの進化を感じたね。敵に応じて武器をかえてもいいし、爆発力のある重火器系に頼ってもいい。とにかく“戦闘”の自由度が高いんだよ。敵の方が圧倒的に数は多いからこっちは圧倒的に不利なんだけど、それを打開していくのが快感になるというか。
 

▲上の写真だと見えづらいが、スナイパーのスコープをとおして見ると米粒大のローカストたちが列をなして歩いており、高台から倒しておく。


吉村 物語の終盤なんか、自分が動かしているのか、映画を観ているのか錯覚をおこすくらいの銃撃戦でしたよ(笑)。壮大すぎて、ちょっと進むのを躊躇したくらい。
 

中目黒 クライマックスに持っていきかたが絶妙だね。物語的にも(大まかにしかわからないけど)、ビジュアル的にも、アクション的にも、どんどん膨らんでいって、業界人の悪い癖だけど、お金の掛け方が半端ないって思っちゃったよ(笑)。こんな弾幕みたことねーって言うくらいのシーンもあって、ちょっと心が折れそうになったこともあったし。


吉村 前作では仲間を助けることが多かったけど、今回はよく助けてもらいました(笑)。


中目黒 そうなんだよね〜。今回は皆で協力すべきところが多くて、仲間意識を強く感じる作りだった。男の友情って言うか。ドムーーー! 泣くなよーーーー! 俺がついてるよーーー! みたいな(笑)。


吉村 プレイしている人には何のことだかわからないでしょうけど(笑)。個人的には、感情が揺さぶられるストーリーなんで仲のいいフレンドと助け合ってプレイしてほしいなぁと。
 

中目黒目黒 自分ばっかりわかっててずるいわ(笑)。俺も日本語版が出たらどっぷりと……ってかさ、話は変わるけど、てっきりブルマックが最大サイズの敵だと思ってたら、あんた!
 

吉村 あんたって(笑)。
 

中目黒 ネタバレになるから言わないけど、ゲーム史上最大なんじゃない(笑)? こいつらが登場するようなアクションパートが、とくに印象深いんだよね〜。シューティングパートと絶妙なバランスで入っていた。
 

吉村 前作で「ローカストはいーなー」と思っていた、アレとかアレとかに乗れちゃうところに仰天しましたよ。「あいつらが乗れるんだからなんとかなんだろ」で実行しちゃう、マーカスかっこよすぎです!


中目黒 そう、まるで『グーニーズ』を観たときと同じ感覚だった!


吉村 『グーニーズ』って古くないっすか(笑)!?


中目黒 いやいやいや、『グーニーズ』はアラサー世代の青春だよ。小学生のときに観た映画なんだけど、この子たちがきちんと冒険を終えられるのか、終始緊張で手に汗にぎりっぱなし。映画を観終わったあと興奮しすぎて心底疲れてしまったんだけど、まさにそれと同じ状況を招く。このゲームを終わらせたとき、達成感からきたのか、燃え尽き症候群みたくなってしまったよ(笑)。


吉村 わかりますわかります(笑)。どのアクションシーンひとつ取ってもふつうのタイトルなら目玉になるぐらい完成度が高くて、もうなんつうか恐ろしいほどでしたよ。


中目黒 止め時がわからなくて、先に進めたくなるパワーは尋常じゃなかった。あっという間に2、3時間経っちゃって終電を何度も逃しそうになったし。何度も言うけど、俺はストーリーがわからないのにだよ(笑)!?


吉村 そして僕は寝どきを失っていたと。それだけ作品自体の持つパワーがすさまじいんですよ。


中目黒 ところで今回、武器が増えたけどなにがいちばん気にいった?


吉村 うーん、ローカストたちがワラワラ沸いてくるときに、新兵器のスコーチャーフレイムスローワー(火炎放射機)で焼き尽くす快感はいままでなかったものでしたね。火力がはんぱねー。あ、とくにオススメなのはゴーガンピストル(ハンドガン系)再発射可能になるまでちょっと時間が必要で、動き回る相手にはあまりオススメできないんですが、“ガガガッ、ガガガッ”ってリズムがなんか心地よかった(笑)。


中目黒 うわー、地味だけど俺もよく使った(笑)。ブームシールド(盾)といっしょに使うと怖いものなしなんだよね。あまりの弾幕でこりゃ太刀打ちできないって思ったときによく利用させていただきました(笑)。


吉村 中目黒さんは?


中目黒 俺はパトリオットミサイルのような“モーター”ってやつがおもしろかったかな。上空に爆弾を打ちあげて、地上の敵たちにくらわせるんだけど、あれで一網打尽にできたときは相当な爽快感。最初は使い方がよくわからなくて自滅したけど……。



▲使用できる武器は当然敵も使ってきます。


 

▲上空にミサイルを打ちあげて敵を一網打尽にするモーター。敵陣に上から降り注ぐ爆弾がみえます?


▲手負いのローカストを盾としても使えちゃいます。



吉村 大量のローカストのなかに1体でもアレ持ってる奴がいると厄介でしたねぇ。ガンガン撃ってくるから先に倒したいんだけど、前衛が迫ってきてそれどころじゃない。それと、毒ガスがつまったインクグレネードも嫌がらせに近くなかったですか?
 

中目黒 あーあー、カンタスがよく持っているやつね。あれ、夢中になって銃を撃っているときに投げられると気付かなくてさ。気がつくと緑のモヤモヤが目の前に……あえなくダウンってパターンにそうとうイラっとしたよ(笑)。


吉村 これだけの武器に新ステージとなれば、マルチプレイ(オンラインプレイ)は相当アツいはずですよ。


中目黒 そうだね。コープモードはこれくらいにしておいて、次回はマルチプレイについて話そうか。今回はまだプレイしていないユーザーがいっぱいいるだろうから、話の内容も写真も少し抑え気味にお伝えしてきたけど、取り急ぎバイオレンスが苦手な人以外は、プレイして損はないはず! とだけ言っておきます。日本発売が待ち遠しい!!

 

※『ギアーズ オブ ウォー2』のサイトはこちら
※『ギアーズ オブ ウォー2』の英語サイトはこちら

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