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世界最大規模のeスポーツイベント、“World Cyber Games 2008決勝大会”でeスポーツ日本代表選手が大躍進!

2008/11/14

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●“WCG 2008”eスポーツ日本代表選手は3部門に出場!

 

 2008年11月5日〜9日のあいだ、ドイツ、ケルンのケルンメッセで、世界最大規模のeスポーツイベント“World Cyber Games 2008(ワールドサイバーゲームズ、以下WCG 2008)”の決勝大会が行われた。

 

 WCGは、“eスポーツ(おもにビデオゲームを使用し、反射神経や瞬間的な判断力、戦略などを駆使した競い合いをスポーツとして捉える)”の精神と、“Beyond the Game(ゲームを超えて)”というスローガンのもとで行われている、競技性が高いゲーム大会。昨年のWCG 2007には世界74ヵ所の国や地域から年間150万人以上のプレイヤーが参加し、その規模の大きさから、オリンピック、ワールドカップに次ぐ世界的イベントとしてギネスブックに登録されている。

 

 またWCGは、2004年大会からホストシティ制を採用しており、アメリカやシンガポールなどで決勝大会が開催されてきた。ちなみに、来年開催予定のWCG 2009決勝大会は、映画やゲームで話題の歴史物語『三国志』でも馴染みの深い、中国の成都で行われることが決定している。

 

▲WCG 2008は世界80ヵ所の国や地域から選手が参加。オープニングセレモニーで各国のチームリーダーが国旗を掲げ、居並ぶ姿は壮観!

 

▲オープニングセレモニーでは、ロック歌手などによるコンサートも実施。ゲーム競技大会でありながら、文化交流的側面も併せ持つ。

 

 WCG 2008決勝大会の採用タイトルは、PCが9タイトル、Xbox 360が4タイトル、モバイル(携帯電話)が1タイトルの計14種目。ジャンルを見ると、eスポーツの花形であるFPS(1人称視点シューティング)やRTS(リアルタイムストラテジー)をはじめ、レースゲームやサッカーゲーム、対戦格闘ゲームにモバイルゲームなど、多岐にわたっている。

 

 先日行われたWCG 2008日本予選では、そのうち『RED STONE』、『エイジ オブ エンパイア III:アジアの覇王』、『バーチャファイター5 Live Arena』の3部門で予選大会が行われ、熾烈な戦いを制した総勢7名のeスポーツ日本代表選手が誕生した。

 

 どのタイトルもメダル獲得に期待がかかるが、とくに注目度が高いのが、『バーチャファイター5 Live Arena』部門の板橋ザンギエフ選手(以下、いたざん選手)。8月に行われた“WCGアジアチャンピオンシップ 2008”で個人優勝を果たすと、その1週間後の対戦格闘ゲームの祭典“闘劇`08 FINAL”では、ゲームセンターで稼働中の『バーチャファイター5R』部門に出場し、チームとして優勝。個人成績で2連覇を成し遂げ、日本のみならず、世界の強豪プレイヤーからもマークされており、その戦いぶりに注目が集まる。
 

■WCG 2008日本予選採用タイトルとeスポーツ日本代表選手

『RED STONE』(ゲームオン)

●参加選手 ※左から順に

 HappysweetsA:pudding(渡辺裕斗)選手、strawberry(北川恭章)選手

 HappysweetsB:chocolate(高見智大)選手、pocky(上田翔太)選手

●ゲーム概要、ルール

 韓国のファンタジーMMORPG。“戦士/剣士”、“ウィザード/ウルフマン”、“ビショップ/追放天使”など、戦況に応じて職業を変更する“変身システム”や、武器や防具に最大3つまで付加できる“称号システム”が特徴だ。試合は専用ワールド“決戦”が舞台。与えられたポイントを割り振ってキャラクターを作成し、2対2で戦闘。制限時間内により多くの相手キャラクターを倒したチームが勝利となる。

 

『エイジ オブ エンパイア III:アジアの覇王』(マイクロソフト)

●参加選手 ※左から順に

 Nemuke(尾崎大悟)選手、準優勝のAirlity(佐藤拓也)選手

●ゲーム概要、ルール

 戦略眼と瞬間的な判断力が求められるRTS。スペイン、イギリス、フランス、ポルトガル、日本などの国からひとつを選び、アメリカ新大陸に植民地を広げることが目的で、時代を進化させて技術段階をあげ、ユニットを強化するのが特徴だ。試合は1対1で行われ、予選ブロックは1本先取、決勝トーナメントでは2本先取すれば勝利。制限時間はなく、ゲーム種類は“覇権”、ゲームルールは“スタンダード”、ホームシティレベルは“”最高”となっている。

 

『バーチャファイター5 Live Arena』

●参加選手

 板橋ザンギエフ(熊田大幹)選手

●ゲーム概要・ルール

 3D対戦格闘ゲームの元祖。ガード、パンチ、キックという3つのボタンとレバーというシンプルな操作で、多彩かつ豊富な技をくり出せるのが特徴。八極拳のアキラや虎燕拳のラウなど、中国拳法を特技とするキャラクターが多い。試合は1対1で行われ、予選ブロックは1試合5セット先取、決勝トーナメントでは2試合先取(1試合5セット)。なお、試合ごとのキャラクター変更が可能となっている。


 

●Happysweetsが『RED STONE』部門でふたつのメダルを獲得!

 

 『RED STONE』部門には日本、韓国、アメリカの3ヵ国4チームが参加。チーム数が少なく、決勝トーナメントで1勝すれば、最低でも銀メダルが狙える好条件の中、試合は行われた。

 

 4チーム1ブロックのみで行われた予選では、HappysweetsAが1勝2敗で3位、HappysweetsBが2勝1敗で2位になり、それぞれ決勝トーナメントに進出。トーナメント1回戦である準決勝で日本勢どうしの対決になったが、これを制したHappysweetsBが見事、決勝戦へとコマを進める。決勝戦の相手は、『RED STONE』の本場、韓国代表のComeonbaby。第1試合は接戦となったが、ポイント1-2で落としてしまう。続く2試合目もComeonbabyに試合の主導権を握られてしまい、ポイント0-7で敗退。あと一歩及ばなかったが、見事、準優勝という健闘を見せた。いっぽう、HappysweetsAは3位決定戦に進出し、アメリカ代表に勝利。Happysweetsがチームとして銀と銅、ふたつのメダルを獲得した。

 

▲予選でアメリカ代表USAに勝利し、ガッツポーズを見せるHappysweetsAのpudding選手。アメリカ代表との実力差は歴然のものだったようだ。

 

▲運営会社であるゲームオンの取締役である萩原和之氏(右)、オンライン営業部長の清水祐一氏(左)、『RED STONE』チーム長の吉田一馬氏(中央)が同行。Happysweetsの戦いぶりを見守っていた。

 

▲決勝戦でHappysweetsBは韓国代表のComeonbabyと戦うも、2試合連取されてしまい準優勝に。ちなみに韓国代表とは予選ブロックでも負けており、あと一歩及ばなかった。

 

Happysweets、『RED STONE』チーム長吉田氏コメント

■銀メダル HappysweetsB

chocolate選手:この4人の中では自分がいちばん足を引っ張ってしまったと思っているので、まずはこの3人にお礼が言いたいです。決勝大会は準備不足なところがあり、悔しい気持ちはありますが、来年もWCGに参加できたら韓国にリベンジしたいと思います。

 

pocky選手:皆さんの期待にこたえられず優勝はできなかったけど、いい思い出になりました。また、こういった大会があれば「今度こそ勝つぞ!」という意気込みが、いままで以上に増すと思うので、今後もがんばります。

 

■銅メダル HappysweetsA

Pudding選手:日本予選に参加したとき、まさかここまで来られるとは思っていなかったのですごくうれしいし、このメンバーと参加できて本当によかったです。来年こういう機会があればぜひ参加したいですし、次回は韓国にリベンジしたいと思います。

 

strawberry選手:オンライン予選で3回負け、諦めていたところに連絡があって日本予選で優勝し、ドイツまで来ましたが、この4人で本当によかったと思います。次回の大会では韓国の選手たち以上の実力を身につけて、リベンジをしたいです。

 

■『RED STONE』チーム長、吉田一馬氏

日本予選の参加人数の多さなどから、日本のほうがレベルは高いと思っていました。しかし、実際に韓国と戦うところを見て、使っているキャラクターは同じでも差がありましたね。『RED STONE』のイベントを行うのは初めてで、選手の練習時間が確保できなかったり、大会ルールに変更があったりと、選手には悔しい思いをさせてしまいました。次回、たとえば日本と韓国とで日韓戦を行うなど、選手たちが全力で戦える環境を用意し、全面的にバックアップしていきたいと思います。


 

●Airliti選手が『エイジ オブ エンパイア III:アジアの覇王』部門でベスト8入り

 

 『エイジ オブ エンパイア III:アジアの覇王』部門は、13ヵ国16名の代表選手が4ブロックに分かれて総当たり戦を行い、上位2名が決勝トーナメント進出となる。日本代表のAirlity選手はAブロック、Nemuke選手はCブロックとなった。

 

 Airlity選手は持ち前の戦術眼が冴え、2勝1敗で予選通過。だが、決勝トーナメントの1回戦でWCG 2007の優勝者や現在世界ランキング1位の選手を破り、予選を通過してきたアメリカ代表のh2o選手と対戦。善戦むなしくも0-2で敗退となった。いっぽうのnemuke選手は予選ブロックで1勝2敗と予選通過を果たせず。海外の選手から驚きの声が上がるほどのマウスさばきを見せたが、思うように実力が出せなかったようだ。

 

 nemuke選手、Airlity選手のふたりが共通して語ったのは「もしまたWCGの予選大会があったら必ず出場し、今度こそ表彰台に立ちたい」という意気込み。惜しくもメダル獲得はならなかったが、ふたりは弱冠17歳。ゲームプレイヤーとしての成長もこれからと言える年齢だけに、今後の活躍に期待がかかる。

 

▲予選ブロックで敗退したnemuke選手。試合終了後、「1試合目以降集中力が続かなくなり、ミスが多くなったことが敗因です」と語っていた。

 

▲ベスト8で敗退したが、健闘を見せたAirlity選手。「アメリカ代表のh2o選手にさえ勝てれば上位入賞も狙えました。負けはしましたが手ごたえはありましたよ」と、つぎに向けての意欲を見せた。


 

●いたざん選手が『バーチャファイター5 Live Arena』部門で優勝し、国際大会3連覇を達成!

 

 『バーチャファイター5 Live Arena』部門には21ヵ国から24名の選手が参加。予選A〜Dの4ブロックに分かれて総当たり戦を行い、勝利数が多い上位2名が決勝トーナメントへ進出できる。試合は1試合5セット先取だが、いたざん選手の使用キャラクター、シュンが持つ“飲酒(酒を飲むことで使える技の種類や威力が上がる)”の効果が1試合持続するため、セット数が多いのは有利といえる。

 

 Aブロックに入ったいたざん選手は第1試合で、シンガポール代表のTetra選手と対戦することに。Tetra選手は、WCG 2005『デッドオアアライブ』部門で準優勝した経験を持ち、現在プロゲーマーとしても活躍している選手。さらに、シュンにとって相性が悪いと言われるベネッサを使うということもあり予選突破最大の関門と目されていた。しかし、いざ試合が始まってみると、いたざん選手が試合の主導権を握り、セットカウント5-2で勝利。そのほかの試合もすべて5-0と完勝し、堂々の1位通過を果たした。

 

▲『バーチャファイター5 Live Arena』の試合はすべて“16+AREA(16歳以下立入禁止エリア)”で実施。日本のCEROと同じような審査団体がドイツにもあり、絶対的拘束力を持っているため、壁で囲み、周囲に見えないようにする措置が取られたようだ。

 

▲『バーチャファイター5 Live Arena』部門でもっとも注目される選手だけあり、予選ブロックから数10人の観客が集結。いたざん選手のプレイを食い入るように見ていた。

 

▲WCGに限らず、eスポーツとして行われるゲーム競技大会では、キーボードやマウス、ジョイスティックは選手が各自持参することになっている。いたざん選手は、WCGアジアチャンピオンシップの際、ホリから提供されたジョイスティックで試合に臨んだ。

 

 決勝トーナメントに入っても快進撃は続き、韓国代表のWoni0639選手(使用キャラクター:アキラ)との日韓対決では、第1試合をセットカウント5-0、第2試合を5-3とし、貫録の勝利。準決勝のドイツ代表stprock選手(使用キャラクター:レイフェイ)との戦いでは第1試合、第2試合ともに5-0と完勝し、決勝戦へとコマを進めた。

 

 決勝戦の相手は、シンガポール代表のDanny13選手(使用キャラクター:アキラ)。準決勝までアキラを使い続けてきたDanny13選手だが、何と決勝戦ではカゲを選択。このとき、いたざん選手は「僕に手の内を知られているアキラではなく、一発を狙ってカゲを選択したと思う。正直、アキラのほうがやりづらかったので、これで勝てるという気持ちが強まりました」と思ったという。

 

 試合はいたざん選手のコメントどおり、終始ペースを握り、第1試合、第2試合ともにセットカウント5-2でDanyy13選手を倒し、見事優勝! WCGアジアチャンピオンシップ、闘劇`08 FINALに続き、国際大会3連覇という偉業を成し遂げた。
 

▲決勝戦では途中、足払い系の攻撃で押し込まれる場面はあったものの、危なげない試合運びでDanny13選手に決定打を与えなかった。

 

▲優勝した瞬間、いたざん選手とDanny13選手が、お互いの健闘を握手でたたえ合う。スポーツマンシップの精神に則った、eスポーツプレイヤーの姿と言える。


いたざん選手 優勝インタビュー

――優勝した率直な感想を聞かせてください。
 

板橋ザンギエフ選手(以下、いたざん選手) 優勝できてホッとしていますし、うれしいです。自信になりますね。
 

――WCGアジアチャンピオンシップ、闘劇`08 FINALに続き、国際大会で3連覇を達成しましたが?
 

いたざん選手 今大会は正直言って、日本予選のほうがきびしかったですね。日本予選の決勝は、自分で言うのもなんですが名勝負だったと思いますし。あとは……、運がよかったんでしょうか(笑)。
 

――勝つために心がけていたことはありますか?
 

いたざん選手 いつもどおり、を心がけていました。『バーチャファイター』ってミスをすると取り返しがつかなくなることが多いので、ミスを少なくし、いつもどおり戦うことですね。あと、WCGのような大会では、海外選手とのコミュニケーション能力が、見えないところで大事だなあと思いました。
 

――予選ブロックから決勝トーナメントのあいだできびしかった相手は誰ですか?
 

いたざん選手 まずシンガポール代表のTetra選手です。彼が使うベネッサは相手をさばく技を多く持っていて、シュンの天敵と言われるくらい苦手なキャラクターなんです。それにTetra選手自身も対戦格闘ゲームのセンスがあるプレイヤーで、非常に危ない相手でした。決勝トーナメントでは、韓国のWoni0639選手でしょうか。韓国の選手って、精密というか堅実な動きをするので、崩すのがたいへんなんです。でも、予選の動きを見てて、プレイヤーレベルと対応力、具体的な選択肢をチェックしていたので、戦うまでにだいたいのレベルは把握できていました。
 

――決勝戦を振りかっていかがですか?
 

いたざん選手 強豪プレイヤー相手に勝ち上がってきたので、優勝しそうな流れは持っていたと思います。ただ、決勝戦ではメインキャラクターのアキラではなくカゲを使ったこともあり、安心して戦うことができました。
 

――最後にコメントをお願いします。
 

いたざん選手 手堅くプレイしよう、という自分のミッションはそこそこ達成できたと思っています。もともとゲームイベントが好きで、大きな大会で優勝したからと言ってモチベーションが下がることもないので、今後も『バーチャファイター』をはじめ、さまざまなゲームの大会に出場し、優勝を狙っていきたいです。

 

 

●総合優勝はeスポーツ先進国の韓国! 日本も総合5位と大健闘!!

 

 最終日に行われたクロージングセレモニーでは表彰式が行われ、1位から3位までの選手にメダル、賞金、賞品の授与が行われた。そして総合優勝は金3、銀3、銅1を獲得した韓国! 日本は金1、銀1、銅1を獲得し、総合順位で5位につける大健闘を見せた。

 

 WCG 2008日本予選のプロデューサーであり、チームリーダーでもある松井氏に話を聞いたところ、「今回は、正式種目で3メダル獲得と非常にすばらしい結果を収めることができました。eスポーツ日本代表選手も、海外のトッププレイヤーとのコミュニケーションを取り合うことで、素敵な経験が得られたのではないでしょうか。日本においてはまだまだ、真剣にゲームをプレイしても何の役にも立たないという意見が多く見られます。もちろん、ゲームの賞金だけで暮らしていくのは現時点ではなかなか難しいでしょうし、これから先もそうなるかわかりません。ですが、ゲームを真剣にプレイする、そして世界中のプレイヤーとその腕を競い合う、そこから得られる経験は、ただ漫然とゲームをプレイしているだけでは決して得られないものです。ゲーム大国日本にいる皆さんにこそ、eスポーツムーブメントを体験していただきたいですね。自分がやっているゲームだから大会に参加するのはもちろんですが、大会があるからゲームをプレイしてみるという楽しみ方を私たちももっと提案できるように努力していきたいと思います」と総括した。

 

▲いたざん選手は、WCG 2005決勝大会以来、3年ぶりの日本人選手の金メダル獲得となる。また、2008年に世界各国で行われたゲームの国際大会3連覇という偉業も同時に達成した。

 

▲WCG 2008で総合優勝を果たした韓国。eスポーツ先進国である韓国の国技ともいえるRTS『StarCraft』で金、銀メダルを獲得するなど、各選手が大活躍を見せた。

 

▲WCG 2008eスポーツ日本代表選手たちの集合写真。今大会で得られたものはそれぞれだろうが、彼らの今後の活躍に期待したい。

 

 WCG決勝大会への参加史上、もっとも多くのメダルを獲得したeスポーツ日本代表選手たち。誰もが世界に通用する実力を持ち、それを如何なく発揮できたからにほかならないが、あえてひとつ、違う視点からの要因を捜すとするなら、メダル獲得が狙いやすいタイトルに絞り、選手を派遣したことが挙げられるだろう。『バーチャファイター5 Live Arena』は世界とのレベルの差は歴然だし(それゆえに勝利が絶対条件というプレッシャーはあった)、『RED STONE』に至っては参加4チーム中、2チームが日本と、勝利しやすい要素は揃っていた。

 

 今大会のeスポーツ日本代表選手の活躍はたいへん素晴らしいものだと思う。しかし、eスポーツ先進国である韓国などのeスポーツ競合国と肩を並べ、リスペクトし合う関係になるには、今後も継続して勝利を積み重ねるだけでなく、彼らが得意とするタイトルで好成績を収める必要も出てくるだろう。

 

 そして、さらに多くの日本人選手の実力を世界に通用するレベルまで高めるためには、日本国内でのゲーム競技大会の定期的な開催が求められる。いわゆる野試合ではなく、WCGのようなゲーム競技大会で実力を発揮するためには、選手自身のやり込みはもちろん、さまざまなプレッシャーの中で戦い、打ち勝つための“経験”が必要不可欠だからだ。

 

[文責:小里浩一(マグナマ吟)]

 

※World Cyber Gamesの公式サイト[英文]はこちら

※日本eスポーツ協会設立準備委員会(JESPA)の公式サイトはこち

 

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