『ラグナロクオンラインDS』のカギを握る3人に“ギリギリ”までインタビュー!
●『ラグナロクオンライン』のエッセンスが詰め込まれ、独自要素もアリ
ガンホー・ワークスから2008年12月18日に発売予定のニンテンドーDS用ソフト『ラグナロクオンラインDS』。日本屈指の人気と歴史を誇るファンタジーオンラインRPG『ラグナロクオンライン』をベースにし、ストーリーRPGとして楽しむことができるという本作には、独自要素やオンラインとの連動要素ももりだくさん。そこで『ラグナロクオンライン』をサービスするガンホー・オンライン・エンターテイメント社長の森下一喜氏、ガンホー・ワークス社長の大場規勝氏、プロデューサーの畠山寛生氏に話を聞いてきた。
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▲今回話を伺った、畠山氏、森下氏、大場氏(左から)。気さくに、ときに頭を抱えながら「本当にギリギリのところ」(森下氏)まで話してもらった。 |
――まず『ラグナロクオンラインDS』(以下、『RODS』)が『ラグナロクオンライン』プレイヤーの前にお目見えしたわけですが、発表時点での反響などはどうでしたか。
森下一喜(以下、森下) 開発者ブログなどを見ていると、けっこう楽しみにしていただいているようです。期待に応えられるようがんばりたいですね。
――購入特典や独自要素などが発表されましたが、初回特典としては『ラグナロクオンライン』で使えるアイテム以外に、小冊子などもありますね。
畠山寛生(以下、畠山) 『ラグナロクオンライン』を知らない方も本作を遊ばれると思いますので、まずはどのような国や街があって、どういう生活を人々が送っているのかという説明から入りまして、『RODS』のクエストの紹介なども入った、世界観を中心にしたものとなっています。
――独自要素としては“限界突破”と“究極スキル”というものがありますが、こちらはどういったものですか?
畠山 キャラクターを育成していく際に、オンラインの方ではステータスポイントなどに上限値があります。本作ではそういった時に一定の条件を満たすと“限界突破”としてさらに上の上限値を目指すことができます。キャラクターの強化の幅が広がるという感じですね。“究極スキル”は奥義的なものですね。特定条件を満たすと最終的に覚えるスキルがあります。
――シャーマンとダークナイトというジョブも新登場となっていますね。
畠山 『ラグナロクオンライン』をニンテンドーDSに持って行くにあたって、オリジナルの要素は入れたかったんです。既存の職業のプラスアルファ的なところを作りたかったので、シャーマンはオールマイティーなジョブにしました。ストーリーRPGとしても、序盤から攻撃も回復もどちらもできる役が必要だったので、本職のプリーストやウィザードほどの能力はありませんが、(シャーマンであるヒロインの)シェラの存在はプレイ上も必要不可欠になっています。
――ではダークナイトは。
畠山 これもニンテンドーDSに持ってくるにあたって、エフェクトが派手なジョブがほしかったんです。本作はムービー的なグラフィックではないので、ドット絵でいかに激しいアクションを見せるかというところで、新しいスキルエフェクトで派手なものを入れたくて、攻撃に特化したスキルをたくさん持つダークナイトが生まれました。
大場規勝(以下、大場) ダークナイトも物語的に重要なんだけど、まだ言えないんだよねー。
森下 いま、すごいギリギリのところで説明しているんですよ。
畠山 ダークナイトはまぁ、まだ派手なアクションのジョブとしておいてください。(笑)
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▲『RODS』オリジナルの職業である“シャーマン”と“ダークナイト”は、どちらも重要な役割をストーリー上で果たすようだ……。 |
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――通信で3人までの協力プレイが可能な“蜃気楼の塔”ではプレイヤーの外見などを設定できますが、これは『ラグナロクオンライン』のような、プレイヤーの個性を出した外見をもたせたかったということでしょうか。
畠山 RPGとしてシナリオを重視して、性格付けもされたキャラクターたちがストーリーを進めていきますので、主人公は外見とかも決まった形になっています。そこで“蜃気楼の塔”に入ると3人とも同じ外見のキャラクターになるから(外見を設定できるようにした)というのもあるんですが……。
大場 『ラグナロクオンライン』だとキャラクターを自分で創れるじゃないですか。
畠山 シナリオを重視したからといって、人気があるその部分が丸ごとないというのは嫌だったんです。そこでキャラクターの外見のエディットは“蜃気楼の塔”でやろうと。
――“蜃気楼の塔”は本編とはまったく別のコンテンツになっているんですか?
大場 いえ、“蜃気楼の塔”にはゲーム中で行くことができて、ひとりでも入れますし、友だちといっしょに入れば、いっしょに戦うことができるんです。通常のダンジョンと同じように、経験値を稼ぐとか、アイテムを取りに行くとかいった目的で向かうことができます。
森下 みんなで本作を持ち寄って、“蜃気楼の塔”に入って友だちを待って、いっしょに始めればすぐにみんなでプレイできます。
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▲『ラグナロクオンライン』の仲間といっしょにプレイするオンライン体験を『RODS』では“蜃気楼の塔”でのワイヤレス通信やWi-Fi通信を使った3人プレイという形で実現している。 |
――『ラグナロクオンライン』との連動要素も発表されていました。『ラグナロクオンラインDS』でアイテムを入手すると、最終的に『ラグナロクオンライン』でなにかイベントが起こるということのようですが、たとえば高レベルプレイヤーではないと楽しめないようなコンテンツなのでしょうか。あるいは、本作のプレイヤーがイチから『ラグナロクオンライン』をスタートしてすぐにプレイできるようなものですか?
森下 いきなりといういうのはちょっと難しいかな……ある程度はやらないと難しいかもしれませんね。まず発生する順番ですが、本作でアイテムが3つでてきます。入手してエンディングまでクリアーするとパスワードがもらえるので、『ラグナロクオンライン』で入力するとアイテムが手に入り、これがトリガーとなってイベントが発生します。
畠山 3つのアイテムがそれぞれトリガーとなって違ったイベントが発生するわけですが、発生する条件はそれぞれ違ってまして、低レベルでもなんとかなるものから高レベル向けのものまでいろいろあります。
大場 ふつうに街と街が歩けるぐらいのレベルになれば大丈夫じゃないかなぁ……。
畠山 序盤で手に入るものもありますけど。
大場 ただし、(森下氏の方向を見ながら)そっちの街はもうちょっとレベル高くないといけないかもね。
一同 そっちの街って(笑)
畠山 すべてのイベントがレベル90じゃないとできないとか、そういったことはないです。
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▲大場氏が時折ボソッとつぶやく極秘情報らしき内容をかわしつつ、本作の独自要素を中心にその魅力を語ってくれた畠山氏。 |
――王道なRPGを意識しているということですが、こちらは。
大場 ストーリーとキャラクターの設定をちゃんと作り込んだうえで、サブクエストなども充実させてます。ストーリーとしてはRPGの王道でありながら、主人公をはじめとしたキャラクターたちのバックグラウンドストーリーが絡んできて、感動できるようなものになっています。
畠山 サブクエストは100個ぐらいありますけど、主人公たちキャラクターの設定が裏付けされるような内容もあります。より深く世界観を味わえるようになってますよ。
――『ラグナロクオンライン』をはじめとするオンラインRPGでは、パーティーメンバーがお互いにスキルを頻繁に発動しながら戦闘するのが一般的です。本作では基本的にはフレンドNPCと共に戦闘することになりますが、AIや命令の処理などで苦労された部分はありましたか。
畠山 職業によって得意不得意な部分があるじゃないですか。攻撃が得意だったり、サポートだったり。とくに支援回復系はAIの判断が複雑になるので、バランスは苦労しましたね。ずっとヒール(回復)ばかりされても困りますし。(笑)
――作戦の指示を状況に合わせてうまく活用していけばけっこうアクティブに戦える?
畠山 作戦指示は限られているので、すべての状況に対応できるとは言いませんが、状況に合わせて選択して戦ってもらえればと思います。
大場 命令によってはバンバン魔法使ってくれるんですよ。で、いざってときにSPが足りないぞとかね。そこはうまく使い分けてもらえると。
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▲大場氏が「自信がある」と語っていたのが、本作のストーリー性だ。サブクエストも充実しており「本編と合わせて50時間は遊べます」とのこと。 |
――本作の制作を行なう上で、グラヴィティ社との交渉などで難しかったことなどありましたか。
森下 コンシューマー機での展開は創業以来考えていたことで、もちろん当時はニンテンドーDSだとか決まっていなかったんですが、(PC向けオンライン版との)マルチプラットフォームでキャラクターを含めて、この“ラグナロクオンライン”というブランドを浸透させていきたいとずっと考えていました。だから企画を建てる段階では難しいことなどはありませんでした。グラヴィティともすんなり、ぜひやってみたいと。今はお互いグループ会社ですので、その強み、韓国が得意なオンラインゲームと、日本が得意なコンシューマーの強みという、両者の強みと弱みをうまく補完して、プロパティ(財産)をうまく活かしていければと思っています。
――キューエンターテイメントの『Angel Love Online』やコーエーの『大航海時代 Online』がプレイステーション3での展開が開始、発表されるなど、オンラインゲームとコンシューマーゲームのクロス展開も活発になってきています。
森下 そうですね、今回の『RODS』の発表で「ガンホーはオンラインをやめてコンシューマーのパッケージ製品に向かうのではないか?」という見方をされる方もいらっしゃいますが、そんなことは全然ないんですね。コンソールでもなんでも、プラットフォームに依らずに、オンラインゲームのサービスを提供し、実現していきたいんです。その為にもまずはコンシューマーでの実績を作っていきたいですね。
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▲オンラインゲームでつちかったブランドをコンシューマーにも活かしていきたいと語っていた森下氏。今後もPCとなんらかの形で連動した展開の可能性が? |
――そういった流れの第一歩にもなっているわけですね。それでは最後に、本作を期待しているオンラインゲーマー、またニンテンドーDSのゲーマーに向けてメッセージをお願いします。
畠山 まず『ラグナロクオンライン』のユーザーさんには、期待を裏切らない形でできあがっていると思います。タッチペンの操作もマウスと親和性がありますので、操作感も満足していただけると思います。ニンテンドーDSのユーザーさんには、まず『ラグナロクオンライン』というブランドとして認識していただきたいので、世界観だったり暖かみのあるドット絵だったりというよさを味わっていただきたいなと。
大場 別々には考えていないのですが、王道なストーリーRPGとして仕上がっていますので、楽しんでいただきたいなと。サブクエストもミニシナリオがあるものなどを含めて100以上ありますので、非常にやり応えもあります。サブクエストを片っ端から遊んでみるとか、カードを全部集めてみるとか、レアアイテムを収集するなど、やり込み要素も含めて隅から隅まで遊んでもらえるとうれしいです。
森下 ふたり喋ると、言うことがなくなっちゃったな。(笑) 幅広い人に楽しんでもらえると思っています。『ラグナロクオンライン』というタイトルは聞いたことがあっても触ったことはない方とかいらっしゃると思いますけど、ぜひ遊んでもらえればと思います。
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