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第35回日本賞のイベントにレベルファイブの日野晃博社長、東大の馬場章教授が登場
【第35回日本賞】

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●東京大学の馬場章教授とゲームと教育について語った

 

 世界の教育番組の向上を図り、国際的な理解と協力の増進に役立つことを目的に、NHKが教育コンテンツの国際コンクール“日本賞”を‘65年に創設。2008年10月22日に開会した第35回日本賞では、イベントの一環としてクロスメディア・フォーラムと呼ばれるさまざまなセッションやディスカッションが実施されている。そして、2008年10月24日には、NHKでMeet the Experts(ミート・ジ・エキスパーツ)という題名のセッションが行われ、日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)と馬場章氏(東京大学大学院情報学環教授、日本デジタルゲーム学会会長)が出席。“ゲームを教育メディアとしてどのように活かすか?”をテーマにトークを展開した。

 

▲ミート・ジ・エキスパーツの会場となったNHKの一室には、多くの参加者が。教育コンテンツの国際コンクールの一環として行われているだけあって、海外の人が多く見られた。

 

 レベルファイブ設立まえは社長ではなくプログラマーとしてゲーム開発に携わってきた日野氏。「それまでは大人向けのシリアスなゲームの開発に関わっていたので、その反動からかレベルファイブでは子供から大人まで楽しめる夢のあるゲームを作ろうと思った」と当時を振り返える。同社がこれまでに手がけてきたタイトルの映像がスクリーンで紹介されると、「何かを作る創造性、楽しさを子供たちに伝えたかった」(日野)と、ジオラマパーツを集めて世界を作る要素を持った『ダーククラウド』や、「西洋のお城や街並みって、なかなか実際に見ることができません。それを3Dで表現することで、子供たちにお城の中を見渡す感覚、街を歩く感覚を疑似体験させてあげたかった」(日野)と、3Dグラフィックで世界を表現した『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』について触れ、子供の教育に役立つ“何か”をゲームのなかに盛り込んでいることを紹介した。

 

▲レベルファイブの日野晃博社長。

▲東京大学の馬場章教授。

 

▲レベルファイブ歴代作品が映像として紹介。『レイトン教授と不思議な町』は、「レベルファイブがパブリッシャーとしてのデビュー作です」と日野氏。2008年11月27日に発売される最新作『レイトン教授と最後の時間旅行』については、「シリーズ3部作の3作目になりますが、ゲームを作っていて、こんなに納得できたことはこれまでにないってくらいの最高傑作です」(日野)。

 

 また、いまやレベルファイブの看板タイトルとなった『レイトン教授』について馬場氏は、「脳を鍛えるゲームなど、シリアスゲーム(さまざまな効果を持ったジャンル)が普及してきてうれしく思っています。ただ、シリアスゲームはエンターテイメント性が薄いのでプレイしてもおもしろ味に欠ける部分があります。しかし、『レイトン教授』シリーズは、謎を解いて頭の体操をするだけではなく、物語を読み進めるエンターテイメント性も備わっている。楽しんでためになるジャンルで、広い意味で教育コンテンツだと思います」と解説した。

 

▲教育とゲームに関する話題のほか、日野社長と馬場氏のこれまでの経歴についてもトークが展開された。

 

 大学教授としてMMORPG(多人数参加型)を使ってゲームと教育について研究している馬場氏。とある高等学校の歴史の授業で、『大航海時代』だけをプレイするグループ、『大航海時代』と課題を織り交ぜたグループ、『大航海時代』をプレイしないグループに分けて、生徒たちのモチベーションが知識量などの違いを調べているという。研究はまだ途中だが、授業でゲームがプレイできることでモチベーションが上がったり、歴史に関する知識をゲームから多く吸収できたりと、ゲームから何かしらの効果が得られているようだ。さらに「MMORPGなので、コミュニケーション能力や教育の最終目的である人格形成など、社会的スキルを養うことができる」と、馬場氏も自身の研究について語った。

 

※第35回日本賞公式サイトはこちら

※レベルファイブ公式サイトはこちら

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