携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> ゲーム> 『タツノコ VS. カプコン クロス ジェネレーション オブ ヒーローズ』のプレイリポートをお届け!

『タツノコ VS. カプコン クロス ジェネレーション オブ ヒーローズ』のプレイリポートをお届け!

2008/10/21

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

●プレイリポートをお届け!

 

 Wii版の登場が早くも決定している、カプコンのアーケード用対戦格闘ゲーム『タツノコ VS. カプコン クロス ジェネレーション オブ ヒーローズ』。東京ゲームショウ2008にて公開された白鳥のジュン、ロールの参加によって使用キャラクターは総勢18人となった。システムもほぼ実装され、登場キャラクターが出揃った本作を、週刊ファミ通編集部一の格闘ゲームファン、リプ斉トンが体験プレイを行った。完成版に近い今回のバージョン。そのプレイから読み取った、気になる要素や操作感を徹底リポートする。※記事は、2008年10月2日のプレイ取材をもとに作成しています。

 

 

リプ斉トン

週刊ファミ通編集部に所属。アーケードには毎週必ず足を運んで格闘ゲームをプレイする。好きなタツノコプロのキャラクターは“破裏拳ポリマー”。好きなカプコン作品は『ロックマン』シリーズ。お気に入りは『ロックマン2』で現在『ロックマン9』をプレイ中。

 

●敷居は低く、だけど奥深い

 

 『科学忍者隊ガッチャマン』や『破裏拳ポリマー』でおなじみのタツノコプロ。数多くのヒーローアニメを手掛け、日本中の子供たちに夢と希望を与えてきたアニメプロダクションだ。そのタツノコプロと『ストリートファイター』シリーズでおなじみのカプコンのキャラクターが激突するのが本作、『タツノコ VS. カプコン クロス ジェネレーション オブ ヒーローズ』。キャラクターやフィールドは3Dで描かれ、カプコンキャラクターはもちろん、タツノコプロのキャラクターの姿を忠実に再現している。グラフィックは3Dを採用しているが、操作は従来の2D対戦格闘ゲームと同様。フィールドに奥行きなどの概念はないので、『ストリートファイター』シリーズなどと同じ感覚でプレイできる。とくに『VS.』シリーズのシステムや操作感を踏襲しているので、歴代のシリーズを遊んだことがある人なら違和感なくプレイできるはずだ。攻撃を連続で相手に当てるチェーンコンボや、空中で連続コンボをつなげるエリアルレイヴなど、『VS.』シリーズでおなじみのシステムも健在。これらのシステムは格闘ゲーム初心者には慣れない要素だが、ボタンの入力はそれほどシビアではない。慣れてしまえば出すのはカンタンだ。爽快感溢れる連続コンボをお手軽に出せるのも『VS.』シリーズの醍醐味と言えるだろう。もちろん、新システムも数多く搭載されている。プレイヤーが操作するキャラクターふたりでエリアルレイヴを叩き込むヴァリアブルエアレイド、そして攻撃動作を強制的に終了させてさらにコンボを叩き込むバロックコンボの存在が、格闘ゲームとしての奥深さを生み出している。連続技をしっかりと練習すれば、高威力のコンボができそうだ。初心者は、まずはチェーンコンボやエリアルレイヴ、ド派手な必殺技をくり出すハイパーコンボで格闘ゲームの楽しさを覚えてほしい。楽しさを覚え、「もっと勝ちたい!」と思ったら、新システムのヴァリアブルエアレイド、バロックコンボを操る練習をしてみるといいだろう。

 

 

 ちなみに、操作しやすいキャラクターは、タツノコプロ側なら大鷲の健、カプコン側ならリュウやバツがオススメ。いずれも出しやすく使い勝手のいい必殺技が揃っているので、システムを覚えながらプレイするのにはうってつけだ。ドロンジョや白鳥のジュン、ロック・ヴォルナット、灰燼の蒼鬼はややテクニカルなキャラクター。格闘ゲームに慣れた人は、最初から彼らを使うことに挑戦してもいいだろう。ゴールドライタンとPTX-40Aは特別で、1キャラクター(パートナーなし)で戦うことになる。キャラクターのサイズが大きく、ガードができないが、強力な技が揃っている。戦いかたによっては相手に圧勝できるかも!?

 

 

●見えないところにもある開発陣のこだわり

 

 なつかしのヒーローたちを操って戦う本作。超個性的な必殺技を持ち、画面狭しとテレビやゲームの中を暴れまわっていたキャラクターたちのアクションも見逃せない。ポリマーはドリルに変形して相手を攻撃、ドロンジョは手下であるトンズラー、ボヤッキーとともに戦い、ヤッターマン1号はヤッターワンで攻撃する。テレビで幾度となく目にした名シーンが本作でも忠実に再現されている。また、『VS.』シリーズに登場するハイパーコンボは、そのほかの格闘ゲームに比べ、コマンドが簡略化されている。初心者でもカンタンに出せるので、お気に入りのキャラクターのハイパーコンボは、ぜひ確認してほしい。もちろん、カプコン側のキャラクターの演出も負けてはいない。リュウ、春麗 、アレックス、バツは過去の登場作品の操作感が再現されており、ファンも納得のキャラクターメイクになっている。格闘ゲームのキャラクターとしては登場していなかった灰燼の蒼鬼は、原作に登場した一閃、鬼戦術などのシステムが必殺技として登場。ロック・ヴォルナットも、原作にあった武器をつけ替えられる要素が専用システムとして搭載されている。PTX-40Aも原作のゲームの動きやシステムを忠実に再現。両陣営ともに、「ああ、こんな場面あったな」という“あるある感”に溢れているのだ。私が発見できた演出以外にも、数多くの開発陣のこだわりがゲーム中には収録されている。ゲームに直接関係のない部分にも注視して、それらのこだわりを発見してほしい。

 

 

 ちなみに、個人的にヒットした演出は、ロールの体力を回復するハイパーコンボ。この技を使用すると、画面上空から『ロックマン』シリーズに登場した体力を回復する球体の“アレ”が登場し、ロールの体力を一定量回復してくれる。体力が回復するときに『ロックマン』シリーズでおなじみの体力ゲージが出現したり、体力が回復するときのあのサウンドが流れたりと、ニヤリどころではなく爆笑である。さらに笑いを誘ったのは、体力を回復する球体のアレをゴールドライタンやPTX-40A、ロック・ヴォルナットなどに取られると、逆に相手の体力を回復させてしまうという点。ロボットなら誰でも回復できるんだ! アレってスゴイ!! ……と、演出面の魅力を長々と語らせてもらったが、ゲームの内容も負けず劣らずの魅力を放っている。『VS.』シリーズのウリであるスピーディーなバトル展開。お手軽でド派手なアクション。敷居は低く、奥が深いという私の主張は、ゲームを一度プレイしてもらえればすぐにおわかりいただけると思う。攻撃を受けている状態から脱出するメガクラッシュという新要素も搭載されているので、“何もできないまま負けてしまう”、ということも回避しやすい。まずは、テレビから飛び出し、アーケードの筐体で動くヒーローたちの動きを楽しんでほしい。また、タツノコプロ作品を少年時代に楽しんだ世代の人は、このゲームでもう一度少年のように遊んでみてはいかがだろうか?

 

※公式サイトはこちら

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

その他のニュース

『サンドランド』体験版が配信開始。ベルゼブブやバトルタンクを操作して戦闘アクション、広大なフィールドの探索が楽しめる

2024年4月25日にプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox series X|S版が発売となる『SAND LAND』の体験版が3月19日に配信開始された。

映画『仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト』3月20日19時よりYouTubeにて無料配信。20年を経ても色褪せない救世主伝説

東映が運営するYoutubeチャンネル“東映特撮YouTube Official”にて、『仮面ライダー555』(ファイズ)20周年記念特別配信と題して、劇場版『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』の無料配信とプレミア公開が実施される。

新作乙女ゲーム『花笑む彼と & bloom』がSwitchで8月8日に発売。“花がつなぐ4つの恋物語”をテーマにフラワーショップで描かれる三者三様の恋愛模様

エディアとティームエンタテインメントは、新作乙女ゲーム『花笑む彼と&bloom』の発売日が2024年8月8日に決定したことを発表した。発表に合わせて本作のオープニングムービーも公開されている。

Steamファミリー向け機能に新要素が追加。家族間でライブラリ内の購入したゲーム共有、子どもが親に欲しいゲームを買ってもらうリクエスト機能などがベータ版で実装

Valveは、PCゲーム配信プラットフォームSteamにおいて、“Steamファミリー”機能をSteamクライアントベータの参加者向けに提供開始した。

無料スマホゲーム『ハンターのマジック』怪物の大群をレーザーで焼き払うのをボーっとみてたら12時間経ってたんだが

『ハンターのマジック』のレビューをお届けします。ローグライクタワーディフェンスでシンプルな操作性と、気持ちいいアクションエフェクトでやみつきになりました。

【NIKKE攻略まとめ】『リゼロ』エミリアの性能、キャラ評価、育成優先、おすすめ編成、オーバーロード、キューブ、スキル、イラストなど【声優:高橋李依】

『勝利の女神:NIKKE(ニケ/メガニケ)』『Re:ゼロから始める異世界生活』新キャラクター エミリアの性能やキャラ評価、おすすめ編成、オーバーロード、キューブ、スキルを紹介。

【Hi-Fi RUSH】世界が認めたリズムアクションが誕生するまで……その“足跡”を語る。PS5版発売記念Tango Gameworks開発陣インタビュー

ベセスダ・ソフトワークスより2024年3月19日に発売されたPS5(プレイステーション5)版の『Hi-Fi RUSH』。世界中で人気のリズムアクションを手掛けたTango Gameworksの開発陣が、この傑作が生まれるまでの経緯を語るインタビューをお届け。

ギャグ漫画『ELDEN RING 黄金樹への道』第40話後編公開。ラダーンの大技により褪夫たちに全滅の危機!?

アクションRPG『エルデンリング』をもとにしたギャグ漫画作品『ELDEN RING 黄金樹への道』が、“COMIC Hu(コミックヒュー)”にて3月19日に更新され、新たに第40話の後編が公開となった。

【ボクは、長男なのに…… “戦争×復讐×ケモノ”マンガ】『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第43話

ファミ通.comで連載されている“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ、『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』の第43話を掲載。