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Wiiの抱える課題はソフトの充実、本体メモリー不足への対応、インターネット接続率の向上など
【任天堂カンファレンス 2008.秋】

2008/10/2

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●最重要課題はソフトの充実
 

▲Wiiに関するプレゼンでは、課題を挙げてそのための施策を明らかにしていった岩田社長。最重要課題として掲げたのは、”ソフトタイトルラインナップ充実”だった。


 2008年10月2日に都内で”任天堂カンファレンス 2008.秋”が開催され、ニンテンドーDSiなど任天堂のつぎなる一手が示された。ここでは、ニンテンドーDSに続いて行われたWiiに関する発表をお届けする。

 

 プレゼンを行った任天堂の取締役社長、岩田聡氏は、Wiiは順調に普及が進んでいるものの、「まだまだ課題が多いと認識しています」と切り出し、3つの課題を掲げた。

 

 第一に岩田社長が挙げたのが、”本体保存メモリの不足への対応”。Wiiチャンネルや、バーチャルコンソール、Wiiウェアなどダウンロード配信コンテンツの充実とともに、それを格納するWii本体の保存メモリが足りなくなってきている人も多い。それに代わるのがSDメモリーカードだが、現状、「本体保存メモリーが不足した際のSDメモリーカードの使い勝手には課題がある」と岩田社長。 対応策の実施はまださきになるとして、この場では方向性のみが明かされた。その策とは、本体保存メモリーが不足している場合には、ショッピングチャンネルからSDメモリーカード上に直接配信コンテンツをダウンロードできるようにする。そして、SDカード上のコンテンツを1回の操作で簡単に本体保存メモリーにコピーして実行できるというもの。このアップデートは大掛かりなシステム上の変更を伴うため、実施されるのは2009年春を予定。岩田社長は、「お待たせしてしまうことになりますが、ご理解をお願いしたいと思います」と頭を下げた。

 

▲本体の保存メモリ不足に関しては、ユーザーからの声に対応する形で対応を決めたとか。


 ふたつ目は、”インターネット接続率の向上”だ。2007年秋のカンファレンスでNTT東日本、西日本と共同でインターネット接続キャンペーンを発表したが、岩田社長はまずこのサービスに手応えを感じていることを強調。この施策によって、Wiiのインターネット接続率は向上しているというが、任天堂はそれでもまだ満足していない。

 

 岩田社長が打ち出したのは、Wiiをインターネットにつないでできることをまとめた映像をWiiチャンネルにあらかじめ保存して出荷し、これをユーザーに見てもらおうという試み。この秋に出荷されるWii本体から、この映像が保存されたモデルとなる。映像の内容は、ネット接続によってバーチャルコンソールやWiiウェアが楽しめたり、いろいろなチャンネルを利用できることを説明するもので、約3分半ほどになるようだ。

 

▲Wiiチャンネルのひとつに、”Wiiインターネットにつなぐと、できること。”が加えられる。これを観れば、インターネットに接続してできることがまるわかり。


 まずは、Wiiをインターネット接続することでどれだけ楽しく、便利になるのかをユーザーに知ってもらおうというのが任天堂の姿勢だ。それだけではなく、ハードルが高い専用機器の導入に関しても独自の提案。先日発表され、任天堂の公式サイトで専売されている”ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ”を、2008年10月中旬から一部店頭でも購入できるようにする。極めつけは、非常にユニークなキャンペーンの実施だ。岩田社長が「ちょっと長いですが……」と紹介したキャンペーン名称は、”Wiiネット接続できる人ができない人を手助けして500Wiiポイントを両方がもらえるキャンペーン”。これはその名のとおり、インターネット接続に詳しい人が、そうでない人のWiiをネット接続できるよう手助けしてあげると、両者が500Wiiポイントをもらえちゃうというもの。一定の手続きが必要となるそうで、詳しくは任天堂の公式サイトで公開されるという。派手なものではないが、任天堂が本気でWiiのインターネット接続率向上に取り組んでいることがうかがえる施策だ。

 

▲長いキャンペーン名称だが、内容はいたってシンプル。とにかくひとりでも多くの人にWiiでインターネットに接続してもらおうという任天堂の思いが詰まったキャンペーンだ。


 「Wiiはインターネット接続してこそ本当に楽しめるハードです」と岩田社長。それを象徴するタイトルとして、『街へいこうよ どうぶつの森』を挙げた。その中心となるのが、”Wiiスピーク”。『どうぶつの森』ではネットワークを利用して友だちの暮らす村に遊びに行くことができるが、その際にボイスチャットを楽しめるようにする周辺機器だ。特徴は最大4つのWii本体をつなぐことができ、広い範囲の声を拾うため複数対複数のチャットが可能になること。これまで、Wiiスピークは『街へいこうよ どうぶつの森』に対応することが発表されているのみだったが、新たにゲームソフトを介さずともボイスチャットが楽しめるチャンネル、”Wiiスピークチャンネル”の存在も明らかにされた。Wiiスピークを使えば、音声つきのメッセージを友だちに送ることが可能で、Wiiスピークを持っていない人に送ることもできるという。

  

 Wiiスピークは、『街へいこうよ どうぶつの森』のソフトに同梱され、7800円[税込]。Wiiスピーク単品は3500円[税込]、ソフト単体は5800円[税込]となっており、同梱版ではWiiスピークを安く導入できる。『街へいこうよ どうぶつの森』の発売日は、2008年11月20日と発表された。

 

▲電話と違って、複数の家族がいるお茶の間とお茶の間をつなぐWiiスピーク。離れて暮らすおじいちゃん、おばあちゃんとのコミュニケーションにもピッタリだ。


 Wiiの課題その3は、”ゲーム人口拡大へのさらなる取り組み”だ。ゲーム人口拡大は任天堂が常々掲げてきたものだが、ここでは新ジャンルへの挑戦が明かされた。NHKと共同で進めているプロジェクトで、NHKの番組を模した『100語でスタート!英会話(仮題)』と『みんなが主役のNHK紅白クイズ合戦(仮題)』の2タイトルが2009年に発売される予定だという。

 

▲なんと任天堂とNHKとの共同プロジェクトが実現。NHKの過去の番組リソースを活用したタイトルになるようだ。


 この何とも豪華なコラボレーション作品の発表のあと、岩田社長は「そして、Wiiの最重要課題は”ソフトタイトルラインナップ充実”です」と明言。サードパーティーの作品も含めて、怒涛のタイトルラッシュを上映した。

 

 カンファレンスで発表されたタイトルの中でも注目なのは、任天堂が立ち上げる”Wiiであそぶセレクション”というブランドの作品群。ニンテンドーゲームキューブのタイトルをWiiリモコン向けにチューニングし直し、新たに発売するという。7タイトルが予定されており、2008年12月11日に『Wiiであそぶ ドンキーコングジャングルビート』、2008年12月25日に『Wiiであそぶ ピクミン』が発売。2009年に、『Wiiであそぶ ちびロボ!』、『Wiiであそぶ ピクミン2』、『Wiiであそぶ マリオテニスGC』、『Wiiであそぶ メトロイドプライム』、『Wiiであそぶ メトロイドプライム2 ダークエコーズ』の発売が予定されている。

 

 サードパーティータイトルで、この日初お披露目されたものも。セガの『レッツタップ』(2008年12月に発売予定)は、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の生みの親、中裕司氏が開発した異色作だ。この作品の紹介映像で、中氏は「ゲームを作り続けて25年。ついにコントローラーを持たずに遊べるゲームを作ってしまいました」と仰天のコメントをしていたのだが……。Wiiリモコンはテーブルに置いたまま、専用の箱のようなものを指でタップして、その振動で操作する模様。独特な映像表現とあいまって、まったく新しいゲームプレイが楽しめそうだ。

 

▲指で箱をタップし、その強弱で操作するとのこと。


 コーエーからシリーズのナンバリングタイトル『戦国無双3』、バンダイナムコゲームスから『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトルが発売されることも明らかに。さらに、東京ゲームショウ2008で公開予定だというカプコンの『モンスターハンター3(トライ)』の最新映像も上映され、Wiiの最重要課題、ソフトの充実はそう遠くないうちに達成されることを予感させた。

▲『テイルズ オブ』シリーズ新作はロゴなどは明かされなかったが、「マザーシップタイトルがWiiで出る」と岩田社長。2009年に発売となるようだ。



※任天堂の公式サイトはこちら

 

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