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アメリカ中のコアゲーマー5万人が大集結!“Penny Arcade Expo 2008”がシアトルで開幕

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●各社がデモを出展する注目のイベントの正体は

 

 アメリカ現地時間の2008年8月30日、シアトルのワシントンステート・コンベンション・アンド・トレード・センターで“Penny Arcade Expo 2008”(以下、PAX08)が開幕した。E3やGCなどのイベントとは似ているようで全く性質が異なる、今回で5回目となる本イベント初日の様子をお伝えしよう。

 

 

 開場してまず最初に行われる基調講演の壇上に上がったのは、『Bioshock』を開発したIrrational Gamesのケン・レビン。漫画やアタリVCSなどのビデオゲーム、テーブルトークRPGの“ダンジョンズ&ドラゴンズ”(D&D)などの娯楽に時間を費やしていた、孤独だった少年時代のエピソードを語った。

 その後ハリウッドで脚本の仕事をしようとして失敗したころの話、名作アクション『System Shock』を作ったLooking Glass Studioに雇われることになったときの話など彼の歴史を語り、PAX08の会場を埋め尽くしたコアなゲーマーに向けて、自分が興味のある分野を隠さずに、情熱に従ってひたすら追究していくことで成功できたと述べた。観衆の反応は良かった。ゲーマーやコミックコレクター、コアなD&Dファンなど、会場にいた誰もがレビンが語る経験に覚えがあったからだ。最後は挑戦的に締めくくった。「俺たちがここPAXにいるのは、俺たち全員どうしようもなくオタクだからだな!(We’re here at PAX because we’re all fucking nerds.)

 

▲思春期のころには地元のD&Dプレイヤーグループに受け入れられ、彼の“種族”、仲間を見つけることができたんだとか。

▲ボケててすいません! ケン・レビンの“性の対象の移り変わり”。2次元のキャラクターから、だんだんと普通の成人女性へ……。

 

 本来蔑称である“Geeks”(技術系オタク)や“Nerds”(ゲームや漫画のオタク)といった言葉が普通に飛び交うPAXの原点は、10年前にスタートした同名のWeb漫画“Penny Arcade”にさかのぼることができる。“Gabe”と“Tycho”(作者ふたりの呼び名でもある)のふたりがディープなゲームをネタに毒舌を吐いたり、愚痴ったり、掛け合いをするスタイルはたちまち人気を博したが、まさか全国級のイベントが開けるようになるとは誰もが思わなかった。現在では彼らのゲーム『Penny Arcade Adventures』もあるくらいだ。PAX自体は2004年の開始から年々人気を高めてきており、PAX08の予約チケット5万枚は、全米の最も熱心なゲーマーたちによってあっという間に完売した。

 PAXの前提となるものは“ゲームをネタにワイワイ騒げる”ということだけで、非常に幅広いイベントを楽しむことができる。ゲームボーイを使った音楽ライブ、有名なゲームジャーナリストによるトークセッション、基本無料でプレイできるとされているオンラインシューティング『Battlefield Heroes』の大会というように、場内ではつねにゲームオタクが好きそうなイベントが、何本も同時進行している。

 

▲会場の片隅で行なわれた“Lo-Tek Resistanse”のゲリラライブ。ゲームボーイと、非公式な音楽作成ソフト『LSDJ』を組み合わせて演奏していた。

▲『Rock Band』のフリープレイは、終了する深夜3時まで延々と続いた。

 

 今年は特に、各メーカーが期待の大作のデモを積極的に出展しているのが目立っていた。『Gears of War 2』、『Left 4 Dead』、『Fallout 3』、『Mirror's Edge』といったタイトルに加えて、通常こういったイベントに合わせて新作のデモを持ってこない、BlizzardのPC向けシミュレーション『Starcraft II』もあったのは驚き。E3が一般向けのイベントではなく、業者やメディア向けのものとなったことで、PAXはコアなゲーマーに発売前にデモをプレイしてもらって反応を見るための重要な機会となっているようだ。

 

▲“Gabe”と“Tycho”へ質問できるQAセッションは満員の入り。

▲こちらが“Gabe”ことマイク・クラフリック。

▲こちらが“Tycho”ことジェリー・ホールキンス。

▲メインアリーナでは夕方以降、音楽アーティストによるライブが立て続けに行われた。写真はなかでもとく盛り上がっていた、ジョナサン・クールトンのライブ。

▲ユービーアイソフトの『エンド ウォー』はイベントで、いかに音声コマンドで戦略シミュレーションが変わるかをアピール。

▲『Gears of War 2』のデモからは人が途切れなかった。

▲リアルタイムシミュレーション『Starcraft II』は前作と非常に似ていて楽しめそう。オンラインRPG『World of Warcraft』の新拡張パック『Wrath of the Lich Kings』の展示も行なうようだが、初日はオンライン状態になっていなかった。

 

※“Penny Arcade Expo 2008”の公式サイト(英語)はこちら

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